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真実×愛=?

タイムリミット

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ーー時間がすぎるのは早くてもう5日目になっていた。
「あ~どうしたらいいのーー!!!!」
5日間必死にどうやったら思い出してくれるのか自分なりに試行錯誤して頑張ってたつもりなのに…それなのにシンは思い出す気配すらしないし、その前にシンは鈍感なとこあるからな……………どうしよー
「もうっ!!!!!」
放課後の教室で叫んでしまった。
ん?この匂いは…
「ユウ、なにしてんの、、、」
「んー、後ろから抱きしめてるよ?」
はぁー。このど天然アホ野郎、、
そんなん言われたらもたないんだけど、、
「ハノン、なんかあったの?」
「なんで?」
「特に理由はないけど俺がそう見えたから、、」
「もう、ユウはずるいな」
でもいえない、、シンの記憶が戻らないとあたしは死ぬって、
これはあたしの責任だからユウには言えない
「ハノン?」
「ごめん、今は言えない…でも、ちゃんと話せる機会がきたら話すよ」
「そっか、わかった」
『ごっ主人~!!!!!様子を見にきたけど、見る限り苦戦してるってとこかな??』
「アルト、、」
『頑張って下さいとしか言いようがないです、、』
「ねぇ、アルト?前から聞きたかったんだけどアルトってどんな姿してるの?」
『んーいずれわかるよ、いずれ、んじゃ、また』
「ちょっ、アル、、」
「ハノン!?大丈夫???」
「え?あ?どうしたのユウ??」
「いや、いきなり、気を失ったから、、」
アルトの仕業ですとか言えない(苦笑)

ーーーガラガラッ
「あ、シン、、」
「おっ、ハノンとユウじゃん」
「委員会お疲れ様~」
「ユウとハノンなにしてんの?」
「あたしが教室で帰る準備してたらユウがきて世間話でもしてただけ~」
「ふーん、そっか。1つ聞いていい?ハノン、俺とどっかで会ったことある?」
「…あるよ、会ったことあるにはいるよ」
「そっか、ありがとう。じゃ、先帰るわ」
「うん、明日ね」
シン行っちゃった。でもさっきの言葉、思い出し始めてる証拠?
「んじゃ、俺らも帰ろう!」
「そうだね!もう暗いし帰ろっ」

ーー
今日も色々あったなぁ。
はぁ~。今日で5日目も終わり。
あたしがユウと電話をしていたとき。
『いきなり、失礼。今日屋上にきてくれ、』
ー「あ、ユウ?今日送ってくれてありがとね!おやすみ!え?屋上?」
ー「大丈夫、おやすみ。」
屋上?あいつなんかあるのか?行ってみるか、
『お風呂入って、ご飯食べてからでいいからさ』
「わかった」

ーその頃。
※ここからはユウ、ハノン、アルト視点があるので、読みにくいかもしれませんが、お願いします!

確か、ハノン屋上って言ってたよな?
屋上についた俺はあたりを見回した。
ーガチャ
ハノン誰かと話して?とりあえず隠れて様子見るか。
そして、
「アルト??」 
誰だアイツ?ハノンと話してるやつ?
『ご主人、こっち』
「っ、アルトなの…?」
『うん、これが本当の俺の姿。。』
「かっこいい、、」
って、あたし何言ってんの!?
色白で黒髪の短髪にルビーみたいな赤色の目。身長は190cm前後かな?悪魔の証拠に黒い羽が背中にある。とゆうかイケメンすぎて、、推しにしたいレベル。
『っ、イケメンなんて嘘を言うな。』
「いや、本当。とゆうかご主人とか呼ばないで、申し訳なくなる、、」
『はーそう言いそうだからあんまり姿見せたくなかったんだよ。まぁ、本題に入るけど、約後2日、どうすんだ?このままじゃ死ぬぞ?』
「そうね、、シンは鈍いとこあるからな~。」
後2日目?は?ハノンが死ぬ??何言ってんだ、それにハノンもあいつもあんな軽々と????シン?
『本当、楽観的だ。あ~お腹すいたわ、、』
「アルトは普段何食べてるの?」
『え?俺?血飲んでる。』
「それ吸血鬼じゃん!!!!!」
『悪魔によって、食べる物は違う。俺は血を飲んでるだけ。』
「ふーん。あ!お腹空いてるんだっけ?あたしの血飲んでいいよ?」
『は?ご主人何言ってんの?正気?』
「うん!まぁお礼みたいな感じってことで、へっ?」
あたし、いつの間にアルトの元に!?どうやって??
とゆうか、甘い匂い。しかも近いし、やっぱりイケメン、、これは虜になりそう。
『本当にいいの?』
「いいよ?子供の頃からの夢だったから、吸血鬼好きだし!」
『俺は悪魔であって、生きるために血が必要なだけ!!!』
「はーやーくーっ!」
『ちょっとだけだからな。失礼します。』
ーガッ
「ンッ、」
あ、血が吸われてるのわかる。力抜けるけどいい。なんていうんだろうふわふわして気持ちいい。あ、もう立てなくなる。
ードサッ
あ、アルトわかってるじゃん。腰に手をちゃんとまわして支えてくれてる。
『ご主人、大丈夫??顔ちょっと赤い。』
「全然大丈夫!むしろこれからもやってね!あたしがしてほしいから命令っ!」
『命令と言われても…まぁ、でもありがとう。楽になったよ』
「ねぇ、アルト?あたしと会うときはその姿で会ってほしいな。この事はユウにも話してないから話せるのアルトしかいないし…」
『あまり好まないけどご主人が楽になるならそうするよ』
ートンッ
『ご主人!?!?』
ご主人は俺の胸下あたりに頭からもたれてきた。俺は悪魔。こんな悪魔に身を委ねていいのか?手が震えてる。こんな時何するべきか俺は知っている。
「ありがとね、ねぇ、アルト?あたしね、最初ユウが記憶戻って嬉しかったの。だけど同時に不安もあった。仮にユウが記憶戻って楽しい時間が過ごせたとしてもシンが記憶を思い出さなきゃあたしは死んじゃう。死ぬ側は別にいいけど、あたしが死んでそのまま記憶が戻ったユウはあたしが死んだ事ずっと忘れないよね、それがっ……辛いの………っ…ごめん、泣いちゃって。」
ーポンっ
アルト、、アルトの手があたしの頭をなでている。
『何、弱音吐いてるの?ハノンならできるよ、俺はそう思う。大丈夫、焦らなくていい。2日ある。後2日でどう動くかだよ?それと、さっきから…………』

ーさっきからユウくんが話聞いてると思うから…


「わかった、後でねっ」
『失礼するよ、後で』
うわー、本当に飛べるのか~。


「っ、ユウ話聞いてたんでしょ?」
「ハノン、ゴメン?」
「別にいいよ、いずれ話さなきゃって思ってたから」
「お前死ぬって本当か?」
「本当。後2日たったら死ぬかもしれない。」
「は?嘘だろ?、」
「嘘じゃない。ユウもわかってるはずよね?あの日、あたしが自殺した日。2人とも完熟であたしの食材として育てられてた事。そして、その日あたしが2人を、食べないといけなかった事。あたしが死ねば2人とも普通の人間に戻れる事。あたしは知ってたのもあるけどなにより、1番は2人とも大事な存在だったから、そしてこんなあたしのために死んではいけないと思ったからだからあたしは自殺したの。」
「ハノン…お前本当は色々知ってたのか…」
「ごめんね、知ってた。そう、あたしは後2日でシンの記憶が戻らなければ死ぬの。そういうこと。放課後の話もこの事。」
「なんで、早く言わなかった!!!!!!!!」
「言えるわけ無いじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!これは全部あたしの責任。あたしが悪いの。もうユウを傷つけたくなかった!この話はこれで終わり。後2日、全力で頑張る。仮にシンが思い出さなくても、どうなってもいいと思ってる、じゃあね」
ーパシッ
「待てよ、」
「離して、、」
やめてよ。あたしを抱きしめないで。
「無理して強がんな、バカハノン」
なんで?そんなこと言うの?我慢してたのに、、
「……ん」
不意打ちのキス。ずるいよ。
「落ち着いた?」
「うん、ごめんね」
「お家戻ろう、、」
「うん、、ありがとう。ユウ」


タイムリミットまで後2日。
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