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真実×愛=?
別れ
しおりを挟むーー22時30分、
あたしは携帯を手に取り、シンにメールした。
もちろんユウはあたしが死ぬって事をわかっている。
だけどユウはあたしが今日の23時に死ぬという事はわからない。
だからユウにもメールした。これで全部おしまい。
最初から期待しなければよかった。
そう思いながらあたしは屋上へ向かう。
「寒い、、」
『ご主人、後30分もあるよ』
「もういいの、」
『本当に?』
「うん、なんか疲れちゃった。ねぇー、死に方なんだけどさー、アルトがぜーんぶあたしの血を吸って、それで死にたい」
『ご主人、、』
「…楽しかったな、1週間。泣いたり、笑ったり、怒ったり、悩んだり、いろーんな事があったなぁ。だから…」
『…っ、ご主人!?!?!?』
「あたしをはやく楽にさせてよ」
『…えーっと』
この状況はあれです、僕がご主人に押し倒されてる状況であり、それプラス顔が近い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!このままじゃ、
「…ッン!?」
とりあえず、ちょっとだけ血を飲んだふりして、どうにかごまさかなきゃ。大丈夫、君はーーーー。
ーーーー
「「おばさん!!ハノンは?」」
「あら、ユウ君に、シン君どうしたの?」
「あ、これハノンにうちの母からお礼と伝えといてください。」
「ありがとう!シン君!」
「ところでハノンは?」
「屋上に行ったわよ?」
「「ありがとうございます!!」」
「シン、走るよ?♪」
「そうだな、ユウ」
ユウが俺の家に来てハノンの話聞いたときはすげぇびっくりした。
アイツが死ぬかもしれない。
「シン、本当に全部思い出したの?」
「思い出した、俺達がアイツの為に育てられてきた食材だった事も、全部。でもあいつは一回死んでるから俺達は普通の人間になれた?そうだったよな、」
「まぁざっくり言えばそういうことになるよ♪まぁ、僕も最近思い出したからね…」
ーガチャッ
「ハノンどこだ??」
「シン!あっちにいるのって…」
ードクンっ!!!!!!!!!!
「お前誰だ???」
色白で黒髪の短髪にルビーみたいな赤色の目。かなり身長も高い。
黒い羽?隣にいるのはハノン?
「っ、ユウ。アイツ誰だか知ってるか?」
ーゴトッ
「どうした?ユウ?」
左手に持っていたユウの携帯が落下した。
「…は?」
暗闇に光る液晶パネル、ハノンからのメールだった。
あたしの為に色々とありがとう。
約束守れなくてごめんね。
あたしは今日の23時に死ぬことになってるの。
今まで黙っててごめんね。
シンとユウの事忘れないよ。
ありがとう。
応援ありがとうございます!
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