最強剣士異世界で無双する

夢見叶

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序章 第2章 総合魔法学院入学

第18話 モンスターとの戦闘 2

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 俺は、手に持った剣に魔力を流すと、右手の剛炎剣ごうえんけんからは炎が左手の氷魔剣ひょうまけんからは冷気が出てきた。

 俺は、そと同時に強化を使い自身の能力の底上げをしてモンスターに一瞬で近づくと、右手の剛炎剣で数体まとめて焼き払った。昔1度この剣を使ったときは周りの木々までをも巻き込んでしまった。俺はそのときの失敗を2度としないように、毎日のように魔力制御のトレーニングをしていた。そのおかげで、魔力の制御に成功しモンスターだけを焼き払う事に成功した。

 剛炎剣でモンスターを焼き払った後、俺は、シェリーとヒョウカを囲む形で特殊魔法の結界を使った。

 「ケンイチこれ何なのよ。見えない壁に囲まれてここから動けないんだけど。」

 「悪いがそこから動かないでくれ。その結界の中にいれば安全だから。」

 「結界って何のよ?そんな魔法聞いたことないわよ。」

 俺はシェリーの問いかけをスルーしてモンスターとの戦闘に意識を戻した。

 左手に持っていた氷魔剣を使い俺の半径50mを凍らしてモンスターの動きを止めた。その後すぐに、気配察知を使った。それにモンスター以外の気配が3つ引っかかった。俺は、凍らしたモンスターを置いておき気配のするところへと向かった。




 魔方陣を仕掛けた男達の内の1人がい変異気づいた。

 「なんでいきなし森の中が凍ってるんだよ。」

 男達の周りが急に凍った事に違和感を感じ、

 「お前少し様子を見てこいよ。」

 様子を見てこいと言われた男は、木に登り辺り一面を見渡してみると、こちらへと近づいてくる人影に気づいた。男は、木から飛び降りると、

 「やべえぞ。こっちに向かってもの凄いスピード近づいてくる人影がある。」

 他の2人の仲間達に告げた。

 「そう慌てるな、こちらにも最後の奥の手がある。」

 先ほど指示を出した男がそれだけ言うと、魔方陣に今まで流していた以上の魔力を流し出した。

 容量をオーバーした魔方陣の中から、とてつもない魔力が溢れ出していた。それと同時に魔方陣の光が消えるとその中より土属性のドラゴンが現れた。

 「マジかよ。俺達が仕掛けた魔方陣からこんなモンスターが現れるなんて、お前何をしたんだよ。」

 「簡単な話しさ。容量を遙かに超える魔力を流すことで1回だけ強力なモンスターを呼ぶことが出来る。ただしそれをやると魔方陣が使いものにならなくなるがな。」

 男達が話している間に魔方陣から出てきたドラゴンは、ケンイチの方へと向かって行った。





 俺は、相手の反応を見失わないように使っていた気配察知に強大な魔力を引っかかった。それから数秒もしない内に、目の前に巨大なモンスターが姿を現した。そのモンスターは、巨大な鱗を持つトカゲのようだった。俺は、そのモンスター姿を見てその場に立ち止まってしまった。

 「ドラゴンってまじかよ。」

 昔父さんからいろいろなモンスターの特徴を聞いていたため目の前のモンスターがドラゴンであることはすぐに気づけた。このドラゴンの背中に翼はなく体全体が土色をしていた。その事からこのモンスターが土属性のドラゴンであることが分かった。このモンスターの特徴は、翼がないため空を飛べないがその代わりに地面の中を自由に動き回ることが出来る。

 俺は、剛炎剣を異空間収納にしまい氷魔剣だけにして、特殊魔法の付与を使い氷魔剣の強度と切れ味を今自分の出来る最大まで上げて、ドラゴンに向かっていた。


 ドラゴンは俺に気づくと、体を半回転させて尻尾で攻撃を仕掛けてきた。俺はドラゴンに攻撃を仕掛けるための近づいていたが、ドラゴンの動きを見て、急停止し後ろへと飛び攻撃をかわした。俺がさっきまでいたところにドラゴンの巨大な尻尾が通り過ぎていった。もしもあのまま突っ込んでいたら一撃でやられていたかもしれない。

 俺は、1度深呼吸をして落ち着いた後、足に強化を全力でかけ自身のスピードを極限まで上げて、もう一度ドラゴンに近づいていった。俺が近づいてきていることに気づいたドラゴンは、右前足で俺に攻撃を仕掛けてきた。俺はそれを後ろに軽いバックステップでかわし、ドラゴンの前足が振り下ろされ攻撃が終わると同時に、ドラゴンに近づいて行った。攻撃をかわされた後俺の姿を見失っているドラゴンに近づいた俺は、氷魔剣でドラゴンの左前足を切断した。

 左前足を切断されたドラゴンは、片足を失いバランスを崩して倒れた。俺はその隙をつき右前足を切断し、相手の反撃の手段を奪った。その後すぐに、ドラゴンの首を落として息の根を止めた。ドラゴンの死体を異空間収納にしまった俺は、気配察知を使い、さっきの3人の反応を探った。だが3人は俺がドラゴンと戦っている内に気配察知の範囲外に逃げられてしまい見つけることが出来なかった。

 俺は、3人を追うことをあきらめてシェリー達の元へと戻った。戻る途中凍らしていたモンスターを全て倒していった。彼女らの元に戻ると、

 「遅いわよ。何も言わずに森の奥に行っちゃてすっごく不安だったんだから。」

 「お姉ちゃん泣いてた。」

 「泣いてないわよ。」

 シェリーの顔を見てみると確かに目元は少し赤くなっていた。

 「ごめん。でもモンスターはこれ以上現れないから安心して。」

 俺は、彼女らに頭を下げて謝ると、

 「今回の事件の首謀者を見つけたんだけど逃げられちゃった。」

 「そんなこと今はどうでもいいわよ。あなたが無事に戻ってきたんだから。それよりもあなたいったい何者なのよ。この結界もそうだけど、あなたのその強さはいったい何なの。全て話してもらえるのよね?」

 「分かった。話すから落ち着いて。」

 俺は、これ以上自分の事を隠し続けるのは無理だと思い彼女らに全て話そうと決めるのだった。
 
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