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第三章 王立学校
恋の同盟
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「どーゆー事っ!?」
「どういう事ですかぁ?」
「どういう、、、、こと?」
「ちょ、一旦落ち着け!」
三人に迫られる中、どうすればいいのか必死に頭を回す。
まず各々が求める答えを用意しなければならない。
事態がややこしい原因、それはレインだ。
レインが俺のストーカーで、かなりの妄想癖があるということを知らないクロバからすれば、俺がレインとシャロに二股をかけているように映る。
まずはそこを話そうとするのだが、焦る俺を見て何かを察したのか、「なるほど」とシャロはおもむろに俺の腕に絡みつき、
「ご主人様の正妻のシャロと申します。以後お見知りおきを」
周囲への威嚇もかねて、大々的に自己紹介をする。
行動の真意は定かではないが、先制攻撃というべきだろう。
「せ、正妻……!?」
「そうです」
「そ、それって二人はお付き合いして、それで……」
「ええ。それはもう、互いの愛を幾度となく確かめ合ったなかで―――」
「恥ずかしいこと言うんじゃねぇ!」
余計な私生活まで暴露されかけ、咄嗟にシャロの口を手で覆うが、
「……っ!?」
手の平を舌が這い、思わず離してしまう。
「おっ、おい!」
「ふふ、いつもしてるじゃないですかぁ」
後ろに仰け反り、俺の頬に手を添わせながら蕩けた表情で囁く。
その煽情的な姿に理性が持っていかれそうになるが、驚愕に染まる二人の顔を見てなんとか抑え込んだ。
「と、まぁこんな関係です。今後とも、夫をよろしくお願いします、ね?」
他者への牽制も兼ねてか、語尾を強調して二人に視線を配る。
「ちょ、ちょっと待って! あなたが先輩の妻って言うんなら、なんで奴隷に……」
「それはぁ、ご主人様と少しでも一緒に居たいからですよぉ。なので、自らを奴隷の身に堕として付いてきちゃったんです」
半分はソルヴァのせいだったりするが、きっとそれがなかったとしてもシャロは付いてきただろう。
「うぐ……そ、それに正妻ってどういう……はっ! まさか他にもっ!?」
「そうです、わたくしの他にも後二名はいますから」
指を二つ立て、そう説明するシャロ。
学生の身でありながらすでに三人もの恋人がいるということは、客観的に見てもおかしいな。
「なっ……せ、先輩?」
「本当なのか」とその眼で訴えかけてくるので、小さく頷き肯定する。
「一応奴隷ってことになってるけど、れっきとした俺の恋人だ」
なお、婚約はしていないし、正妻うんぬんを決めるつもりもないのだが。
「そ……んな……」
「嘘、嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘。嘘だよ、そんなの」
これまで黙りこくっていたレインが、唐突に言葉をぶちまけ始めた。
「れ、レイン?」
「だって私の彼氏様なんだよ? それなのに正妻って何? 愛を確かめ合った? そんな虚言、許せない」
怒気が混じった声でそうハッキリとシャロに告げる。
しかし、シャロはそれを冷静な対応で、
「虚言じゃないですし、それに一体あなたは誰ですかぁ? ひょっとして例のストーカー……じゃありませんよね?」
シャロの指摘に段々と状況が分かってきたのか、クロバの困惑が少しばかり緩和する。しかし、未だに空気がピりついたままだ。
「ち、違うっ。私が健一君の恋人なのっ! あ、あなたの存在なんか、知らないっ!」
「ご主人様、彼女はこう言っていますが、実際に付き合っているんですか?」
「え、あ、いや、付き合ってないです……はい」
「だそうですよ。本人が否定しているんですから、間違いないですね」
あのレインが現実を突きつけられて、それに戸惑いを見せている。
俺が自分で話した時は聞く耳を持たなかったのが嘘のようだ。
「そ……んなこと……」
なおも認めようとしないレインに、シャロため息をついて少し攻め方を変える。
「別にわたくしは、何人女が増えようと構わないんですよ。それによってわたくしが蔑ろにされないってわかっていますし、誰にも負けるつもりはないですから」
先ほどとは違い、そう淡々と言葉を並べるシャロ。
「でも、少なくともご主人様に受け入れるつもりがあるという、前提あっての話です」
シャロは俺が複数の恋人を持つのを容認している。
しかし、あくまでそれは互いに思いが通じ合っている者を認めるだけであって、同情や、はたまた酔狂で人を増やすことは望んでいないのだろう。
「なに、言って……」
「まぁつまり何が言いたいかというと、もし付き合いたかったらちゃんと振り向かせるべき、ということです」
「振り……向かせる……」
「あなたも顔は悪くないと思うので、妄想に頼らずしっかりと現実を見れば自然と男は寄ってくると思いますよ」
「わ、私……は……」
「もしそれでもなお、ご主人様のことが好きで自分のモノにしたいと思うのであれば、頑張って振り向かせてください」
「お、おいシャロ!」
「まぁ、ご主人様は今現在わたくしに夢中なので、そんなことあるとは思えませんけどねぇ」
小悪魔フェイスでレイン、そしてクロバにそう伝え、シャロは俺の腕を引く。
「ではでは、わたくし達はもう行きますね」
「え、ちょまっ」
「ではでは~」
俺の制止をものともせず、シャロは俺をその場から離れさす。
結局シャロに頼りきりになってしまった。男としてはとても情けないのだが、シャロは自分で言いたいことが言えてすっきりした顔をしている。
そういえば、クロバには今度ちゃんと話さなきゃな。
きっとさっきの説明で全部を把握はできてないだろうし。
▷▶▷
「ええと、レインさん……?」
取り残された二人。その一人、クロバにとってレインという人物は、試合の最終局面にて先輩を助けた人という印象だ。
しかし、まさかあんな地雷のような人だとは夢にも思わなかったわけだが。
「わた、しの……健一君……」
完全に言い負かされ、現実をはっきりと突き付けられたレインの顔はひどく歪んでいる。
このレインという先輩がいかにぶっ飛んでいるかは、さっきのやりとりで十分分かった。にも関わらず、こうも気になってしまうのは、少なくとも自分が彼女の気持ちを部分的に共感できてしまうからなのだろうか。
その姿にに未来の自分を重ね、ある決意が胸から込み上げてくる。
「レインさん、私と同盟を組みませんか?」
「ど、同盟……?」
「はい。今、レインさんも私もすごく不利な状況です。ですので、共に女子力を磨いて先輩の心を搔っ攫おうというわけです」
遠回しにそれが、石動への恋慕の告白であることにクロバはまだ気づいていない。
しかし、先程のシャロの発言に発破をかけられたのはレインだけではない、ということだ。
「元カノの一人や二人いたところで、どうってことないです。先輩を私達に釘付けにして、独占しちゃいませんか?」
「で、でも私……そんなこと……」
「あのシャロとか言う女に取られたまんまでいいんですか? ずっと、あの二人のイチャイチャを後方から見てるだけでいいんですか?」
「……」
「先輩の隣に立って、歩きたくないんですか?」
クロバの問いかけに掠れた声が響く。
「―――たい」
これまで幾度となく妄想を現実にあてはめ、自らが傷つかないように、傷が見えないようにしてきた。
でも、気づいてしまった。気づかされてしまった。
彼とあの時、並び立って頼られた時の心地よさ。それを感じたのは紛れもなく現実であったということに。
人は欲しがる生き物だ。
一度味を覚えたら、それを忘れて元の食事に戻ることなど不可能だろう。
ゆえに、レインは自身の心からの気持ちを形作るため、あらためて声を出す。
「隣を……歩きたい……」
言ってしまった。
そんな後悔に全身が支配されるが、思ったよりも気分は良かった。
「そう、それですよ。なのでこれからは———」
「でも、あ、あなたと協力するのは……嫌。私が独占するの……」
自分を表現するようになって、そうきっぱりとクロバの提案を切る。
だが、現状を理解できないレインではない。
「だ、だけど……途中まで……なら、協力しても……良い」
「な、なるほど……」
クロバも初めからそのつもりだったのだが、これでお互いに心おきなく共犯関係になれるというものだ。
「ま、それならそれで良いです。そんな感じで、しばらくは仲良くやっていきましょう。レイン先輩」
クロバが差し出した手を恐る恐る取る。
「わ、わかった、よろしく……えと……誰だっけ?」
そんないまいち締まらない中、恋の同盟がここに締結した。
「どういう事ですかぁ?」
「どういう、、、、こと?」
「ちょ、一旦落ち着け!」
三人に迫られる中、どうすればいいのか必死に頭を回す。
まず各々が求める答えを用意しなければならない。
事態がややこしい原因、それはレインだ。
レインが俺のストーカーで、かなりの妄想癖があるということを知らないクロバからすれば、俺がレインとシャロに二股をかけているように映る。
まずはそこを話そうとするのだが、焦る俺を見て何かを察したのか、「なるほど」とシャロはおもむろに俺の腕に絡みつき、
「ご主人様の正妻のシャロと申します。以後お見知りおきを」
周囲への威嚇もかねて、大々的に自己紹介をする。
行動の真意は定かではないが、先制攻撃というべきだろう。
「せ、正妻……!?」
「そうです」
「そ、それって二人はお付き合いして、それで……」
「ええ。それはもう、互いの愛を幾度となく確かめ合ったなかで―――」
「恥ずかしいこと言うんじゃねぇ!」
余計な私生活まで暴露されかけ、咄嗟にシャロの口を手で覆うが、
「……っ!?」
手の平を舌が這い、思わず離してしまう。
「おっ、おい!」
「ふふ、いつもしてるじゃないですかぁ」
後ろに仰け反り、俺の頬に手を添わせながら蕩けた表情で囁く。
その煽情的な姿に理性が持っていかれそうになるが、驚愕に染まる二人の顔を見てなんとか抑え込んだ。
「と、まぁこんな関係です。今後とも、夫をよろしくお願いします、ね?」
他者への牽制も兼ねてか、語尾を強調して二人に視線を配る。
「ちょ、ちょっと待って! あなたが先輩の妻って言うんなら、なんで奴隷に……」
「それはぁ、ご主人様と少しでも一緒に居たいからですよぉ。なので、自らを奴隷の身に堕として付いてきちゃったんです」
半分はソルヴァのせいだったりするが、きっとそれがなかったとしてもシャロは付いてきただろう。
「うぐ……そ、それに正妻ってどういう……はっ! まさか他にもっ!?」
「そうです、わたくしの他にも後二名はいますから」
指を二つ立て、そう説明するシャロ。
学生の身でありながらすでに三人もの恋人がいるということは、客観的に見てもおかしいな。
「なっ……せ、先輩?」
「本当なのか」とその眼で訴えかけてくるので、小さく頷き肯定する。
「一応奴隷ってことになってるけど、れっきとした俺の恋人だ」
なお、婚約はしていないし、正妻うんぬんを決めるつもりもないのだが。
「そ……んな……」
「嘘、嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘。嘘だよ、そんなの」
これまで黙りこくっていたレインが、唐突に言葉をぶちまけ始めた。
「れ、レイン?」
「だって私の彼氏様なんだよ? それなのに正妻って何? 愛を確かめ合った? そんな虚言、許せない」
怒気が混じった声でそうハッキリとシャロに告げる。
しかし、シャロはそれを冷静な対応で、
「虚言じゃないですし、それに一体あなたは誰ですかぁ? ひょっとして例のストーカー……じゃありませんよね?」
シャロの指摘に段々と状況が分かってきたのか、クロバの困惑が少しばかり緩和する。しかし、未だに空気がピりついたままだ。
「ち、違うっ。私が健一君の恋人なのっ! あ、あなたの存在なんか、知らないっ!」
「ご主人様、彼女はこう言っていますが、実際に付き合っているんですか?」
「え、あ、いや、付き合ってないです……はい」
「だそうですよ。本人が否定しているんですから、間違いないですね」
あのレインが現実を突きつけられて、それに戸惑いを見せている。
俺が自分で話した時は聞く耳を持たなかったのが嘘のようだ。
「そ……んなこと……」
なおも認めようとしないレインに、シャロため息をついて少し攻め方を変える。
「別にわたくしは、何人女が増えようと構わないんですよ。それによってわたくしが蔑ろにされないってわかっていますし、誰にも負けるつもりはないですから」
先ほどとは違い、そう淡々と言葉を並べるシャロ。
「でも、少なくともご主人様に受け入れるつもりがあるという、前提あっての話です」
シャロは俺が複数の恋人を持つのを容認している。
しかし、あくまでそれは互いに思いが通じ合っている者を認めるだけであって、同情や、はたまた酔狂で人を増やすことは望んでいないのだろう。
「なに、言って……」
「まぁつまり何が言いたいかというと、もし付き合いたかったらちゃんと振り向かせるべき、ということです」
「振り……向かせる……」
「あなたも顔は悪くないと思うので、妄想に頼らずしっかりと現実を見れば自然と男は寄ってくると思いますよ」
「わ、私……は……」
「もしそれでもなお、ご主人様のことが好きで自分のモノにしたいと思うのであれば、頑張って振り向かせてください」
「お、おいシャロ!」
「まぁ、ご主人様は今現在わたくしに夢中なので、そんなことあるとは思えませんけどねぇ」
小悪魔フェイスでレイン、そしてクロバにそう伝え、シャロは俺の腕を引く。
「ではでは、わたくし達はもう行きますね」
「え、ちょまっ」
「ではでは~」
俺の制止をものともせず、シャロは俺をその場から離れさす。
結局シャロに頼りきりになってしまった。男としてはとても情けないのだが、シャロは自分で言いたいことが言えてすっきりした顔をしている。
そういえば、クロバには今度ちゃんと話さなきゃな。
きっとさっきの説明で全部を把握はできてないだろうし。
▷▶▷
「ええと、レインさん……?」
取り残された二人。その一人、クロバにとってレインという人物は、試合の最終局面にて先輩を助けた人という印象だ。
しかし、まさかあんな地雷のような人だとは夢にも思わなかったわけだが。
「わた、しの……健一君……」
完全に言い負かされ、現実をはっきりと突き付けられたレインの顔はひどく歪んでいる。
このレインという先輩がいかにぶっ飛んでいるかは、さっきのやりとりで十分分かった。にも関わらず、こうも気になってしまうのは、少なくとも自分が彼女の気持ちを部分的に共感できてしまうからなのだろうか。
その姿にに未来の自分を重ね、ある決意が胸から込み上げてくる。
「レインさん、私と同盟を組みませんか?」
「ど、同盟……?」
「はい。今、レインさんも私もすごく不利な状況です。ですので、共に女子力を磨いて先輩の心を搔っ攫おうというわけです」
遠回しにそれが、石動への恋慕の告白であることにクロバはまだ気づいていない。
しかし、先程のシャロの発言に発破をかけられたのはレインだけではない、ということだ。
「元カノの一人や二人いたところで、どうってことないです。先輩を私達に釘付けにして、独占しちゃいませんか?」
「で、でも私……そんなこと……」
「あのシャロとか言う女に取られたまんまでいいんですか? ずっと、あの二人のイチャイチャを後方から見てるだけでいいんですか?」
「……」
「先輩の隣に立って、歩きたくないんですか?」
クロバの問いかけに掠れた声が響く。
「―――たい」
これまで幾度となく妄想を現実にあてはめ、自らが傷つかないように、傷が見えないようにしてきた。
でも、気づいてしまった。気づかされてしまった。
彼とあの時、並び立って頼られた時の心地よさ。それを感じたのは紛れもなく現実であったということに。
人は欲しがる生き物だ。
一度味を覚えたら、それを忘れて元の食事に戻ることなど不可能だろう。
ゆえに、レインは自身の心からの気持ちを形作るため、あらためて声を出す。
「隣を……歩きたい……」
言ってしまった。
そんな後悔に全身が支配されるが、思ったよりも気分は良かった。
「そう、それですよ。なのでこれからは———」
「でも、あ、あなたと協力するのは……嫌。私が独占するの……」
自分を表現するようになって、そうきっぱりとクロバの提案を切る。
だが、現状を理解できないレインではない。
「だ、だけど……途中まで……なら、協力しても……良い」
「な、なるほど……」
クロバも初めからそのつもりだったのだが、これでお互いに心おきなく共犯関係になれるというものだ。
「ま、それならそれで良いです。そんな感じで、しばらくは仲良くやっていきましょう。レイン先輩」
クロバが差し出した手を恐る恐る取る。
「わ、わかった、よろしく……えと……誰だっけ?」
そんないまいち締まらない中、恋の同盟がここに締結した。
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