最強剣士異世界で無双する

夢見叶

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Sランクトーナメント戦編　第1章Sランクトーナメント一回戦

第127話　一回戦　7

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　突然魔道士の一人が魔法を受けて倒れてしまった。

「!！」

　そのことに対してもう一人の魔道士の女性も驚いている。

　ヒョウカも何が起こったのか分からないでいた。シェリーは先程の魔法でやられてしまった。ミカはヒョウカやケンイチ達の戦いを観戦している。ケンイチは相手のパーティーのリーダーと戦っている。では一体誰が魔法を魔はなったのかヒョウカは頭の中にはてなマークを浮かべていた。

「大丈夫、ヒョウカ!」

「お姉ちゃん!」

　魔法の飛んできた方から聞こえた声はシェリーの物であった。

「そうよ、いてててて」

　煙が少しずつはれてきた。そこには少しダメージを負いながらも元気でいるシェリーの姿がそこにあった。

「どうして無事なのよ!　私達の最大魔法をまともに受けたはずよ」

　確かに、魔道士二人の放ったインフェルノはシェリーに直撃していた。それは相手の魔道士二人のヒョウカもそれを見ていた。

「確かに、もう少し防御魔法を張るのが遅れてたら無事ではすまなかったわ」

「何を言っているの？」

　意味が分からないと言いたげな顔でいる魔道士。

　だが、ヒョウカはシェリーの言葉で全てを理解していた。魔道士二人によってインフェルノが放たれる少し前にヒョウカはシェリーに防御魔法を張るように促していた。シェリーはその声を聞いた瞬間魔力の全てを防御につぎ込んでいた。それによりインフェルノを防ぐことが出来たのである。ただ、それでも多少のダメージを受けてしまっていた。

「まず一人ね」

　その言葉と同時にシェリーは先程放った雷魔法とは違う魔法を放った。

　だが今度は相手の魔道士も警戒していたのか防がれてしまった。

「っち」

　魔法が防がれてしまって軽く舌打ちするシェリー。だが、シェリーの放った魔法に意識が言っている隙を突いてヒョウカが接近していた。

「これで終わり」

　風魔法を纏わせた槍の突きを放つヒョウカ。そのスピードは怒り任せに放った先程の突きのスピードがはえが止まるそうなスピードに思えるくらい早い突きを放った。

　ギリギリの所でヒョウカの突きに気づいた魔道士の女性は後ろに下がることでかわそうとしたそのとき、シェリーの魔法が魔道士に直撃した。二人の息のあった連続攻撃、それにより出来た隙を完全に疲れたのである。

　だが完全に倒しきることが出来ず、まだなんとか立っている。

「なかなかやるわね」

　魔道士の女性が話し掛けてきた。

「まだやられてなかったのね」

「ええ、あなたたち程度の冒険者にやられる訳ないでしょ」

「そうかしら、横で伸びているそこの魔道士さんは私の魔法でやられたはずだけど」

「それは少し驚いて気を失っただけで、あなたの魔法でやられた訳じゃないんだから」

　どうしてもシェリー達の事を認めようとしない魔道士。

　だが、もう体はボロボロで後一発魔法を打てるかどうかのように見える。今は立っているので精一杯手感じに見えてくる。

「もう静かにして」

　仲間の事を悪く言われた怒りが収まっていなかったヒョウカは魔道士が話しているのなんてお構いなしに攻撃を仕掛けていく。だが。その攻撃は怒りにまかせた物ではなかった。相手の隙を突く的確な攻撃を連続で放っていく。ボロボロの体何とかヒョウカの突きをかわしているがそれも時間が経つにつれて難しくなっていき、とうとう攻撃は魔道士の腹をかすめた。それと同時に体力の限界が来たのか魔道士はその場で倒れてしまった。

「やったのかな？」

「一応倒したって事で良いと思うよ」

「そ、そうだよね」

　正直倒したって感覚がない。

「後は、ケンイチの方だけね」

「うん」

　シェリーとヒョウカは二人揃ってミカの元へと向った。

　多分ケンイチに助けに入ると言ったら絶対に断られると確信していたからである。

「お疲れ」

　ミカに声を掛けるシェリー。

「お疲れ、シェリー達も勝ったんだね」

「なんとかね。でもミカ程余裕な戦いじゃなかったけどね」

　二人はケンイチの方を見ながら話していた。

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