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プロローグ タケノコ村とキノコ村
第十七話 主人公補正、でも任務失敗し ちゃったね!
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一瞬の出来事に立ちすくんだカイムが言う。
「…………ハル!」
ハル…自分は、生きていた。汗だくの状況で
「大丈夫だ、俺は生きてる…」
今の一撃を、しゃがんで回避した。あの速度の攻撃を
火事場の馬鹿力というやつか、だとしてもここまでではないだろう。
ーー君は強くなりそうな気がする
そのような事をレイは言っていた。そういうことなのか、戦おうとする勇気さえあれば、自分は、弱い人間では、ないのか?
勇気を出せ
命を守るため
自分を守るため
キノコ村を守るため
ーー守ってくれた人を、守るため
だから、俺は軍に入った
戦え 戦え 戦え 戦え
戦え!!!!!!!
初めて人を殺したときの感触はもう振り切る事にする。今ここで、抗って抗って、抗うのだ
「お前なんかに………負けない!!!!」
初めて、明確な敵意を持って剣を振った。あの、三級ヤミに向かって
鉄同士が鈍くぶつかり合う音がする。
「……こいつ!」
怯むな…怯まなければ、自分は、強い!強くなれる!
そうやって、命の恩人が言ってくれたのだ!
「はああああああああああああ!!!」
「無駄に頑張っちゃってさぁ!」
「がはっ!!」
流石に力負けしてしまう。だが、独りじゃない
「お荷物!ナイスだ!!!」
「なっ……………ぁあ!」
キクがヤミの背後から斬りかかる。完全に当てられはしなかったが、カスって血が出ている
連携プレイで、初めて奴にダメージを与えた。
「こぉ……っ!!この私が……!お前たちに、遅れを取るなんてぇ!!!!!」
「おい!何突っ立ってんだカイムてめぇ!こいつ殺すぞ!!」
「……ッああ!」
3対1の戦いが確立する。しかし、一応周りにもタケノコ軍がぞろぞろいる
「ヤミ様…!私達も加勢へ!」
「くるなああああああああああああああああ」
加勢しようとしたモブのタケノコ軍の首を締める
「ぎゃっ!」
「加勢へ…?私が……!五級のガキ共に!!苦戦していると!!!?」
「いえ…違いま…ぁ」
首が完全に締まる。モブはヤミによって殺された
「その死んだタケノコ軍の変わりに言ってやるよ。お前悔しいんだなぁ、俺に傷を付けられたことが」
「……………っっっああああああああ!!!!」
そのとき、ハルは不味いものを感じた。
ーータケノコ軍に、囲まれている
気付かなかった、目の前の戦いに集中し過ぎて、
この戦いの本来の目的はキクを連れだし逃げることだ。
このままでは、一万分の1の確率で仮にヤミを倒したとしても数の暴力で圧倒される。
そしてこの村にはまだ見ていないが、タケノコ軍2級の"アデル"が存在する。あと、存在すら怪しいが“不死鳥“といわれる王様もいるだろう
もしアデルなどが戦いに参戦したら、もちろん死ぬ。というか今の状況でも既に大ピンチである。
「………逃げよう!!!」
これ以上包囲されれば完全に積む。もうここで戦ってはいられない。
「ああ…そうするしかねぇなハル。でもどこから」
「さっき来た崖へ向かって無理やり駆け上がる。もう、多少の怪我は免れない」
「ああ……?だからまだやれるって…!」
「キク、嫌がるなら置いていく。俺はカイムと一緒に逃げる。それでもここで戦うか?」
タメ口どころか完全に上から目線で喋る。一応軍人歴は半年の差だが、だからといってこんな話し方は最高にきまずいが…やむを得ない
そして、キクが周りを見渡す。そして、目をかっぴらく
おそらく、彼もタケノコ軍に包囲されていることに今気づいたのだろう。ため息をついて
「……ちっ。わかった。逃げてやる」
(よかった…これで逃げないとかいったらどうしたものかと…)
「っし!逃げるぞ!」
「はぁ!!!!!?私を置いて逃げるの!?そんなに!私ガァ!怖いのかぁ!!?」
「逃げ場を完全に失うのが怖い!」
「オメェなんて怖くねえよカス死ねぇ!!」
「ぎっいいいいいいいいいいいぁぁぁ…っ!!!!」
3人は崖へ向かって走り出す。そこに集まっていたタケノコ軍が一斉にこちらへくるが、今更きてももう遅い。
「走れ走れ走れええええええ!」
足の速いタケノコ軍の数人は必死に追いかけてくるが、殺すしかないので殺す。
「登れ登れ登れえええええ!!」
必死に崖に手を掴み登る。崖とはいったがある程度緩やかな崖だ。タケノコ軍も追いかけてくる。
「邪魔すんな死ね!」
キクが崖から手を話し、登ってきたタケノコ軍にむかって落下する。
「わっ」
「死ね」
タケノコ軍の頭に着地し、それを踏み台にジャンプし、また崖を登り始める。
着地されたタケノコ軍は崖から崩れ落ち、それが連鎖してゆく。キクの脅威の身体能力で、追いつかれることは免れた。
「無茶苦茶するなよキク!つかまれ!」
さきに登りきったカイムが手を伸ばす。
「ああくっそぉ!」
その手に一瞬躊躇しながら掴み、3人は全員崖へ登ることが出来た。
「っし!逃げるぞ…!」
キノコ村へ向かい、肺がはち切れる程に走る。走る。走る…
偵察作戦は、何一つ収穫を得ることはなく、失敗した。
「…………ハル!」
ハル…自分は、生きていた。汗だくの状況で
「大丈夫だ、俺は生きてる…」
今の一撃を、しゃがんで回避した。あの速度の攻撃を
火事場の馬鹿力というやつか、だとしてもここまでではないだろう。
ーー君は強くなりそうな気がする
そのような事をレイは言っていた。そういうことなのか、戦おうとする勇気さえあれば、自分は、弱い人間では、ないのか?
勇気を出せ
命を守るため
自分を守るため
キノコ村を守るため
ーー守ってくれた人を、守るため
だから、俺は軍に入った
戦え 戦え 戦え 戦え
戦え!!!!!!!
初めて人を殺したときの感触はもう振り切る事にする。今ここで、抗って抗って、抗うのだ
「お前なんかに………負けない!!!!」
初めて、明確な敵意を持って剣を振った。あの、三級ヤミに向かって
鉄同士が鈍くぶつかり合う音がする。
「……こいつ!」
怯むな…怯まなければ、自分は、強い!強くなれる!
そうやって、命の恩人が言ってくれたのだ!
「はああああああああああああ!!!」
「無駄に頑張っちゃってさぁ!」
「がはっ!!」
流石に力負けしてしまう。だが、独りじゃない
「お荷物!ナイスだ!!!」
「なっ……………ぁあ!」
キクがヤミの背後から斬りかかる。完全に当てられはしなかったが、カスって血が出ている
連携プレイで、初めて奴にダメージを与えた。
「こぉ……っ!!この私が……!お前たちに、遅れを取るなんてぇ!!!!!」
「おい!何突っ立ってんだカイムてめぇ!こいつ殺すぞ!!」
「……ッああ!」
3対1の戦いが確立する。しかし、一応周りにもタケノコ軍がぞろぞろいる
「ヤミ様…!私達も加勢へ!」
「くるなああああああああああああああああ」
加勢しようとしたモブのタケノコ軍の首を締める
「ぎゃっ!」
「加勢へ…?私が……!五級のガキ共に!!苦戦していると!!!?」
「いえ…違いま…ぁ」
首が完全に締まる。モブはヤミによって殺された
「その死んだタケノコ軍の変わりに言ってやるよ。お前悔しいんだなぁ、俺に傷を付けられたことが」
「……………っっっああああああああ!!!!」
そのとき、ハルは不味いものを感じた。
ーータケノコ軍に、囲まれている
気付かなかった、目の前の戦いに集中し過ぎて、
この戦いの本来の目的はキクを連れだし逃げることだ。
このままでは、一万分の1の確率で仮にヤミを倒したとしても数の暴力で圧倒される。
そしてこの村にはまだ見ていないが、タケノコ軍2級の"アデル"が存在する。あと、存在すら怪しいが“不死鳥“といわれる王様もいるだろう
もしアデルなどが戦いに参戦したら、もちろん死ぬ。というか今の状況でも既に大ピンチである。
「………逃げよう!!!」
これ以上包囲されれば完全に積む。もうここで戦ってはいられない。
「ああ…そうするしかねぇなハル。でもどこから」
「さっき来た崖へ向かって無理やり駆け上がる。もう、多少の怪我は免れない」
「ああ……?だからまだやれるって…!」
「キク、嫌がるなら置いていく。俺はカイムと一緒に逃げる。それでもここで戦うか?」
タメ口どころか完全に上から目線で喋る。一応軍人歴は半年の差だが、だからといってこんな話し方は最高にきまずいが…やむを得ない
そして、キクが周りを見渡す。そして、目をかっぴらく
おそらく、彼もタケノコ軍に包囲されていることに今気づいたのだろう。ため息をついて
「……ちっ。わかった。逃げてやる」
(よかった…これで逃げないとかいったらどうしたものかと…)
「っし!逃げるぞ!」
「はぁ!!!!!?私を置いて逃げるの!?そんなに!私ガァ!怖いのかぁ!!?」
「逃げ場を完全に失うのが怖い!」
「オメェなんて怖くねえよカス死ねぇ!!」
「ぎっいいいいいいいいいいいぁぁぁ…っ!!!!」
3人は崖へ向かって走り出す。そこに集まっていたタケノコ軍が一斉にこちらへくるが、今更きてももう遅い。
「走れ走れ走れええええええ!」
足の速いタケノコ軍の数人は必死に追いかけてくるが、殺すしかないので殺す。
「登れ登れ登れえええええ!!」
必死に崖に手を掴み登る。崖とはいったがある程度緩やかな崖だ。タケノコ軍も追いかけてくる。
「邪魔すんな死ね!」
キクが崖から手を話し、登ってきたタケノコ軍にむかって落下する。
「わっ」
「死ね」
タケノコ軍の頭に着地し、それを踏み台にジャンプし、また崖を登り始める。
着地されたタケノコ軍は崖から崩れ落ち、それが連鎖してゆく。キクの脅威の身体能力で、追いつかれることは免れた。
「無茶苦茶するなよキク!つかまれ!」
さきに登りきったカイムが手を伸ばす。
「ああくっそぉ!」
その手に一瞬躊躇しながら掴み、3人は全員崖へ登ることが出来た。
「っし!逃げるぞ…!」
キノコ村へ向かい、肺がはち切れる程に走る。走る。走る…
偵察作戦は、何一つ収穫を得ることはなく、失敗した。
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