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プロローグ ※
1.
「あーやば……気持ち良すぎだろ」
「はっ……はぁっ……工藤、もう、むり」
「え? まだ入れたばっかじゃん。なに、もう音上げてんの? 青山」
「だって、こんな気持ち良いのしらな……っ あっ!」
両足を持ち上げられ、工藤は自身の体をぐいっと前に押し進める。さらに深く入り込んだ工藤のソレは、硬さを伴ったまま私の最奥まで届いた。
(あっつい……)
あまりの気持ち良さに、ぶるっと身震いすらしてしまう。『不感症』と言われて元カレに捨てられた私には感じたことのない、そんな快楽を与えられていることに驚きもする。
しかも、それを与えているのは彼氏でもなんでもない。ただの同期だ。
――なんなら、同期の誰もが「絶対送り狼になんてならないだろ」と大小判を押すような、いかにも安全そうな男。その名も、工藤渚。
「考え事なんて、余裕なんだ?」
「え……ちょ、待って、あっ――んあっ」
「はっ、やば、持ってかれそう……つか青山、」
「んっ、はぁっ、なに……っ!」
ゆさっ、ゆさっと律動を刻んでいた腰をぴたりと止め、その長い指先が私の顎を捉える。ふわふわとする頭で様子を伺えば、工藤はじっとこちらを見つめてからフッと笑みを溢した。
「ベッドの上では、こんなにエロい顔するんだな?」
「な、何、急に……っ!?」
「恥ずかしがって、顔真っ赤じゃん。かーわい」
「~~~っ!!」
真っ赤に染まった顔を隠そうとバッと腕を上げたものの、すぐに工藤によって縫い止められてしまった。
「工藤さ、ぜんっぜんキャラ違くない?」
「そう? いつもこんな感じじゃね?」
「いや、仕事にストイックなのは分かるけど……こんなドエスになるなんて聞いてない、し……っ!?」
悪態をつく前に唇を塞がれる。触れ合うようなキスを数回繰り返してから、遠慮なく貪るように口内を蹂躙していった。舌を絡ませれば、また頭の中がふわふわする。上手く息継ぎするのも難しい。
「ふっ……はぁっ、んんっ、んむ」
「はぁ、青山、可愛い過ぎ」
「っ! だから、なんでそういうこと……!」
再び視線が交われば、工藤がとろんと蕩けた顔でこちらを見ている。その様子を見れば、『可愛い』というのもあながち嘘じゃない?——とさえ思えてくる。今ベッドで交わっているのは色々な成り行きで、たまたまそういう雰囲気になっただけなのに……。
どうせこれが、ワンナイトなら。
今この時だけ全てのしがらみを振り捨てて、汗ばむ彼の背中を抱き寄せた――。
***
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