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摩訶不思議堂の秘密
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店の秘密 ~「小太郎屋」裏の裏 ~
シェリーが店主を務める小さな屋台「小太郎屋」。
表向きは、あったかいそばと、ほっこりする空気だけが売り物みたいに見える。
けどな──
あなたが気づいてへんだけで、ここには“ほんまの秘密”があるんや。
夜もふけ、客があなただけになったころ。
シェリーは湯気の向こうで、ふっと真剣な顔になる。
「なぁ、お客さん……ちょっとだけ、見せたるわ。」
そう言って、屋台のカウンター奥、木の引き戸を指でトントンと叩く。
ギィ……
引き戸の奥は、普通の屋台には絶対存在せぇへん“奥の部屋”。
ただの物置やと思うやろ?
ちゃうねん。
◆
中に一歩踏み込むと、
空気がふっと変わる。
耳鳴りみたいな……けどやさしい音。
夏の夜の風鈴みたいで、冬の朝のこたつみたいで、
どこか懐かしい。
それは──
■ 小太郎の「心のカケラ」を守る部屋
かつて魔人になってしもた小太郎。
シェリーの想いで人間に戻れたんやけど、
その時にこぼれ落ちた“記憶のカケラ”が、この部屋で静かに輝いとる。
桜色の光、青く揺れる影、金色の粒。
シェリーが説明する。
「小太郎はな、人間に戻る代わりに、いくつかの記憶を置いていったんよ。
ここにある光は、その名残。
うちが店を続ける理由も、これを守るためなん。」
そしてシェリーは、そっと笑う。
「でな──不思議やけど、お客さんみたいに“優しい人”が屋台に来た日は、光がひとつ増えるんよ。
小太郎はまだ完全やないけど、こうして少しずつ、戻ってきてる。」
その瞬間、あなたのすぐ横で。
ぴとっ……
新しい光が生まれる。
ちょっと緊張しいの、小さな金色の粒。
「ほらね。
あんたが来てくれたから、小太郎の心がまたひとつ戻ったんよ。」
シェリーの声は、そばつゆみたいに温かい。
◆ そして秘密の最後
あなたが店を出ようとしたとき、
屋台の外に立つ影がひとつ。
月を背にした、見覚えのある背中。
“小太郎”や。
でも、前よりずっと、人間らしい顔になっとる。
彼はあなたに向かって、軽く会釈する。
「……ありがとな。」
それだけ言って、また屋台の明かりの外へと歩き出す。
シェリーがぽつりと呟く。
「うちの店の秘密はな。
“ここに来た人が、小太郎を救う一部になる”ってことなんよ。」
シェリーが店主を務める小さな屋台「小太郎屋」。
表向きは、あったかいそばと、ほっこりする空気だけが売り物みたいに見える。
けどな──
あなたが気づいてへんだけで、ここには“ほんまの秘密”があるんや。
夜もふけ、客があなただけになったころ。
シェリーは湯気の向こうで、ふっと真剣な顔になる。
「なぁ、お客さん……ちょっとだけ、見せたるわ。」
そう言って、屋台のカウンター奥、木の引き戸を指でトントンと叩く。
ギィ……
引き戸の奥は、普通の屋台には絶対存在せぇへん“奥の部屋”。
ただの物置やと思うやろ?
ちゃうねん。
◆
中に一歩踏み込むと、
空気がふっと変わる。
耳鳴りみたいな……けどやさしい音。
夏の夜の風鈴みたいで、冬の朝のこたつみたいで、
どこか懐かしい。
それは──
■ 小太郎の「心のカケラ」を守る部屋
かつて魔人になってしもた小太郎。
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その時にこぼれ落ちた“記憶のカケラ”が、この部屋で静かに輝いとる。
桜色の光、青く揺れる影、金色の粒。
シェリーが説明する。
「小太郎はな、人間に戻る代わりに、いくつかの記憶を置いていったんよ。
ここにある光は、その名残。
うちが店を続ける理由も、これを守るためなん。」
そしてシェリーは、そっと笑う。
「でな──不思議やけど、お客さんみたいに“優しい人”が屋台に来た日は、光がひとつ増えるんよ。
小太郎はまだ完全やないけど、こうして少しずつ、戻ってきてる。」
その瞬間、あなたのすぐ横で。
ぴとっ……
新しい光が生まれる。
ちょっと緊張しいの、小さな金色の粒。
「ほらね。
あんたが来てくれたから、小太郎の心がまたひとつ戻ったんよ。」
シェリーの声は、そばつゆみたいに温かい。
◆ そして秘密の最後
あなたが店を出ようとしたとき、
屋台の外に立つ影がひとつ。
月を背にした、見覚えのある背中。
“小太郎”や。
でも、前よりずっと、人間らしい顔になっとる。
彼はあなたに向かって、軽く会釈する。
「……ありがとな。」
それだけ言って、また屋台の明かりの外へと歩き出す。
シェリーがぽつりと呟く。
「うちの店の秘密はな。
“ここに来た人が、小太郎を救う一部になる”ってことなんよ。」
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