好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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学園祭

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「……何で」
「トラブルが発生したから」
「あっそ。クレープ頂戴」
「あげてもいいけど、俺の話し聞いて?」
「嫌つったら?」
「クレープあげない」
「卑怯者。で、話しって?」
「晶くんさ、先週数学準備室の前で聞いたでしょ?松山とシてるの」
「タケに頼まれたからな。あんたを呼んで来いって。別にあんたが誰と何しようがあんたの勝手だし。俺じゃなくて、委員長構ってれば?」



これはこれで、可愛いんだけど……。
だって晶くんのは明らかに嫉妬ジェラシーだからね。
まぁ晶くんには、きちんと話しくかな。



「あれは、カムフラージュだよ」
「は?」
「晶くんは気づいてないけど、校内で俺と晶くんがそう言う関係って噂があるんだよ」
「あんたがところ構わず盛るからだろうが!」
「ごめん。だから松山をカムフラージュに使っただけ俺が構いたいのは晶くんだけだから」
「俺があんたの玩具だからか?」



玩具?
俺は晶くんをそんな風に見たことないよ?



「玩具?俺は晶くんを玩具なんて思ったことないよ!誰が玩具って言った?」
「……」
「晶くんごめんね。嫌ならやめるから」



俺はそう言って晶くんを抱きしめた。
晶くんは仕方ないなみたいな言い方して許してくれた。



「晶くん少し寝てなよ?」
「ヤダ」
「熱あるんでしょ?寝てなきゃ」
「大丈夫だって!!」
「それとも添い寝して欲しいの?」
「俺は子供じゃない!!というか、寝るから学園祭終わったら起こせよ」



晶くんはそう言ってそのまま眠りについた。
顔赤いしかなり熱あるみたい。



晶くんもうキミを傷つけないから。
それだけは約束するから。
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