好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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すれ違い

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「矢嶋さん……」
「ん?」
「瑠衣さんは、俺が嫌いなのかもしれない」



俺はそう呟いた。



「瑠衣は、晶を嫌ってないよ」
「何で矢嶋さんに、わかるんだ?」


矢嶋さんはため息を吐くと、俺を見つめてきた。



「瑠衣は気に入ってない奴の面倒なんかみないよ」
「……」



そう言われたから知ってる。




「晶お前たちはただすれ違ってるだけなんだ。だから、大丈夫だよ」



矢嶋さんがそう言ってくれた。
何でこうなったんだろうな。





あの時。
瑠衣さんは言ってくれた。




番になってほしいって。
俺が大学卒業したら一緒になろうって言ってくれた。
でも。
今の瑠衣さんの気持ちが俺にはわからない。




事故から数日後。
俺は退院した。



「さてと帰るか」



退院はした。
事故のせいか、わずかに足が痛む。
そのせいでゆっくりしか歩けない。



「晶ー」



俺が帰ろうとすると、何故か矢嶋さんがいた。



「……」
「とおるから聞いたんだ」
「兄さんから?」
「そ。因みにとおると沙希ちゃんもぐるだからな」
「てことは……」
「全て知ってる。晶荷物貸して」
「何で?」
「晶、まだ少し足痛むだろう?晶の家まで送ってやるから」



そう言って矢嶋さんは、俺の荷物を持って歩き出した。



「今日くらい休めよ」
「何言ってるんだよ!俺が仕事しなきゃ、皆……」
「晶……」



矢嶋さんは俺をそっと抱きしめた。



「無茶するなよ。周りにもう少し甘えろよ?」



それができたら苦労はしないつーの。
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