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セレモニア王国編 第1章 ミリセレス村の事件
第45話 旅立ち
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学院卒業後から1ヵ月の月日が経っていた。
この1ヵ月の間ハイネ村で冒険者の仕事をしながら、暮らしていた。
父さんから冒険者としての心得を教えてもらっていた。
今日の仕事も終わり、日が暮れようとしていた。
家への帰り道の途中、
「早いわね・・・・・・あれから1ヵ月が経ったのね。」
「そうだよ。そして明日は出発の日だよ。」
「そう言えばそうだったわね。」
「あれ?シェリーまさか忘れてたの。」
「そんなわないでしょ。覚えてたわよ。」
シェリーとミカが話しているのを見ていた俺は、
「シェリーにミカ早く来ないとおいていくぞ。」
「待ってよケンイチ。」
「お兄ちゃん待って。」
俺が呼ぶとすぐに追いついてきた。
この村に来たとき、1ヵ月後にいろいろな街をめぐる旅に出ようと4人で決めていた。
そのことは、父さん達にもすでに話してあり、今日は家で最後のパーティーの準備がされていた。俺達はそれに間に合うように急いで家へと帰っていた。
4人揃って家の中に入ると、
「4人ともお帰り。パーティーの準備出来てるわよ。」
母さんが出迎えてくれた。
「ただいま!!」(ケンイチ・シェリー・ヒョウカ・ミカ)
4人声を揃えていった。初めの頃シェリー達は母さんに対して敬語だったが1ヵ月も一緒に生活していたらそれもなくなり砕けたしゃべり方になっていた。
それからすぐにパーティーが始まった。
パーティーとは言っても、ただいつもよりも料理が少し多いだけなんだけど。
「ケンイチ、明日出発するのはいいが、どこへ行くか決めているのか?」
「パパ急にどうしたの。」
「急にじゃないさ。息子が旅に出るんだから気になるだろ。」
「それもそうだね。って言ってもまだ決めてないんだけどね。」
「ええ!!」
俺の答えに驚いたのは父さんではなく、母さんの方だった。
「母さん心配だわ。」
「お母さま、私達3人がついているので心配しないでください。」
「それもそうね。本当にケンちゃんはいいお友達を持ったわね。」
母さんの目には涙が浮かんでいた。本当に俺のことを心配していたんだろう。
「大丈夫だよ。年に1回くらいは戻ってくるからさ。」
「それもそうね。母さんケンちゃんの成長を楽しみにしとくわね。」
ニコリと微笑みながら言ってきた。最後に母さんの笑顔を見れて少し心がほっとした気がした。
それから、パーティーは滞りなく終了した。
パーティーの後、明日の旅立ちに備えて今日は早く寝ようと部屋へと行き布団に入っていた。すると、
「皆、ちょっといいかしら。」
「なんだよシェリーは、今日は早く寝るんじゃなかったのか?」
「それもそうなんだけど、明日からのこと全然決めたなかったじゃない。」
「そういえばそうだな。父さんに聞かれたときは適当に答えたけど、その辺りは決めとかないとな。」
「そうよね。皆は行きたいとこあるかしら?」
「私は、どこでも。」
「私も、お兄ちゃんが行きたいとこならどこでもいいよ。」
「俺も特にないかな。」
3人とも特に行きたいとこは無いようだった。
「私も特にないのよね。」
シェリーもかい!!っと心の中で突っ込んでしまった。
「それじゃぁ、依頼を見て決めたらいいんじゃないか。」
「それで行きましょ。」
「それでいい。」
「私もいいよ。」
皆賛成のようだった。
「ほかに決めておくことってあるか。」
「そうね・・・・・・私達のパーティー名決めておかないとじゃないかな?」
「そうだね。ないと困るもんね。」
「でもどんなのがいいんだ?」
「ケンイチが決めなさいよ。このパーティーもリーダーなんだから。」
「分かったよ・・・・・・それじゃ、ソウルメイトってどうだ?」
「どう言う意味?」
「魂でつながった仲間って意味だよ。」
俺は少し恥ずかしがりながら答えた。
「私はいいと思うわよ。」
「私も。」
「それでいいよ。」
あっさりと決まってしまった。本当にこれでいいのかと自分で考えておきながら思ってしまった。
「後、役割も決めておかないとね。」
「それはいつも通りでいいんじゃないか?」
「そうね。だけど作戦支持はケンイチが出してよね。」
「分かったよ。それじゃぁー分担は前衛2、中衛1、後衛1でいいな。」
「いいよ。」
「了解。」
ミカ達2人もいいようだ。それから少し話した後、
「それじゃぁー明日も早いしそろそろ寝ましょうか。」
「そうだね。おやすみ。」
「おやすみ。」(ケンイチ・ヒョウカ・シェリー)
俺はすぐに眠ってしまった。
翌朝、俺達は母さん達と朝食を食べた後、最後に荷物の確認をしてから、
「パパ、ママ行ってきます。」
「4人とも体には気を付けるのよ。」
「頑張ってこい。お前たちならすぐにAランク冒険者になれるだろう。」
「はい!!行ってきます。」
母さんと父さんに見送られながらハイネ村を後にして王都へと戻っていた。
この1ヵ月の間ハイネ村で冒険者の仕事をしながら、暮らしていた。
父さんから冒険者としての心得を教えてもらっていた。
今日の仕事も終わり、日が暮れようとしていた。
家への帰り道の途中、
「早いわね・・・・・・あれから1ヵ月が経ったのね。」
「そうだよ。そして明日は出発の日だよ。」
「そう言えばそうだったわね。」
「あれ?シェリーまさか忘れてたの。」
「そんなわないでしょ。覚えてたわよ。」
シェリーとミカが話しているのを見ていた俺は、
「シェリーにミカ早く来ないとおいていくぞ。」
「待ってよケンイチ。」
「お兄ちゃん待って。」
俺が呼ぶとすぐに追いついてきた。
この村に来たとき、1ヵ月後にいろいろな街をめぐる旅に出ようと4人で決めていた。
そのことは、父さん達にもすでに話してあり、今日は家で最後のパーティーの準備がされていた。俺達はそれに間に合うように急いで家へと帰っていた。
4人揃って家の中に入ると、
「4人ともお帰り。パーティーの準備出来てるわよ。」
母さんが出迎えてくれた。
「ただいま!!」(ケンイチ・シェリー・ヒョウカ・ミカ)
4人声を揃えていった。初めの頃シェリー達は母さんに対して敬語だったが1ヵ月も一緒に生活していたらそれもなくなり砕けたしゃべり方になっていた。
それからすぐにパーティーが始まった。
パーティーとは言っても、ただいつもよりも料理が少し多いだけなんだけど。
「ケンイチ、明日出発するのはいいが、どこへ行くか決めているのか?」
「パパ急にどうしたの。」
「急にじゃないさ。息子が旅に出るんだから気になるだろ。」
「それもそうだね。って言ってもまだ決めてないんだけどね。」
「ええ!!」
俺の答えに驚いたのは父さんではなく、母さんの方だった。
「母さん心配だわ。」
「お母さま、私達3人がついているので心配しないでください。」
「それもそうね。本当にケンちゃんはいいお友達を持ったわね。」
母さんの目には涙が浮かんでいた。本当に俺のことを心配していたんだろう。
「大丈夫だよ。年に1回くらいは戻ってくるからさ。」
「それもそうね。母さんケンちゃんの成長を楽しみにしとくわね。」
ニコリと微笑みながら言ってきた。最後に母さんの笑顔を見れて少し心がほっとした気がした。
それから、パーティーは滞りなく終了した。
パーティーの後、明日の旅立ちに備えて今日は早く寝ようと部屋へと行き布団に入っていた。すると、
「皆、ちょっといいかしら。」
「なんだよシェリーは、今日は早く寝るんじゃなかったのか?」
「それもそうなんだけど、明日からのこと全然決めたなかったじゃない。」
「そういえばそうだな。父さんに聞かれたときは適当に答えたけど、その辺りは決めとかないとな。」
「そうよね。皆は行きたいとこあるかしら?」
「私は、どこでも。」
「私も、お兄ちゃんが行きたいとこならどこでもいいよ。」
「俺も特にないかな。」
3人とも特に行きたいとこは無いようだった。
「私も特にないのよね。」
シェリーもかい!!っと心の中で突っ込んでしまった。
「それじゃぁ、依頼を見て決めたらいいんじゃないか。」
「それで行きましょ。」
「それでいい。」
「私もいいよ。」
皆賛成のようだった。
「ほかに決めておくことってあるか。」
「そうね・・・・・・私達のパーティー名決めておかないとじゃないかな?」
「そうだね。ないと困るもんね。」
「でもどんなのがいいんだ?」
「ケンイチが決めなさいよ。このパーティーもリーダーなんだから。」
「分かったよ・・・・・・それじゃ、ソウルメイトってどうだ?」
「どう言う意味?」
「魂でつながった仲間って意味だよ。」
俺は少し恥ずかしがりながら答えた。
「私はいいと思うわよ。」
「私も。」
「それでいいよ。」
あっさりと決まってしまった。本当にこれでいいのかと自分で考えておきながら思ってしまった。
「後、役割も決めておかないとね。」
「それはいつも通りでいいんじゃないか?」
「そうね。だけど作戦支持はケンイチが出してよね。」
「分かったよ。それじゃぁー分担は前衛2、中衛1、後衛1でいいな。」
「いいよ。」
「了解。」
ミカ達2人もいいようだ。それから少し話した後、
「それじゃぁー明日も早いしそろそろ寝ましょうか。」
「そうだね。おやすみ。」
「おやすみ。」(ケンイチ・ヒョウカ・シェリー)
俺はすぐに眠ってしまった。
翌朝、俺達は母さん達と朝食を食べた後、最後に荷物の確認をしてから、
「パパ、ママ行ってきます。」
「4人とも体には気を付けるのよ。」
「頑張ってこい。お前たちならすぐにAランク冒険者になれるだろう。」
「はい!!行ってきます。」
母さんと父さんに見送られながらハイネ村を後にして王都へと戻っていた。
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