72 / 142
第三章 王立学校
コスプレ
しおりを挟む
「あーえっと……その、なんだ……とにかく、似合ってるぞ」
「あ、あんまジロジロ見んな、バカッ!」
雷鳴鬼の作り上げたコスプレ衣装はそれはもう素晴らしい出来で、見るなと言われても見ざるを得ない。某ペンギンマスコットの店に売っている物よりも遥かに精巧にできている。
「流石のシャロもこれは恥ずかしいですね……」
丈の短いスカートに、警官の帽子を被ったシャロが珍しくうろたえている。さっきの
酔った姿もそうだが、ギャップがかなり刺さる。
「そういや、酔いは平気か? 二人して結構ベロベロだったけど」
「シルバーさんに醒ましてもらったんだよ」
「そんなこともできんのか」
「光魔法の応用で出来るらしいですよ。わたくしには無理そうでしたけど……」
なるほど、だからフリードもシルバーもあんなに酒に強いのか。
「そ、れ、でぇ……ご主人様はこんなものをシャロ達に着せて、一体ナニがしたいんですかねぇ?」
「うっ、そ……それは……」
先程の恥じらいが嘘のように、その服を見せびらかしながら距離を詰めてくる。ミニスカポリスに問い詰められるこの状況、まるで悪人になったみたいだ。もっとも、こんなにエッチな警官など絶対にいないだろうが。
「ほら、言ってみてください」
「く…………」
顎に手が添えられ、シャロの右足が俺の両足の間に蛇のように入りこみ、絡みついてくる。脚をかけられ、そのままベッドへと倒された。
「そんなにビクビクしないでくださいよ。痛くはしませんから」
「せ、せめてもう少ししっかりコスプレを見せ———んん!?」
馬乗り状態のシャロが俺の口を強制的に塞ぐ。主導権を完全に握られた。
「んんっ……はぁ……ふふ、どうですか、観念しました?」
「……ああ。もう無理そうだ……」
せっかくの服をこの目に焼き付けたいという気持ちに、今すぐ飛び掛かりたいという気持ちが勝っている。いよいよ限界だ。
「……おいちょっと、アタシのこと忘れてないか」
「あらぁ、恥ずかしがって何もしないので、てっきり諦めたのかと……」
「ちっ、ちがっ!」
「じゃあ、どうするんですか?」
「…………」
ティアは何も言わずに、そのまま部屋の明かりの方へと行き、電気を消した。そして、一直線にこちらへと歩いてきて、シャロから俺を引き離す。
「……こうする」
上書をするかのように唇が重なる。何とも初々しいこの感じが、また違ってとても良い。
「まぁティアったら。ダ、イ、タ、ン」
「うるさい!」
ティアに抱かれたまま、その柔らかい感触を全身に感じ、隅々まで彼女の服を見る。
「うーん、ティアの格好も中々に……」
ティアはなんかこう、色々と大きいから破壊力が半端ない。しかも、普段のツンとした態度と、この恥じらい混じりのデレが本当に俺の心を揺さぶってくる。
「ほ、ほら! イスルギだってアタシに夢中じゃん!」
「あーご主人様ぁ、浮気ですかぁ?」
このシチュエーション、燃えない訳がない。
月明りにチラリと見えるその衣装を糧に、俺は夢のような一夜を過ごした。
▷▶▷
翌朝
体の上の重みで強制的に目が覚める。
「う……なん……だ?」
「やぁ、おはよう。昨夜は楽しかったかい?」
寝起き早々、ドアップで映し出される白髪の少女のにやけ面に不快感を感じつつも、ゆっくりと脳を起動する。
「何だおまえか……」
「何だとは何さ! ボクだって清純華憐な乙女の一人なんだよ? 喜んで感謝の一言でも言ったらどうなんだい」
「あー……めんどいし、重いからさっさとどいてくれ」
昨晩のあれは正直感謝している。いつかコスプレをしている人を間近で見るのは俺の夢だったんだ。とはいえ、勝手に俺の記憶を探ったことは許さん。
「だからそれはごめんって。寛大な心で許してくれよぉ」
「なんで思考を……ってそうか」
つまりコイツはさっきまで俺の中にいたのか。そういや、食事がどうのこうのって話だったな。
「そうそう、それはもう極上の味だったよ! またお願いしたいくらいだね」
「あんな贅沢そう何度もできるかっ!」
まぁフリードの財力ならば可能だろうが、そんなことを繰り返せば俺は腐る。確実に。人間として。
「それで、今日はどうするんだい? またボクと戦う?」
「いや、遠慮しとくわ。流石にあれで力関係が分からない程俺も馬鹿じゃねぇよ」
改めて俺が弱いということを痛感した。最近は正直、すこし調子に乗っていたから鼻がへし折られた気分だ。だが、向こうに行く前に気を引き締められたという意味では、かえって良かったかもしれない。
「今日やることか……」
そう呟いて、俺はあることを考えていた。
「あ、あんまジロジロ見んな、バカッ!」
雷鳴鬼の作り上げたコスプレ衣装はそれはもう素晴らしい出来で、見るなと言われても見ざるを得ない。某ペンギンマスコットの店に売っている物よりも遥かに精巧にできている。
「流石のシャロもこれは恥ずかしいですね……」
丈の短いスカートに、警官の帽子を被ったシャロが珍しくうろたえている。さっきの
酔った姿もそうだが、ギャップがかなり刺さる。
「そういや、酔いは平気か? 二人して結構ベロベロだったけど」
「シルバーさんに醒ましてもらったんだよ」
「そんなこともできんのか」
「光魔法の応用で出来るらしいですよ。わたくしには無理そうでしたけど……」
なるほど、だからフリードもシルバーもあんなに酒に強いのか。
「そ、れ、でぇ……ご主人様はこんなものをシャロ達に着せて、一体ナニがしたいんですかねぇ?」
「うっ、そ……それは……」
先程の恥じらいが嘘のように、その服を見せびらかしながら距離を詰めてくる。ミニスカポリスに問い詰められるこの状況、まるで悪人になったみたいだ。もっとも、こんなにエッチな警官など絶対にいないだろうが。
「ほら、言ってみてください」
「く…………」
顎に手が添えられ、シャロの右足が俺の両足の間に蛇のように入りこみ、絡みついてくる。脚をかけられ、そのままベッドへと倒された。
「そんなにビクビクしないでくださいよ。痛くはしませんから」
「せ、せめてもう少ししっかりコスプレを見せ———んん!?」
馬乗り状態のシャロが俺の口を強制的に塞ぐ。主導権を完全に握られた。
「んんっ……はぁ……ふふ、どうですか、観念しました?」
「……ああ。もう無理そうだ……」
せっかくの服をこの目に焼き付けたいという気持ちに、今すぐ飛び掛かりたいという気持ちが勝っている。いよいよ限界だ。
「……おいちょっと、アタシのこと忘れてないか」
「あらぁ、恥ずかしがって何もしないので、てっきり諦めたのかと……」
「ちっ、ちがっ!」
「じゃあ、どうするんですか?」
「…………」
ティアは何も言わずに、そのまま部屋の明かりの方へと行き、電気を消した。そして、一直線にこちらへと歩いてきて、シャロから俺を引き離す。
「……こうする」
上書をするかのように唇が重なる。何とも初々しいこの感じが、また違ってとても良い。
「まぁティアったら。ダ、イ、タ、ン」
「うるさい!」
ティアに抱かれたまま、その柔らかい感触を全身に感じ、隅々まで彼女の服を見る。
「うーん、ティアの格好も中々に……」
ティアはなんかこう、色々と大きいから破壊力が半端ない。しかも、普段のツンとした態度と、この恥じらい混じりのデレが本当に俺の心を揺さぶってくる。
「ほ、ほら! イスルギだってアタシに夢中じゃん!」
「あーご主人様ぁ、浮気ですかぁ?」
このシチュエーション、燃えない訳がない。
月明りにチラリと見えるその衣装を糧に、俺は夢のような一夜を過ごした。
▷▶▷
翌朝
体の上の重みで強制的に目が覚める。
「う……なん……だ?」
「やぁ、おはよう。昨夜は楽しかったかい?」
寝起き早々、ドアップで映し出される白髪の少女のにやけ面に不快感を感じつつも、ゆっくりと脳を起動する。
「何だおまえか……」
「何だとは何さ! ボクだって清純華憐な乙女の一人なんだよ? 喜んで感謝の一言でも言ったらどうなんだい」
「あー……めんどいし、重いからさっさとどいてくれ」
昨晩のあれは正直感謝している。いつかコスプレをしている人を間近で見るのは俺の夢だったんだ。とはいえ、勝手に俺の記憶を探ったことは許さん。
「だからそれはごめんって。寛大な心で許してくれよぉ」
「なんで思考を……ってそうか」
つまりコイツはさっきまで俺の中にいたのか。そういや、食事がどうのこうのって話だったな。
「そうそう、それはもう極上の味だったよ! またお願いしたいくらいだね」
「あんな贅沢そう何度もできるかっ!」
まぁフリードの財力ならば可能だろうが、そんなことを繰り返せば俺は腐る。確実に。人間として。
「それで、今日はどうするんだい? またボクと戦う?」
「いや、遠慮しとくわ。流石にあれで力関係が分からない程俺も馬鹿じゃねぇよ」
改めて俺が弱いということを痛感した。最近は正直、すこし調子に乗っていたから鼻がへし折られた気分だ。だが、向こうに行く前に気を引き締められたという意味では、かえって良かったかもしれない。
「今日やることか……」
そう呟いて、俺はあることを考えていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界のんびり放浪記
立花アルト
ファンタジー
異世界に転移した少女リノは森でサバイバルしながら素材を集め、商人オルソンと出会って街アイゼルトヘ到着。
冒険者ギルドで登録と新人訓練を受け、採取や戦闘、魔法の基礎を学びながら生活準備を整え、街で道具を買い揃えつつ、次の冒険へ向けて動き始めた--。
よくある異世界転移?です。のんびり進む予定です。
小説家になろうにも投稿しています。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
【村スキル】で始まる異世界ファンタジー 目指せスローライフ!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は村田 歩(ムラタアユム)
目を覚ますとそこは石畳の町だった
異世界の中世ヨーロッパの街並み
僕はすぐにステータスを確認できるか声を上げた
案の定この世界はステータスのある世界
村スキルというもの以外は平凡なステータス
終わったと思ったら村スキルがスタートする
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる