ひきこもぐりん

まつぼっくり

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「ということで、晴れて恋人同士となりましたので。」

「あー、今更恋人?おめっとさん。…リュート頑張れよ。」

 何故か食堂で恋人宣言されている僕。そしてその間も翼ハグの中にいる僕。そしてそして隊長に哀れまれている僕。

「リューのいたところは形に拘るようで、つがいの前に恋人期間を設けるようなので。つがいな事に変わりはありませんが。」

「この国も普通に恋人期間からの婚約からの番だけどな?」

 それを聞いて思わず翼から顔を出す。

「隊長、ほんと?」

「あ?まぁ、運命のつがいだって盛り上がってそのまま…何て事もあるけどな?ジズは丸め込んで早々につがいたかったんだろ。」

「こんなに可愛いのですから先を見越して早めに行動するのは当たり前です。」

 昨日、さて、これでリューの不安だったところも解決しましたし…晴れてつがいと言うことで…とにこにこしているジズにストップをかけたのは僕。
 しどろもどろになりながら恋人期間の申請をしてみたら思案顔の後に通りました。何かおかしくない?恋人ってこんなんだっけ?あれ?なんで恋人になってるんだっけ?
 うむむ、と悩み始めた僕を翼の中でポンポンと宥める手が気持ちよくてうとうと。

「先日、兄上にジズがつがいを見つけて猛アプローチ中だと伝えたらやけに喜んでな、祝いを贈ると言っていたぞ。」

「…それはありがとうございます。嫌な予感しかしませんが。」

「まぁ、貰えるものは貰っておけ。」

「はぁ、まぁ、頂きますけど。純金か宝石ならリューのところでも使えますかね…リュー?」

「いや良くそんなところで寝られるな。真っ暗で腹黒な奴の腕の中で。」

「本当に…愛おしいです。」

 うとうと、うとうと。嫌味も通じねぇのかよ、とげんなり呟く隊長の声を頭の片隅で聞く。

「それでですね、リューの国には目に見えてわかるような獣人はいないようで。もし私があちらへ行くことが出来そうならこの翼をスパッと綺麗に切ってください。」

「あ?嫌に決まってんだろ。普通に痛てぇわ。やるなら自分でやれよ。」

「出来るならそうしたいのですが、自分でやるとなると刃を入れながら、もぐしかないかと。綺麗な傷口じゃないとリューが悲しみます。」

「こっわ…お前こわ…俺も隊員達もドン引きだわ…」

「……ジズ。いたいのは、やめようね。」

 はい、ぼくもドン引きです…思わず目が覚めてしまったよ、もう。

「痛くはないですよ?…まぁ、その時に考えましょうか。きっと4番目の兄辺りは嬉々としてやってくれるでしょうし。」

 何それ絶対あれじゃん。お兄さん研究員か魔術士棟勤務じゃん。あるか知らないけど。絶対コミュ症でおどおどしてるけど、すっごい研究してるじゃん…

「おにーさん、お話苦手?」

「そうですね…会話は上手くいきませんね。研究の話だけは饒舌になりますよ。」

 うんうん。良いね良いね!お兄さんのお相手は隣国の王族とかかな!それとも近衛騎士団長?あ!ペアになってる騎士さま?陽キャ過ぎて苦手なタイプだった騎士の真面目に鍛練している姿みて、なんだちゃんとやってるじゃん…からの?からのなの…?陽キャ君も衣食住放り出して研究一色な受けの事を自分の任務にも支障出るからって面倒みるようになって…目が離せなくて…うわ、良い。うんうん、良い…!おいしー!

「リュー?また妄想ですか?」

 ほっぺすりすり攻撃。うん、やめて。

「…恋人になったからって子供に手は出すなよ。」

 隊長優しい。急に優しい。もっと言っておいて欲しい。

「リューはもう成人してますよ。」

「は?」

「18歳であちらの国では成人済み、こちらは獣人は16で成人なので……合法です。」

 え、まってまって。ここおいしいとこじゃん。実は成人してましたってばれるとこ好きなんだけど…!ちょっとまって、壁になりたい。…なぁに?めっちゃ隊長に見つめられてる…ジロジロ見られてる…探るような瞳がちょっぴし怖くて、ぎゅっと抱きついてジズの翼で蓋をした。

「………そのちっせえ尻にジズの入るのか?…いってぇ!」

「足が滑りました。ジロジロ見ないで貰えますか?あと、大丈夫です、挿れます。」

 すっごく下品な会話をされてる…!そして僕も無理だと思う…うん、無理だと思う。たぶんね、入らないと思う。挿れますって何。挿れるの?えぇ、ガクブルなんだけど…え、無理なんだけど!裂けちゃうよ!

「隊長のせいで怯えているじゃないですか。」

 ねぇ、今隊長に舌打ちしなかった?うう、普段受けにだけ優しい攻めの舌打ち…ふわぁ、良い!すき!

「良い攻め。」

 腕の中でもしょもしょ呟いて、ぺったりと頬をつける。ドクドクと心臓の音が聞こえて…ふぁ、和む。




 隊長にまたねと手だけ出してバイバイして、そろりと下ろされたのはジズの部屋のソファー。
 唇にちゅうされて、心臓がドキリと音をたてた。

「んぁ、んんッ、」

 唇を食まれて、ジズの指が僕の耳をくすぐって。うぁ、耳こしょこしょしながらのちゅうは、やばいです。

「ふふ。気持ち良いことが好きみたいで良かったです。」

「…これでも男だもの。」

 ちょっともう、触らないで。固くなってしまったのが、バレちゃう。

「私に触れられて反応しているというのが…幸せ過ぎます。」

 うん、だからってスリスリしないで…!

「うぁ、はいらないよ?」

「大丈夫です。しっかり解して痛くないようにしましょうね?」

 ちゃんと時間をかけます、と微笑んでくれるのは良い攻め。
 ちゃんと慣らしてくれるのもベタで良い!優しいのすき!…ただし、受けが自分じゃなければ。
 漫画みたくはいかないよね…?
 即落ち3秒…じゃないけど…スルッと挿って、直ぐにアンアン気持ち良く喘げないよね?絶対…絶対絶対裂けるよね。ジズの大きいもんたぶん。あれ、本当に大きいかな?ワンチャンある?小さいとか有り得る?



「………ちょっとジズのおちんちん見せて貰える?」

「………」

 あれ、間違えた?
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