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1-season…桜。

雑談一回目。Free Maison, Illuminati.

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雑談一回目。
世界的裏組織。と、たい焼き。



「あっタナカ先生じゃん久しぶり~」
「あーお前」
「ミナト! さんずいに演奏の奏の奏でるでミナト、この前先生に診てもらったじゃん」
「覚えてるんだがお前よく喋るなあ」
「ねー先生、今時間ある?」
「忙しい」
「嘘だあ土日祝は仕事無いんでしょ非常勤週に四回入ってるし」
「それだけで何でそう思う、忙しいから」
「だって必要以上の労働はしないって顔にも体にも出てんじゃんいいからちょっとこれから付き合ってよ」
「忙しい、あー待て怪力だなお前忙しいって言ってるのに」



「たい焼き? 珍しいな公園前の道路でこんな屋台車両」
「うん、これくらいならいいっしょ~そこの公園で食べようよ、俺お好みたい焼き! タナカ先生は?」
「いや俺はいい、」
「あーんじゃそのストラップからしてこれがいいかな、すみませんあと桜あんこたい焼きで! 一つずつ!」
「あーお前聞いてないな俺は帰る、」
「はい、どうぞ! オマケでプチたい焼き一つずつ選べますがどれがいいですか?」
「えーじゃ俺コレ桜あんこのやつ! 先生はどうする?」
「あーいや俺は」
「んじゃ先生のはこっちの宇治抹茶あんこたい焼きで、あっ小銭ちょうどでない」
「あーわかった俺が払う」



「美味し~やっぱこういう所で食べるのさらに美味しくするよね~」
「んじゃ俺は帰るよ」
「え~待ってよちょっとくらいいいじゃん俺一人で寂しい奴じゃんか」
「寂しがってろていうか友達とか誘えばいいだろうが」
「いや皆部活やってるから忙しいんだよね~地味に進学校だし」
「お前はやらないのか?」
「ん~普段平日週四でバイト入ってるし」
「ふーん、」
「はい、タナカ先生の分」
「あんまりスキンシップ多くするな、同性愛者に間違われる」
「あっそれは嫌かなあーでもやっぱ先生も否定派なんだ?」
「悪いか」
「いや俺も否定派だから全然」
「へえ、」「あ、桜あんこ美味しい」
「大きい方食べ終わってからにしろよ、あーたれる、」
「先生あんまりやるとお母さんみたいだよ」
「お前がそうさせてるんだあと俺男!」
「それよりさあ、あっごめん謝りますとりあえず先生ってどこの裏組織所属してんの? 俺テレビ向けじゃない方のだけフリーメイソンとイルミナティ入ってるんだけど」
「あー何言ってんのかサッパリだな」
「コレあれでしょテレビ向けと馬鹿向けの方の組織じゃない方の組織で売ってるストラップだよね」
「…本当に入ってるのか、あーそうだなお前の言った組織両方入ってるよでも俺全然ペーペーだからな」
「このストラップの裏についてる正規メンバーより上の階級表すマークと番号の組み合わせ、その階級の人達しか知らないよね」
「…お前、」「俺同じ階級なんだよね」
「何で実績積んだんだ、その歳で積むには相当の額稼ぐか貢献(サステナビリティ)が必要だが」
「先生の教えてくれたら教えたげるけど」
「…、まあ知らなくても特に、」
「あーわかったもうじゃあ教えるから教えてよ、俺さあ」
「断る、厄介ごとのニオイしかしない、」
「怪盗やってるんだよね、水曜限定で」
「…、」「…、」
「…、水曜限定ってまさかあの美術品怪盗の、」
「そうでーす、俺があの有名な正義の怪盗"NINJA-ルーブル"! でっす☆」
「…、」
「ちょっと反応うっす!」
「いやだっていきなり担当した患者にそんな事言われてもなあ…」
「先生木曜だけ休みだよね? 次の水曜の午後に待ち合わせしようよ、学校帰りから怪盗ランデブーしよ来週水曜」
「いや、俺はしない、あー待てよお前、」
「先生終わるの四時だよね、迎えに行くから待ってて~んじゃ来週水曜ね~」
「…、はあ…、…、」



「あっさっきの! いらっしゃいませ~」
「すみません、桜あんこのやつと宇治抹茶のやつ二つずつ、テイクアウト用の袋で」
「かしこまりました~!」



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(真実雑談生活一回目の)
☆★menu★☆

No.1【特製たいやき】
種類が地味に豊富。
なので必ずたいやき達には穴が空いていて中身が何なのかわかる仕様。
他の店のたいやきと見た目は変わらない筈なのにどこか違うのは屋台を出している店の店員と関係者が全員例の裏組織メンバーだからなのかもしれない。
本当は隠し味があるらしいですが極秘レシピなので教えられないとの事。
登場人物達が食べていたのは下記のメニュー。

No.1-1『お好み』
お好み焼きのタネが中にぎっしり詰まった甘くないメニュー。
野菜たっぷりのジャンクが食べ盛りの少年の健康にも優しい。
野菜と海鮮出汁たっぷりのヘルシーお好み味。

No.1-2『桜あんこ』
桜餅のような少し渋めの桜色のあんこが詰まったメニュー。
桜餅特有のあの塩気がある事で甘くなり過ぎないちょっと大人な一品。

No.1-3『抹茶あんこ』
抹茶色のあんこが詰まったメニュー。
濃厚抹茶の香りが広がる和サイドの定番味の一品。
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