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別に好きじゃないけど!!

お泊まり決定!?

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ーーキーンコーン
「はぁ~。やっと終わった!」
「聖空、独り言か?その割には声でけぇーな」
「うるさいっ、蓮」
「はいはいすいませんでした」
「し・か・もついてこないで!」
「ついてこないでって言うけど、
   俺らマンション一緒じゃん??」
「うっ」
「ばーか。」
そう。
あたしと蓮は同じマンションで同じ階に住んでいる。
「ばかじゃないし。
蓮みたいなオタクに言われたくないし…」
「んじゃ、あたし家入るね」
って、あれ?家の中に忘れたぁぁ。
「ん、どした?聖空」
「鍵、家の中に忘れた。」
「やばいんだけどw家の中に忘れたとかってうける」
「蓮。爆笑すんな」
「聖空。どーした?親が帰ってくるまで
いつもみたいに俺の家でゆっくりしとけばいいじゃん?」
「無理」
「え?なんでよ?」
「だって今日から…」
ピロリロリン~♪
「聖空、携帯なってるけど?」
「うん。お母さんからだ!」
『もしもし?聖空?』
「お母さん!?あたしどーすればいいの?』
『あー、そのことでなんだけど、お母さん今空港にいてもうすぐとびだつし、今から家戻ることできないし、蓮の家に今日から泊まりなさいね』
「え、いや。」
『そーいわれてもねぇ。荷物、蓮の家に置いたわよ?』
「どーして、あたしがあんなオタクと一緒にいないといけないわけ!?」
『大丈夫よ、蓮は優しいじゃない?ほら、蓮にかわりなさい。』
「わかった。蓮!かわってって!」
「もしもし。かわりました。蓮です。…はい。あー。別に大丈夫です。…はい。じゃあ、聖空にかわりますね。」
『じゃっ、聖空。またね』
「え?ま、待って」
「聖空、大丈夫だから」
「蓮…」




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