14 / 142
第一章 吸血鬼の王
反乱の兆
しおりを挟む
「起きてください。もう朝ですよぉ」
「くぁ……おはよう」
「はい、おはようございます」
いつものようにシャロに起こされ、全力で伸びをしながら目を覚ました。
開かれたカーテンからは毎朝浴びるはずの太陽の光が入ってこない。窓に目を向けると、空は鉛色をしており、いつ雨が降ってもおかしくなさそうな空模様だ。
「フリード様が起きたら部屋に来るようにとおっしゃっていました。」
「おお、わかった。一体何の用だ?」
「いえ、詳しくは……」
思い当たる節はまるで無い。また俺の訓練のことだろうか。何はともあれ行けば分かる。ティアはそれに合わせて朝食を作ってくれているらしく、顔を洗ってひとまず部屋へと向かうことにした。
「で、来たんだが何の話だ?」
フリードはいつもの室内着を着ておらず、いかにも外に出ますという格好をしている。
「すまないがしばらくここを離れることになった。少なくとも今日1日はかかる用だ。従って、今日の訓練はシルに任せる。いいな」
「ん?何かあったのか?」
「地方でいざこざがあったらしい。普段なら配下に任せるのだが、今回はそうはいかなくなった」
王の務め、ということだろうか。コイツも大変だな。
「なるほどな……」
「私は殿下と違って厳しくないので安心していいですよ」
「ああ、フリード以上に頼りになりそうだ」
「……ふん。まぁそういうことだ。では行ってくる」
そう言ってフリードは窓を開けた。
「え、そこ窓―――」
言いかけた瞬間、フリードの背中から羽が、いや羽を模した魔法だろうか。それが急に生えてきて、瞬く間に出ていってしまった。それがあまりにも速すぎて、俺はしばらくの間空いた口が塞がらなかった。
そんなフリードの衝撃的な出発を見た後、ティアの朝ごはんを食べ、またいつも通りの勉強だ。
「聞いたか?今日はフリード様がいないんだってな!」
「あ、はい。何でも、どこかでいざこざがあったとかで。」
「まぁ今日1日は帰って来れないだろうしな」
「そうらしいですね」
ソルヴァもフリードから聞いたのだろうか。ソルヴァはいつものように豪快な笑いをしている。だが、その表情の奥に別の何かが蠢いてるように見えた。
そんないつもと少し違う様子を感じつつも、俺は目の前のテキストに向き合った。
「よし、今日はこれで終わりだ!」
「ありがとうございました。今日の宿題って……」
「あー、今日はいい。その必要はないからな。」
「そう……ですか?」
俺の学力が一定の水準に達したということだろうか。客観的に見ても今の俺の学力は十分に成長していると思う。宿題がなくなればその分、魔法に集中できるので願ったり叶ったりだ。
「俺はシルバーのやつに顔を出してから帰るわ。じゃ、またな」
いつもはもっと話してから帰るのだが、今日はそそくさと出ていってしまった。数十分ほど復習をしてから俺は勉強道具を片付けた。
「昼飯できてるかなぁ」
時間は少し早いが、まぁ待てば良い。部屋に戻ろう。
廊下に出ると、辺りは驚くほど静寂に包まれていた。いつもは使用人がいたりして、あちらこちらに人気があるのだが、それがまるで無い。
不審に思いつつも、廊下を歩いていくと正面からメイド服を着た女の子が2人こちらへと走ってくるのが見えた。
「ご主人様!」
「イスルギ!」
何やら様子がおかしい。
「2人ともどうした?」
「襲撃だ!屋敷の外に30人くらい吸血鬼が暴れてる!何人かは侵入してきてる!アタシ達も鉢合わせたけど、白髪と黒髪の吸血鬼が助けてくれたんだ!」
「襲撃……吸血鬼の反乱……」
いつもと違う雰囲気、意味深なソルヴァの言葉、悪いイメージが浮かぶ。
「くそっ、目的はなんだ?」
「まずはシルバー様の所へ行くべきでしょう。彼がこの事態を把握していないとは思えませんし」
「ああそうだな。ひとまずは―――」
言いかけたところで、廊下の奥から足音が響く。静かな空間をゆっくり、ゆっくりと鳴らしながら誰かが近づいてくる。
「……女?」
音の方向からは赤毛が目立つ、メイド服を着た若い女性がこちらへ向かって来ていた。
「あのメイド服って2人と一緒のやつか?まさかの新人メイド?」
「いえ、あんな人知らないです……」
黙々とこちらへ近づいてくるその姿は形容し難い異様さが取り巻いている。
「おい、お前は一体―――」
俺が話しかけた瞬間、女の手にある短刀が緑に光る。あれは……
女の一瞬の所作に反応して、俺は咄嗟に左手を横に突き出した。
「なっ」
風が、風に似た何かが一瞬で通り抜ける。
直後、腕が宙を舞い、痛みが刻まれる。
「がぁぁぁぁぁ!」
熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い
熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い
熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い
脳と左腕が灼熱と激痛に支配されて思考を阻む。そう、この感覚はまさしくあの平原の悪夢を思い出させるようだ。
「くっ、あぁぁぁ!」
「ご主人様!大丈夫ですか!!」
シャロが慌てて回復魔法をかけ、段々と焼け付く痛みが薄れていく。
「ぐ、あぁ、うっ!はぁはぁ、」
痛みに耐えながらも何とか因子を扱えるように呼吸を整える。
「い、イスルギ……なんで、アタシを……」
「はぁはぁ、馬鹿かっ、助けることに、、理由なんか、、いるかよ、、、それに……」
あの一瞬、あの光に見覚えが無ければ反応出来なかった。そしたらきっと今頃ティアは……
いや、今仮定の話はいい、状況を把握しなきゃだ。
「ふぅん、まさか躱されるなんて思わなかったわ」
女はこちらを値踏みするかのような目で見ながら話しかけてくる。
「お前はっ、誰だ?」
「私はクラリス。ただのクラリスよ」
「クラリスって、まさか……?」
「ティア、知ってるのか?」
「最近噂になってる犯罪者だ。通称『狂人』。行動原理も何もかもが気まぐれで、そんな様子からついた通り名だ」
「ちなみに、強いのか?」
「ああ、何でも貴族が抱えてた傭兵団が丸々一個アイツに潰されたくらいだ」
「何だそれ、おっかねぇな……」
「そんな名前で呼ばないで欲しいわ。私はただのクラリスって毎回言っているのに、周りの人達が勝手に狂人扱いしてきて困っちゃうのよね」
「はっ、このやり取りだけで何となく理由がわかった気がするぜ」
どうすれば良い。戦ってもきっと勝ち目は無い。この騒動を引き起こしたのもコイツか?さっきの攻撃からすれば、確実に俺達を殺しに来てる。だったら―――
「2人とも逃げろ。」
「えっ」
「なっ」
「正直、守りながらだと戦えない。それにこのままなら全滅だ。だから逃げて、外は……危ないから中でも良い、とにかく逃げて隠れるんだ」
俺が抑えてる間に屋敷の他の奴らがきっとどうにかしてくれる。ならば俺は守ることを優先すべきだ。
「ばっ、馬鹿っ!片腕がないのに、どうやって!それもアタシの……アタシのせいで……」
「誰のせいでもあるか。アイツが悪いに決まってる。それに……ティアに死んで欲しくないよ、俺は。腕のことは気にすんな」
「それ……でも……」
ティアの目には涙が溢れ、それがボロボロと零れていく。
「何も死にに行くわけじゃない。勝つ気でいくさ」
「アタシ……は……」
ティアは負い目を感じて、尚も動こうとしない。それならば、
「あーあれだ。じゃあ、もし生き残ったら俺のほっぺにキスしてくれよ。そしたら死んでも死ねないね。」
「……馬鹿っ!」
「それじゃ、早く逃げろ。シャロも、絶対逃げ切れよ!」
「……はい。分かりました。どうかご武運を」
俺は2人が逃げるのを見届けてから目の前の女と向かい合った。その間、女は攻撃をしてくることもなく、ただ棒立ちしたままこちらを見続けていた。
「律儀に待ってくれるなんて、優しいじゃねぇか」
「私の目的はあなただったから。それ以外はどうでもいいのよね」
「俺が目的だと?」
「安心して、殺しはしないわ。そういう契約だもの」
「くそ、訳わかんねぇな」
殺しはしないが半殺し程度にはするつもりなのだろう。殺気が俺の体にまとわりついて、こびり付いて、刻まれていく。
「あなた、そんなに震えて戦えるの?」
「馬鹿言え、武者震いに決まってんだろ」
時間稼ぎは十分だ。刀に雷を纏わせ、構える。片腕がない分、どう立回る?
「じゃ、いくわね」
そう言った瞬間、俺の目の前から姿を消す。
どこだ?
「あはっ」
上から凶刃を携えて襲ってくる。声に反応してギリギリで躱すが、直後に蹴りを入れられる。
「ぐっ」
衝撃はあったが、何とか耐えて刀を振る。だが、いとも容易く避けられた。
「あなた、弱いのね。これじゃ、殺しちゃいそうだわ」
「ああ、そうだ。俺は弱いぜ。だから手加減してくれねぇか?」
「ふふっ、冗談を」
再び攻撃を仕掛けてくる。今度は直線を走ってきて、俺の懐に入り込んできた。
「あっぶな!」
「まだよ」
俺が反応すると瞬時に刃を投げ、それが俺の腹部に突き刺さる。
「!?」
痛みに喘ぐ間もなく、刺さった刃を掴み、綺麗に引き裂かれた。
「がぁっ!」
幸い、因子のおかげで耐えられている。だがもう1発喰らったらやばい。
「あら、もう無理そうね。投降すればこれ以上痛めないであげるわ。私は優しいもの」
「アホか、俺は逃げねぇ。そう決めたんだ。それに、まだ俺は勝つ気だぜ?」
策なんかない。勝てる見込みなんざゼロパーセントだ。ハッタリと虚勢だけで無理やり自分を奮い立たせている。
「あなた、気に入ったわ。もし生き残ることがあれば、きっとあなたを殺して私の物にするわ。私は一途なの」
「何ともまぁ絶望的な愛の告白だな。」
その愛を形作るかのように女の刃には風が纏われている。そう、さっき俺の腕を斬ったあの風の刃。前にカマキリにやられたものと同じ魔法だ。正直土壇場で避けながら攻撃できるかどうか……
キラリと刃が光り、風が空を切ってくる。
「くっ!」
すんでのところで回避するが、その回避先に避けようのない2つ目の攻撃が飛んでくる。
終わった。そう思って目をつぶったが、目の前には想像と違う光景が広がっていた。
「確認。無事ですか?」
「お前の顔見て安心する日が来るとは思わなかったわ」
「確認。無事ですね」
俺を守るかのように黒髪の男が、憎たらしい言い回しをしながら現れた。
「状況は理解してるか?」
「把握。おそらくソルヴァ様の犯行と思われます」
その名前を聞いた途端、何で?という思いとやっぱりかという気持ちが同時に生まれる。
「分担。屋敷の外の敵はレイズに任せ、私は屋敷内を殲滅しています」
「なるほど、だいたいわかった。悪いけど、アイツの相手頼んでいいか?」
「了解。任せて下さい。それで、あなたは?」
「今の話を聞いて俺はやることができた。たぶん俺じゃなきゃ出来ねぇ」
「あら、私が行かせると思うのかしら?」
そう不満をあらわにしながら、風の刃を飛ばしてくるが、それをロイドが素手で弾き飛ばした。
「交代。ここからは私が相手します」
「そういうことだ。俺じゃ力不足だからそいつの方が楽しめると思うぜ。って、お前いつもの剣は?」
「譲渡。レイズに渡してきました。彼の方は戦う相手が多いので、私は素手です」
「なるほどな。ほれっ、俺の使え」
そう言って、自分が持っている刀をロイドに投げる。
「見ての通り片腕が無くて、俺じゃ上手く使えねぇ。だったらお前がパワーアップした方がいいだろ。その代わりさっさと倒して俺らを助けてくれ」
「了解。すぐに殲滅します」
こうして、俺の足を斬った男と腕を斬った女の壮絶な戦いが始まった。
「俺は俺のできることを、だ」
――――――――――――――――――――
ある場所に立ち寄った後、俺はフリードの部屋に向かっていた。あそこならシルバーがいるはずなのだが、ソルヴァの直前の言葉が脳裏をよぎる。
「たしかシルバーのとこに行くって言ってたよな」
フリードは言わずもがなだが、もちろんシルバーもありえないほど強い。彼が今、外に出て事態を抑えようとしないはずがない。だが、そんな様子が一向に見られないとすると、ソルヴァが何かしら仕掛けをしているはずだ。
俺が乗り込んでどうにかなるとは思わないが、時間稼ぎが出来ればそれでいい。
廊下には顔を潰された吸血鬼の死体が転がっている。たぶんロイドがやったのだろう。おっかない奴だ。でも、頼りになる。
「……ん?」
走っている途中で、俺の耳が微かな音を拾った。音の出処は俺の部屋の中だ。
敵だろうか。いや、この感じは……
思い切ってドアを開けると、シャロとティアが手に持ったホウキやフライパンで殴りかかってきた。
「危ねぇっ!」
敵かもしれないと警戒していたおかげで、すんでのところでそれを回避した。
「あ、あれ?」
「ご、ご主人様?」
「ああ、俺だ。なんとか逃げきれたぜ」
「い、イスルギ……」
「悪い、お互いの安全を喜びたいとこだが、俺はシルバーに会いに行ってくる。先生…ソルヴァが騒動を起こしたって話だ。それを確かめてくる。2人はここに居てくれ」
「なっ!またそんな!」
「『狂人』の相手はロイドに任せてある。人手が足りねぇ、だから俺が行く」
ティアが俺を心配してくれるのはよく分かるが、俺が動かない訳にはいかない。
「どうしても……行くんですね……」
シャロは俺に近づいて、胸に手を当てる。
「どうしても、だ。それにソルヴァの顔面に1発食らわせたいからな」
裏切っていたことに対する怒りもそうだが、兆候を感じながらも深くは突っ込まなかった自分にも腹が立つ。
「そうですか……………残念です」
「え?」
瞬間、雷が俺の体に走り、自由を奪う。
「がっ!」
「シャロ!何を―――」
「ごめんなさい、ティア」
「あっ……」
ティアも同じ雷撃を食らい、その場で意識を失った。
「なん……で」
「本当は『狂人』があなたをソルヴァ様の所へ連れていく手筈だったんですけど、予定が狂いましたね。」
何を言っているんだ。脳がその言葉の理解するのを拒絶する。
「なにを、言って――」
「その失敗した時の保険にわたくしがいたのですけれどね」
「うら、ぎったの、か?」
「そうです。わたくしがここで働いたのも、ソルヴァ様が教師として雇われたことも全てが計画の内です。これからあなたを連れていきます」
「それ、なら。あの、毎日は、、一緒にいた時間はっ、、全部、嘘、、だったのか?」
「……嘘でしたよ。わたくしの役目はあなたを見張る事でしたので、ああすれば都合が良かったんですよ」
「……なっ!」
絶望と悲しみが頭を蹂躙するのが分かる。そんなはずがない、否定してほしい。
なのに、それなのに……
「ここに来てからのわたくしは全てが嘘。仮初の自分を演じていたに過ぎません」
その言葉に希望の全てが打ち砕かれる。
でも、
「だったら……だったらなんで―――」
「もう、おやすみなさい」
――そんな表情してるんだよ。
3回目の雷鳴に俺は意識を刈り取られ、少女の頬を伝うその雫の意味を聞くことは出来なかった。
「くぁ……おはよう」
「はい、おはようございます」
いつものようにシャロに起こされ、全力で伸びをしながら目を覚ました。
開かれたカーテンからは毎朝浴びるはずの太陽の光が入ってこない。窓に目を向けると、空は鉛色をしており、いつ雨が降ってもおかしくなさそうな空模様だ。
「フリード様が起きたら部屋に来るようにとおっしゃっていました。」
「おお、わかった。一体何の用だ?」
「いえ、詳しくは……」
思い当たる節はまるで無い。また俺の訓練のことだろうか。何はともあれ行けば分かる。ティアはそれに合わせて朝食を作ってくれているらしく、顔を洗ってひとまず部屋へと向かうことにした。
「で、来たんだが何の話だ?」
フリードはいつもの室内着を着ておらず、いかにも外に出ますという格好をしている。
「すまないがしばらくここを離れることになった。少なくとも今日1日はかかる用だ。従って、今日の訓練はシルに任せる。いいな」
「ん?何かあったのか?」
「地方でいざこざがあったらしい。普段なら配下に任せるのだが、今回はそうはいかなくなった」
王の務め、ということだろうか。コイツも大変だな。
「なるほどな……」
「私は殿下と違って厳しくないので安心していいですよ」
「ああ、フリード以上に頼りになりそうだ」
「……ふん。まぁそういうことだ。では行ってくる」
そう言ってフリードは窓を開けた。
「え、そこ窓―――」
言いかけた瞬間、フリードの背中から羽が、いや羽を模した魔法だろうか。それが急に生えてきて、瞬く間に出ていってしまった。それがあまりにも速すぎて、俺はしばらくの間空いた口が塞がらなかった。
そんなフリードの衝撃的な出発を見た後、ティアの朝ごはんを食べ、またいつも通りの勉強だ。
「聞いたか?今日はフリード様がいないんだってな!」
「あ、はい。何でも、どこかでいざこざがあったとかで。」
「まぁ今日1日は帰って来れないだろうしな」
「そうらしいですね」
ソルヴァもフリードから聞いたのだろうか。ソルヴァはいつものように豪快な笑いをしている。だが、その表情の奥に別の何かが蠢いてるように見えた。
そんないつもと少し違う様子を感じつつも、俺は目の前のテキストに向き合った。
「よし、今日はこれで終わりだ!」
「ありがとうございました。今日の宿題って……」
「あー、今日はいい。その必要はないからな。」
「そう……ですか?」
俺の学力が一定の水準に達したということだろうか。客観的に見ても今の俺の学力は十分に成長していると思う。宿題がなくなればその分、魔法に集中できるので願ったり叶ったりだ。
「俺はシルバーのやつに顔を出してから帰るわ。じゃ、またな」
いつもはもっと話してから帰るのだが、今日はそそくさと出ていってしまった。数十分ほど復習をしてから俺は勉強道具を片付けた。
「昼飯できてるかなぁ」
時間は少し早いが、まぁ待てば良い。部屋に戻ろう。
廊下に出ると、辺りは驚くほど静寂に包まれていた。いつもは使用人がいたりして、あちらこちらに人気があるのだが、それがまるで無い。
不審に思いつつも、廊下を歩いていくと正面からメイド服を着た女の子が2人こちらへと走ってくるのが見えた。
「ご主人様!」
「イスルギ!」
何やら様子がおかしい。
「2人ともどうした?」
「襲撃だ!屋敷の外に30人くらい吸血鬼が暴れてる!何人かは侵入してきてる!アタシ達も鉢合わせたけど、白髪と黒髪の吸血鬼が助けてくれたんだ!」
「襲撃……吸血鬼の反乱……」
いつもと違う雰囲気、意味深なソルヴァの言葉、悪いイメージが浮かぶ。
「くそっ、目的はなんだ?」
「まずはシルバー様の所へ行くべきでしょう。彼がこの事態を把握していないとは思えませんし」
「ああそうだな。ひとまずは―――」
言いかけたところで、廊下の奥から足音が響く。静かな空間をゆっくり、ゆっくりと鳴らしながら誰かが近づいてくる。
「……女?」
音の方向からは赤毛が目立つ、メイド服を着た若い女性がこちらへ向かって来ていた。
「あのメイド服って2人と一緒のやつか?まさかの新人メイド?」
「いえ、あんな人知らないです……」
黙々とこちらへ近づいてくるその姿は形容し難い異様さが取り巻いている。
「おい、お前は一体―――」
俺が話しかけた瞬間、女の手にある短刀が緑に光る。あれは……
女の一瞬の所作に反応して、俺は咄嗟に左手を横に突き出した。
「なっ」
風が、風に似た何かが一瞬で通り抜ける。
直後、腕が宙を舞い、痛みが刻まれる。
「がぁぁぁぁぁ!」
熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い
熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い
熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い
脳と左腕が灼熱と激痛に支配されて思考を阻む。そう、この感覚はまさしくあの平原の悪夢を思い出させるようだ。
「くっ、あぁぁぁ!」
「ご主人様!大丈夫ですか!!」
シャロが慌てて回復魔法をかけ、段々と焼け付く痛みが薄れていく。
「ぐ、あぁ、うっ!はぁはぁ、」
痛みに耐えながらも何とか因子を扱えるように呼吸を整える。
「い、イスルギ……なんで、アタシを……」
「はぁはぁ、馬鹿かっ、助けることに、、理由なんか、、いるかよ、、、それに……」
あの一瞬、あの光に見覚えが無ければ反応出来なかった。そしたらきっと今頃ティアは……
いや、今仮定の話はいい、状況を把握しなきゃだ。
「ふぅん、まさか躱されるなんて思わなかったわ」
女はこちらを値踏みするかのような目で見ながら話しかけてくる。
「お前はっ、誰だ?」
「私はクラリス。ただのクラリスよ」
「クラリスって、まさか……?」
「ティア、知ってるのか?」
「最近噂になってる犯罪者だ。通称『狂人』。行動原理も何もかもが気まぐれで、そんな様子からついた通り名だ」
「ちなみに、強いのか?」
「ああ、何でも貴族が抱えてた傭兵団が丸々一個アイツに潰されたくらいだ」
「何だそれ、おっかねぇな……」
「そんな名前で呼ばないで欲しいわ。私はただのクラリスって毎回言っているのに、周りの人達が勝手に狂人扱いしてきて困っちゃうのよね」
「はっ、このやり取りだけで何となく理由がわかった気がするぜ」
どうすれば良い。戦ってもきっと勝ち目は無い。この騒動を引き起こしたのもコイツか?さっきの攻撃からすれば、確実に俺達を殺しに来てる。だったら―――
「2人とも逃げろ。」
「えっ」
「なっ」
「正直、守りながらだと戦えない。それにこのままなら全滅だ。だから逃げて、外は……危ないから中でも良い、とにかく逃げて隠れるんだ」
俺が抑えてる間に屋敷の他の奴らがきっとどうにかしてくれる。ならば俺は守ることを優先すべきだ。
「ばっ、馬鹿っ!片腕がないのに、どうやって!それもアタシの……アタシのせいで……」
「誰のせいでもあるか。アイツが悪いに決まってる。それに……ティアに死んで欲しくないよ、俺は。腕のことは気にすんな」
「それ……でも……」
ティアの目には涙が溢れ、それがボロボロと零れていく。
「何も死にに行くわけじゃない。勝つ気でいくさ」
「アタシ……は……」
ティアは負い目を感じて、尚も動こうとしない。それならば、
「あーあれだ。じゃあ、もし生き残ったら俺のほっぺにキスしてくれよ。そしたら死んでも死ねないね。」
「……馬鹿っ!」
「それじゃ、早く逃げろ。シャロも、絶対逃げ切れよ!」
「……はい。分かりました。どうかご武運を」
俺は2人が逃げるのを見届けてから目の前の女と向かい合った。その間、女は攻撃をしてくることもなく、ただ棒立ちしたままこちらを見続けていた。
「律儀に待ってくれるなんて、優しいじゃねぇか」
「私の目的はあなただったから。それ以外はどうでもいいのよね」
「俺が目的だと?」
「安心して、殺しはしないわ。そういう契約だもの」
「くそ、訳わかんねぇな」
殺しはしないが半殺し程度にはするつもりなのだろう。殺気が俺の体にまとわりついて、こびり付いて、刻まれていく。
「あなた、そんなに震えて戦えるの?」
「馬鹿言え、武者震いに決まってんだろ」
時間稼ぎは十分だ。刀に雷を纏わせ、構える。片腕がない分、どう立回る?
「じゃ、いくわね」
そう言った瞬間、俺の目の前から姿を消す。
どこだ?
「あはっ」
上から凶刃を携えて襲ってくる。声に反応してギリギリで躱すが、直後に蹴りを入れられる。
「ぐっ」
衝撃はあったが、何とか耐えて刀を振る。だが、いとも容易く避けられた。
「あなた、弱いのね。これじゃ、殺しちゃいそうだわ」
「ああ、そうだ。俺は弱いぜ。だから手加減してくれねぇか?」
「ふふっ、冗談を」
再び攻撃を仕掛けてくる。今度は直線を走ってきて、俺の懐に入り込んできた。
「あっぶな!」
「まだよ」
俺が反応すると瞬時に刃を投げ、それが俺の腹部に突き刺さる。
「!?」
痛みに喘ぐ間もなく、刺さった刃を掴み、綺麗に引き裂かれた。
「がぁっ!」
幸い、因子のおかげで耐えられている。だがもう1発喰らったらやばい。
「あら、もう無理そうね。投降すればこれ以上痛めないであげるわ。私は優しいもの」
「アホか、俺は逃げねぇ。そう決めたんだ。それに、まだ俺は勝つ気だぜ?」
策なんかない。勝てる見込みなんざゼロパーセントだ。ハッタリと虚勢だけで無理やり自分を奮い立たせている。
「あなた、気に入ったわ。もし生き残ることがあれば、きっとあなたを殺して私の物にするわ。私は一途なの」
「何ともまぁ絶望的な愛の告白だな。」
その愛を形作るかのように女の刃には風が纏われている。そう、さっき俺の腕を斬ったあの風の刃。前にカマキリにやられたものと同じ魔法だ。正直土壇場で避けながら攻撃できるかどうか……
キラリと刃が光り、風が空を切ってくる。
「くっ!」
すんでのところで回避するが、その回避先に避けようのない2つ目の攻撃が飛んでくる。
終わった。そう思って目をつぶったが、目の前には想像と違う光景が広がっていた。
「確認。無事ですか?」
「お前の顔見て安心する日が来るとは思わなかったわ」
「確認。無事ですね」
俺を守るかのように黒髪の男が、憎たらしい言い回しをしながら現れた。
「状況は理解してるか?」
「把握。おそらくソルヴァ様の犯行と思われます」
その名前を聞いた途端、何で?という思いとやっぱりかという気持ちが同時に生まれる。
「分担。屋敷の外の敵はレイズに任せ、私は屋敷内を殲滅しています」
「なるほど、だいたいわかった。悪いけど、アイツの相手頼んでいいか?」
「了解。任せて下さい。それで、あなたは?」
「今の話を聞いて俺はやることができた。たぶん俺じゃなきゃ出来ねぇ」
「あら、私が行かせると思うのかしら?」
そう不満をあらわにしながら、風の刃を飛ばしてくるが、それをロイドが素手で弾き飛ばした。
「交代。ここからは私が相手します」
「そういうことだ。俺じゃ力不足だからそいつの方が楽しめると思うぜ。って、お前いつもの剣は?」
「譲渡。レイズに渡してきました。彼の方は戦う相手が多いので、私は素手です」
「なるほどな。ほれっ、俺の使え」
そう言って、自分が持っている刀をロイドに投げる。
「見ての通り片腕が無くて、俺じゃ上手く使えねぇ。だったらお前がパワーアップした方がいいだろ。その代わりさっさと倒して俺らを助けてくれ」
「了解。すぐに殲滅します」
こうして、俺の足を斬った男と腕を斬った女の壮絶な戦いが始まった。
「俺は俺のできることを、だ」
――――――――――――――――――――
ある場所に立ち寄った後、俺はフリードの部屋に向かっていた。あそこならシルバーがいるはずなのだが、ソルヴァの直前の言葉が脳裏をよぎる。
「たしかシルバーのとこに行くって言ってたよな」
フリードは言わずもがなだが、もちろんシルバーもありえないほど強い。彼が今、外に出て事態を抑えようとしないはずがない。だが、そんな様子が一向に見られないとすると、ソルヴァが何かしら仕掛けをしているはずだ。
俺が乗り込んでどうにかなるとは思わないが、時間稼ぎが出来ればそれでいい。
廊下には顔を潰された吸血鬼の死体が転がっている。たぶんロイドがやったのだろう。おっかない奴だ。でも、頼りになる。
「……ん?」
走っている途中で、俺の耳が微かな音を拾った。音の出処は俺の部屋の中だ。
敵だろうか。いや、この感じは……
思い切ってドアを開けると、シャロとティアが手に持ったホウキやフライパンで殴りかかってきた。
「危ねぇっ!」
敵かもしれないと警戒していたおかげで、すんでのところでそれを回避した。
「あ、あれ?」
「ご、ご主人様?」
「ああ、俺だ。なんとか逃げきれたぜ」
「い、イスルギ……」
「悪い、お互いの安全を喜びたいとこだが、俺はシルバーに会いに行ってくる。先生…ソルヴァが騒動を起こしたって話だ。それを確かめてくる。2人はここに居てくれ」
「なっ!またそんな!」
「『狂人』の相手はロイドに任せてある。人手が足りねぇ、だから俺が行く」
ティアが俺を心配してくれるのはよく分かるが、俺が動かない訳にはいかない。
「どうしても……行くんですね……」
シャロは俺に近づいて、胸に手を当てる。
「どうしても、だ。それにソルヴァの顔面に1発食らわせたいからな」
裏切っていたことに対する怒りもそうだが、兆候を感じながらも深くは突っ込まなかった自分にも腹が立つ。
「そうですか……………残念です」
「え?」
瞬間、雷が俺の体に走り、自由を奪う。
「がっ!」
「シャロ!何を―――」
「ごめんなさい、ティア」
「あっ……」
ティアも同じ雷撃を食らい、その場で意識を失った。
「なん……で」
「本当は『狂人』があなたをソルヴァ様の所へ連れていく手筈だったんですけど、予定が狂いましたね。」
何を言っているんだ。脳がその言葉の理解するのを拒絶する。
「なにを、言って――」
「その失敗した時の保険にわたくしがいたのですけれどね」
「うら、ぎったの、か?」
「そうです。わたくしがここで働いたのも、ソルヴァ様が教師として雇われたことも全てが計画の内です。これからあなたを連れていきます」
「それ、なら。あの、毎日は、、一緒にいた時間はっ、、全部、嘘、、だったのか?」
「……嘘でしたよ。わたくしの役目はあなたを見張る事でしたので、ああすれば都合が良かったんですよ」
「……なっ!」
絶望と悲しみが頭を蹂躙するのが分かる。そんなはずがない、否定してほしい。
なのに、それなのに……
「ここに来てからのわたくしは全てが嘘。仮初の自分を演じていたに過ぎません」
その言葉に希望の全てが打ち砕かれる。
でも、
「だったら……だったらなんで―――」
「もう、おやすみなさい」
――そんな表情してるんだよ。
3回目の雷鳴に俺は意識を刈り取られ、少女の頬を伝うその雫の意味を聞くことは出来なかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界のんびり放浪記
立花アルト
ファンタジー
異世界に転移した少女リノは森でサバイバルしながら素材を集め、商人オルソンと出会って街アイゼルトヘ到着。
冒険者ギルドで登録と新人訓練を受け、採取や戦闘、魔法の基礎を学びながら生活準備を整え、街で道具を買い揃えつつ、次の冒険へ向けて動き始めた--。
よくある異世界転移?です。のんびり進む予定です。
小説家になろうにも投稿しています。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
【村スキル】で始まる異世界ファンタジー 目指せスローライフ!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は村田 歩(ムラタアユム)
目を覚ますとそこは石畳の町だった
異世界の中世ヨーロッパの街並み
僕はすぐにステータスを確認できるか声を上げた
案の定この世界はステータスのある世界
村スキルというもの以外は平凡なステータス
終わったと思ったら村スキルがスタートする
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる