好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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高校入試

13

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「ん……あれ?」
「起きたか」



俺が目を覚ますと、瑠衣さんはいなくて代わりに兄さんがいた。



「瑠衣さんは?」
「瑠衣は、出かけたぞ」
「そう……」
「瑠衣が謝ってたぞ」
「謝るって何かされたっけ?」
「何かされたのか?」
「最近瑠衣さんとはしてな……なんでもない」
「はぁ。晶……死んだ父さんと母さんになんて言えばいいんだ」
「別に、兄さんには関係ないだろう!?」



なんだよ!!
別にいいだろう!?



「瑠衣がムリヤリしてないなら俺は何も言わない」
「で何を謝ってたんだよ?」
「来週お前の誕生日だろう?だからだよ」
「別に謝らなくても。だいたい出張なら仕方ないだろう?」



出張なら仕方ないし。
それに仕事なんだし。




「素直じゃないな……」
「なんだよ!?」
「そんな淋しそうな顔して大丈夫って言われても説得力がないぞ?」
「うるさいぞ!兄さんは」
「瑠衣が帰ってくるまでに風邪治しとけ」



わかってるつーの!!



「あっちゃん!」
「沙希ちゃん?」
「これ、先生から……」
「今日は私立の」
「そう。結果発表だったよ」




それからしばらくして、沙希ちゃんがやってきた。
今日は合格発表の日だからな。
沙希ちゃんは俺の分の合否通知を持ってやってきた。



「合格だ。私も受かってたよ」
「また沙希ちゃんと一緒だね」
「沙希ちゃんは家から?」
「うん。あっちゃんは寮に入るんでしょ?」
「うん」
「特待生は半額じゃなかった?」
「特待生に関係なく両親がいなかったり片親しかいない生徒は全額免除なんだよ」



俺は全額免除になっている理由を沙希ちゃんに話す。



「だからだね。お兄ちゃんさ何が何でも、あっちゃんの担任になるつもりかもよ?」
「無理だろう?」



いくらなんでも狙って担任になんかなれねーだろう?



そして俺の風邪はなかなか熱が下がらなかった。
入学手続きを兄さんに頼むことにした。
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