最強剣士異世界で無双する

夢見叶

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Sランク昇格編 第1章 ウォルスメリン村

第82話 ウォルスメリン村

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 あれから五日が経ちウォルスメリン村に着いた。

 村は意外と賑わっており毎日のように盗賊が来ているとは思えない感じだった。

「意外と賑わってるじゃない!」

「そうだな。ここまでの道中でも盗賊と出くわさなかったし」

「そのことも踏まえてギルドで聞いて見よう」

「うん」

 早速ギルドに向かう事になった。

 ギルド中に入ると殆ど人はおらずがらがらであった。

「すみません。王都から盗賊の討伐の依頼の件で来たのですが」

 受付で言うと、

「話しは聞いております。こちらへどうぞ」

 奥の部屋に通された。

「すみません。冒険者が少し少ないように思うのですがどうされたのですか?」

 お姉さんに聞いて見ると、

「そのことも踏まえてこれから合うギルドマスターに聞いて下さい」

 何も話してくれない。

「ケンイチ、どう思う」

 横からシェリーが話しかけてくる。

「どう思うって?」

「だから、普通ギルドっていったら冒険者が沢山いるもんじゃない。なのにここのギルドには冒険者が全然いないじゃない」

「確かにそうだね。王都のギルドとじゃ大違いだね」

 ミカも同じように思ってるようだ。

「それにギルド内の雰囲気も村の中とは大違いだしその当たりもギルドマスターに聞いて見ないと」

「うん」

 皆一致で納得のようだ。

「皆様中にどうぞ」

 応接室の中に入ると、窓際に立っている一人お爺さんがいた。

「マスター、ソウルメイトの方々をお連れいたしました」

「ありがとう」

 その言葉と同時に受付のお姉さんは部屋から出て行った。

「皆さんよく来てくれました。本当にありがとうございます。私はこのギルドのマスターをしています、ミルと申します」

「すみません。私はソウルメイトのリーダーをしておりますケンイチと申します。こちらこそよろしくお願いいたします」

 一礼しながら挨拶をする。

「立ち話も何ですのでどうぞお座り下さい」

 ギルドマスターに言われるとおりにイスに座る。

「それで今回の依頼なのですが」

「そうですね」

 それからギルドマスターから盗賊について語られた。

 盗賊が初めてこの村に現れたのは二週間前の事だそうだ。そのときは五人組みで現れて民家やお店を片っ端に襲っていった。それから数人の村人が攫われていった。それから二週間毎日のように盗賊の一味が村に現れて暴れている。今の所怪我人はや死人は出てはいないが今後どうなるか分からない。そのためこの村にいた冒険者に盗賊達の討伐依頼をお願いしました。皆さんBランクの冒険者だったので安心していたのですが皆さんぼろぼろになって帰ってきました。それから盗賊達は村に来る荷馬車や近くを通る荷馬車を襲うようになっていった。

「でも村の中はとても毎日盗賊が現れている雰囲気ではなくとても賑わっているように見えましたが?」

「それは、一週間前に王都の冒険者ギルドから冒険者の人達がこの村に来てくれると聞いて皆さん元気を少し取り戻したのです」

「では何故ギルド内に冒険者がいないのですか? いくら盗賊が村にやってくるとしても冒険者が誰一人いないのはおかしくないですか?」

「盗賊が現れ始めた頃はこの村にも冒険者の方々は沢山おられました。ですが最初の盗賊討伐依頼の際この村にいた最高クラスの冒険者の人達が返り討ちに遭って帰ってきたのを見て皆さん逃げ出してしまったのです」

「ではそれからは」

「ご察しの通りです」

 それからも俺達の辛お質問は続いた。

 盗賊数は推定でも三十人以上いて元冒険者をしていた者も多くいるらしい。武器は確認出来ているのは皆剣を使う。魔道師は確認出来ていないがいないとは限らない。毎日村を襲いに来るのは四人から五人程度で朝から昼までの間にいつも現れている。

「他に何か聞きたいことがありましたら何でお答えしますが」

「いえ、大丈夫です」

「そうですか。ではこちらに来て下さい」

 ギルドマスターが達応接室から出て行く。俺達もそれに続いて応接室から出てついていく。

 連れられてきたのはギルドから少し離れた所にある宿屋だった。どう見ての貴族が止まりそうな高級な所のように見える。

「皆様には盗賊討伐までの間こちらに滞在していただきます」

「俺達、こんな高級な宿に何日も止まるお金無いですよ」

「その事ならご心配はいりません。ソウルメイトの皆様がこの村に滞在の間の宿代、食事代その他必要な物に関しては全てギルドでご用意いたします」

「そこまでギルドにしてもらっていいのですか?」

「はいその代わりにどうか、どうか盗賊達の討伐をお願いいたします」

 ふかく頭を下げてお願いされた。それにここまでしてもらったら何が何でも成功させないといけないと思ってしまったのだった。
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