36 / 36
第二部 ―青空かすむ怠惰の魔女―
ep.36 子供の頃の -想ひ出- を、もう一度。
しおりを挟む
「サリバちゃん、あの魔女を懲らしめたんですってね!」
「イシュタくん、男を見せましたな! あっしも鼻が高いぞ」
シアン解放から、はや数日。
小人の森では、今日もサリイシュが小人達から絶賛を浴びていた。
2人は学校帰りのたびに、困り笑顔で会釈。ちょっぴり気恥ずかしいけど、内心はとても嬉しかった。
「おや、2人とも謙遜しちゃって。そこはもっと盛大に喜んでもいいんじゃないの? 褒美にご馳走を紹介してもらうとかさー」
と、そこへ声をかけてきたのは若葉。
あの出陣帰りでの様子がまるで嘘のように、おちゃらけた表情を見せている。
「「こんにちはー」」
「もしかして、この辺に住む事になったの?」
「おう。あそこのツリーハウスね」
若葉がそういって指さした先は、この森の中でも一際大きな樹木。
その一角に、確かに小さなログハウスが建てられている。余談だが、今の若葉は驚くほどサラサラな長髪であった。あの時のボロボロはいずこへ。
「あれ? 髪が…」
「お、気がついた? この国にも、増毛のポーション作りの素となる豆類があったから、そいつを塗って伸ばしたんだよ」
「そうなのね。似合ってるよ」
「どうも~」
と、サリバに褒められ自慢げな若葉。
だが、これから向かう先があるので、取り急ぎ若葉は2人に手を振った。
「そんじゃねー。あ! セリナおっすおっす」
と、ここで僕と若葉のクロスオーバー。
後ろにはあのサンドラも一緒で、これから遠出する予定である。サリイシュが続けて僕達に挨拶したところで、僕もこの後の予定を告げた。
「やっほー。実はサリバとイシュタに、ちょっとしたサプライズがあってさ」
「サプライズ?」
「これ。マニーから、特別にあのゲートの鍵を預かったんだよ。2人が頑張った褒美として、ある人達に会わせたいと思ってね」
僕はそういって鍵を見せた。
あのパッk… 巨大食虫植物の群生林へと続く、ゲートの鍵だ。すぐそれに気づいたのか、2人が「え!?」と目を大きくした。
「あ。言っておくけどそこ、実はもうここのサンドラさんが全部解決してるんだよ」
「うふふ。きっと、その先の光景を見たら、2人ともビックリするわよ?」
と、サンドラも相槌を打つ。
サリイシュは互いを目くばせした。学校帰りだし、一度自宅に戻ったら、準備ができ次第いってみるか! という決意の共有だろう。2人はともにコクリと頷いた。
――――――――――
「うわぁ、今日も沢山いるなぁ」
その頃。若葉が向かった先は、あのマヌカの木が数本植えられた畑。
今日も大勢のミツバチがそこで巣を作り、仕事に励んでいる。あのコロニーでの問題以来、定期的に巣を採取しては、そこから蜂蜜を絞っているのだ。
「遅いぞ若葉。その辺で油でも売ってたのか?」
そういったのはヘル。
今の彼は白衣を着ていて、先程まで在宅診療でもしていたのだろうか。若葉がムッとした表情で、隣同士マヌカの木を眺めながらいった。
「人聞きが悪いなぁ!? 慣れないヘアスタイルでセットに時間がかかったんだよ」
「あぁ、そうかい。にしても結局、この蜂達の本当の出所は分からなかったな」
「あー、そういえば前に泉を見つけて、それ所じゃなかったんだっけ? でもさ。結局こうして今日も巣作りに来てるんだし、そこから薬を作れるのならもういいんじゃね?」
「そうか?」
「あぁ、俺もそう思うよ。1人でも多く病気が治るのなら、それでいい」
「ほら、そこのお兄さんもそう言ってんj… て、うわぁ~!!」
若葉は今になって気がついた。
ヘルの隣に一組の親子がいて、木を眺めている。
見るとその人達は、あの少数民族コロニーの住民であるオークのミハイルと、その娘ニキータではないか。若葉は驚きのあまり、その場で尻餅をついた。
対照に、ヘルは冷静に紹介の手を添えた。
「こちらのミハイルさんは先日から、娘さんの健康診断で俺の所に受診しにきているんだ。若葉が持ってきた蜂蜜のお陰で、娘さんの発作が収まったんだと」
「え… マジで?」
「こんにちは。この前は、ありがとうございました」
と、ニキータが笑顔で若葉に挨拶する。
前回会った時はあんなに咳き込んでいたのに、今はとても元気そう。父ミハイルもその恩があって、ここへ足を運ぶ様になったのだろう。若葉は訊いた。
「コ、コロニーの人がこっちへ来て、大丈夫なの?」
「あぁ、一応は適当な理由をつけてる。実は嬢ちゃんが来たあの日から、アガーレールとの交流を悔い改めるべきじゃないかと、思い始めていてな」
「え?」
「俺達オークは、エルフは… 何らかの誤解をしているかもしれねぇ。だから、時間はかかるかもしれないが、少しずつ説得を進めている所なんだ」
驚きの展開である。若葉はゆっくり立ち上がった。
もしかすると今後、少数民族コロニーと仲直りできる日がくるかもしれない!
これには、ヘルも満更ではない様子であった。
――――――――――
「ここだ、屋根があったとこ。ホラ、位置的にも合ってるだろ?」
そして、現在の暗黒城。
屋根が破壊され、規制線が張られた跡地には、ジョンがスマホで破壊前の画像を見せている所、シアンたち数人が城の復旧工事に当たっていた。
安全のため、全員、作業用ヘルメットを装着している。
「…」
そんな中、シアンが神妙な面持ちで、跡地の奥にある鉄製の箱をゆっくり開けた。
中からは埃の被った子供服や、おもちゃ、人形などが入れられている。どれも年季が入っているものの中から1つ、写真立てを手に取ったのであった。
そこに写るは裕福な家庭の、5,6歳ほどのお嬢様と思しきエルフの女の子と、その両親。
暗黒城にそぐわない、白くて、温かみのある家族写真。
額には、その人達の最も近いところに、人名だろう英文字がペン書きされていた。
「『ラン・クライオ』、か。割れる前の、繊細で美しいガラスだった――」
「おーいシアン。この暗黒城の復元が済んだ後は、どうするのー?」
と、少し離れた場所からノアが声をかけてきた。
意味深に呟いていたが途中で止め、少し考える様な仕草で立ちあがる。
「どうすっかなー」
が、シアンの答えであった。彼は写真立てを懐にしまった。
――――――――――
「見て、サリバ、イシュタ! あそこ!」
「みんな、ただいま。元気にしていたかしら?」
その頃、僕達はサリイシュを、遂に例のバイオームへと連れてきた。
そこは相変わらず、移動の途中で地形が動くけど、今はサンドラがいるお陰で楽に目的地まで辿り着ける。サリイシュは目を輝かせた。
人生で、初めて見るものばかりの絶景。
ファンタジックで壮大な森、花畑、そして―― 待望の妖精さん達との“再会”。
「「みんな!!」」
2人は、ここへ連れてこられた本当の理由を知った。
嬉し涙を上げ、妖精さん達の元へかけていく。
僕とサンドラは、その姿に安堵したのであった。
クリスタルの魂を全解放まで、残り12個。
漸く半分。
残り半分は、どこにあるか分からないけど、今の自分達ならすぐに見つけられる自信が… あるのか、僕には分からなかった。
CMYはあと1人、マゼンタの解放が残っている。
だが、その道のりは決して楽ではないだろう。解放までの流れ次第では、この大陸の… いや、この星の未来が、大きく変わる可能性があるのだ。
僕としては、どうか最悪の事態だけは避けたい。
だけど、必ずや仲間を全員解放したい。
そんな葛藤と日々、戦っているのである。
【クリスタルの魂を全解放まで、残り 12 個】
第二部 ―青空かすむ怠惰の魔女― 完
※ここまでの道筋(~第二部 完結)
「イシュタくん、男を見せましたな! あっしも鼻が高いぞ」
シアン解放から、はや数日。
小人の森では、今日もサリイシュが小人達から絶賛を浴びていた。
2人は学校帰りのたびに、困り笑顔で会釈。ちょっぴり気恥ずかしいけど、内心はとても嬉しかった。
「おや、2人とも謙遜しちゃって。そこはもっと盛大に喜んでもいいんじゃないの? 褒美にご馳走を紹介してもらうとかさー」
と、そこへ声をかけてきたのは若葉。
あの出陣帰りでの様子がまるで嘘のように、おちゃらけた表情を見せている。
「「こんにちはー」」
「もしかして、この辺に住む事になったの?」
「おう。あそこのツリーハウスね」
若葉がそういって指さした先は、この森の中でも一際大きな樹木。
その一角に、確かに小さなログハウスが建てられている。余談だが、今の若葉は驚くほどサラサラな長髪であった。あの時のボロボロはいずこへ。
「あれ? 髪が…」
「お、気がついた? この国にも、増毛のポーション作りの素となる豆類があったから、そいつを塗って伸ばしたんだよ」
「そうなのね。似合ってるよ」
「どうも~」
と、サリバに褒められ自慢げな若葉。
だが、これから向かう先があるので、取り急ぎ若葉は2人に手を振った。
「そんじゃねー。あ! セリナおっすおっす」
と、ここで僕と若葉のクロスオーバー。
後ろにはあのサンドラも一緒で、これから遠出する予定である。サリイシュが続けて僕達に挨拶したところで、僕もこの後の予定を告げた。
「やっほー。実はサリバとイシュタに、ちょっとしたサプライズがあってさ」
「サプライズ?」
「これ。マニーから、特別にあのゲートの鍵を預かったんだよ。2人が頑張った褒美として、ある人達に会わせたいと思ってね」
僕はそういって鍵を見せた。
あのパッk… 巨大食虫植物の群生林へと続く、ゲートの鍵だ。すぐそれに気づいたのか、2人が「え!?」と目を大きくした。
「あ。言っておくけどそこ、実はもうここのサンドラさんが全部解決してるんだよ」
「うふふ。きっと、その先の光景を見たら、2人ともビックリするわよ?」
と、サンドラも相槌を打つ。
サリイシュは互いを目くばせした。学校帰りだし、一度自宅に戻ったら、準備ができ次第いってみるか! という決意の共有だろう。2人はともにコクリと頷いた。
――――――――――
「うわぁ、今日も沢山いるなぁ」
その頃。若葉が向かった先は、あのマヌカの木が数本植えられた畑。
今日も大勢のミツバチがそこで巣を作り、仕事に励んでいる。あのコロニーでの問題以来、定期的に巣を採取しては、そこから蜂蜜を絞っているのだ。
「遅いぞ若葉。その辺で油でも売ってたのか?」
そういったのはヘル。
今の彼は白衣を着ていて、先程まで在宅診療でもしていたのだろうか。若葉がムッとした表情で、隣同士マヌカの木を眺めながらいった。
「人聞きが悪いなぁ!? 慣れないヘアスタイルでセットに時間がかかったんだよ」
「あぁ、そうかい。にしても結局、この蜂達の本当の出所は分からなかったな」
「あー、そういえば前に泉を見つけて、それ所じゃなかったんだっけ? でもさ。結局こうして今日も巣作りに来てるんだし、そこから薬を作れるのならもういいんじゃね?」
「そうか?」
「あぁ、俺もそう思うよ。1人でも多く病気が治るのなら、それでいい」
「ほら、そこのお兄さんもそう言ってんj… て、うわぁ~!!」
若葉は今になって気がついた。
ヘルの隣に一組の親子がいて、木を眺めている。
見るとその人達は、あの少数民族コロニーの住民であるオークのミハイルと、その娘ニキータではないか。若葉は驚きのあまり、その場で尻餅をついた。
対照に、ヘルは冷静に紹介の手を添えた。
「こちらのミハイルさんは先日から、娘さんの健康診断で俺の所に受診しにきているんだ。若葉が持ってきた蜂蜜のお陰で、娘さんの発作が収まったんだと」
「え… マジで?」
「こんにちは。この前は、ありがとうございました」
と、ニキータが笑顔で若葉に挨拶する。
前回会った時はあんなに咳き込んでいたのに、今はとても元気そう。父ミハイルもその恩があって、ここへ足を運ぶ様になったのだろう。若葉は訊いた。
「コ、コロニーの人がこっちへ来て、大丈夫なの?」
「あぁ、一応は適当な理由をつけてる。実は嬢ちゃんが来たあの日から、アガーレールとの交流を悔い改めるべきじゃないかと、思い始めていてな」
「え?」
「俺達オークは、エルフは… 何らかの誤解をしているかもしれねぇ。だから、時間はかかるかもしれないが、少しずつ説得を進めている所なんだ」
驚きの展開である。若葉はゆっくり立ち上がった。
もしかすると今後、少数民族コロニーと仲直りできる日がくるかもしれない!
これには、ヘルも満更ではない様子であった。
――――――――――
「ここだ、屋根があったとこ。ホラ、位置的にも合ってるだろ?」
そして、現在の暗黒城。
屋根が破壊され、規制線が張られた跡地には、ジョンがスマホで破壊前の画像を見せている所、シアンたち数人が城の復旧工事に当たっていた。
安全のため、全員、作業用ヘルメットを装着している。
「…」
そんな中、シアンが神妙な面持ちで、跡地の奥にある鉄製の箱をゆっくり開けた。
中からは埃の被った子供服や、おもちゃ、人形などが入れられている。どれも年季が入っているものの中から1つ、写真立てを手に取ったのであった。
そこに写るは裕福な家庭の、5,6歳ほどのお嬢様と思しきエルフの女の子と、その両親。
暗黒城にそぐわない、白くて、温かみのある家族写真。
額には、その人達の最も近いところに、人名だろう英文字がペン書きされていた。
「『ラン・クライオ』、か。割れる前の、繊細で美しいガラスだった――」
「おーいシアン。この暗黒城の復元が済んだ後は、どうするのー?」
と、少し離れた場所からノアが声をかけてきた。
意味深に呟いていたが途中で止め、少し考える様な仕草で立ちあがる。
「どうすっかなー」
が、シアンの答えであった。彼は写真立てを懐にしまった。
――――――――――
「見て、サリバ、イシュタ! あそこ!」
「みんな、ただいま。元気にしていたかしら?」
その頃、僕達はサリイシュを、遂に例のバイオームへと連れてきた。
そこは相変わらず、移動の途中で地形が動くけど、今はサンドラがいるお陰で楽に目的地まで辿り着ける。サリイシュは目を輝かせた。
人生で、初めて見るものばかりの絶景。
ファンタジックで壮大な森、花畑、そして―― 待望の妖精さん達との“再会”。
「「みんな!!」」
2人は、ここへ連れてこられた本当の理由を知った。
嬉し涙を上げ、妖精さん達の元へかけていく。
僕とサンドラは、その姿に安堵したのであった。
クリスタルの魂を全解放まで、残り12個。
漸く半分。
残り半分は、どこにあるか分からないけど、今の自分達ならすぐに見つけられる自信が… あるのか、僕には分からなかった。
CMYはあと1人、マゼンタの解放が残っている。
だが、その道のりは決して楽ではないだろう。解放までの流れ次第では、この大陸の… いや、この星の未来が、大きく変わる可能性があるのだ。
僕としては、どうか最悪の事態だけは避けたい。
だけど、必ずや仲間を全員解放したい。
そんな葛藤と日々、戦っているのである。
【クリスタルの魂を全解放まで、残り 12 個】
第二部 ―青空かすむ怠惰の魔女― 完
※ここまでの道筋(~第二部 完結)
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜
音無響一
ファンタジー
わーい、異世界来ちゃった!
スキルスキル〜何かな何かな〜
ネットスーパー……?
これチートでしょ!?
当たりだよね!?
なになに……
注文できるのは、食材と調味料だけ?
完成品は?
カップ麺は?
え、私料理できないんだけど。
──詰みじゃん。
と思ったら、追放された料理人に拾われました。
素材しか買えない転移JK
追放された料理人
完成品ゼロ
便利アイテムなし
あるのは、調味料。
焼くだけなのに泣く。
塩で革命。
ソースで敗北。
そしてなぜかペンギンもいる。
今日も異世界で、
調味料無双しちゃいます!
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

