好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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頭がめちゃくちゃ痛くて早退したら榎本先生が玄関にいた。


「如月ーどうした?」
「頭痛い」
「寝てろ。あとで様子見に来るから」
「わかった」



着替えて寝ることにした。
つか、マジ痛ぇー。



「……?」



人の気配がする。
誰だ?



「……可愛いなぁ」



瑠衣さん?
あれ?
キスしてるのか?
いや。
夢だよな。



そして夜。



「あきちゃん。大丈夫?」
「んー」
「兄ちゃん、飯どうする?」
「いい」



食欲ないし、食べる気がないし。
つか、寝過ぎたか?


「あきちゃん。頭痛いなら病院行きなよ」
「治らなかったら行ってくる」
「瑠衣先生も心配してたよ」
「……」
「兄ちゃん。最近瑠衣さんがおかしいのって兄ちゃんの気持ち知りたいからかもよ?」
「……」



まこ、まるで瑠衣さんも俺を好きみたいな言い方するんだな。
瑠衣さんが好きって有り得ない。



そう、有り得ないんだ。
瑠衣さんが俺を構ってるのだって気まぐれかもしれないだろう?
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