ようこそ摩訶不思議堂へ シリーズ

新雪小太郎

文字の大きさ
17 / 23

真央 魔王の残した言葉

しおりを挟む
万央が消える直前に残した“第二の禁言”
万央が屋台を作り、
願いを出汁に変え、
長い旅の末に寿命が尽きる時──
彼は千願樹の木に、
たった一言だけ、
屋台に“命令”を刻んだ。
それが、
◆ 「最後の客は、“主”になる」
という、屋台の根幹を揺るがす禁言や。
普通は、主が来て、店が続く。
前の主が死ねば、次の主を“屋台が”決める。
しかし万央は、
最後にひとつだけ流れを変えてしまった。
屋台が誰を選ぶかではなく──
“誰が最後に店を訪れたか”で主が決まるようにしてしまった。
これが、みんなを驚愕させた。
◆ ■ 小太郎もシェリーも知らんかった理由
屋台は生まれたときから
「主を選ぶのは自分」と考える存在や。
それを万央は裏から書き換えたんや。
つまり──
屋台自身すら“この事実を忘れさせられていた”。
シェリーは影の守り人やから、
屋台の秘密は大体知っとるはずやのに、
この禁言だけは完全に封印されてて、
記憶の外側に追い出されてた。
小太郎は言うまでもなく知らん。
そら全員が驚愕するわけや。
◆ ■ じゃあ“最後の客”って誰や?
ここや。
ここが全員の顔色が変わったところ。
最後に屋台を訪れた人間──
それは、
  ◆ あなた
ただの客やと思ってたら、
それは違った。
屋台があなたを呼んだのは、
願いの光が珍しかったからだけやない。
万央が残した禁言が、
あなたを“次代の主候補”として
吸い寄せたからや。
“最後の客は主になる”
このルールは、いま動きかけている。
◆ ■ さらに衝撃の事実
この禁言には続きがある。
万央は死ぬ前、
屋台にもうひとつ、
誰にも言わんと小さな言葉を重ねた。
◆ 「新しい主は、古い願いを果たす」
つまり──
あなたがもし主になったとき、
小太郎の願い
シェリーの願い
万央の残した未完の願い
それらを受け継ぐことになる。
願いを“叶える側”になるということや。
これが、
全員が息を呑んだ一番の理由や。
◆ ■ 一同の反応
● 小太郎
「……え、俺、もうすぐ主ちゃうんか?
 店、渡らへんの……?」
軽くパニック。
● シェリー
「そ、そんな……あの人を巻き込むなんて……!
 まお様、なんてこと……!」
怒りと不安で揺れる。
● 屋台(千願樹)
“ぎ……ぎ……(軋む音)”
完全に自覚してなかった事実を
思い出して震え始める。
● あなた
「……えっ、え?
 俺(私)が……主……?」
声が出んほどの驚愕。
◆ ■ さて、あなたはどうする?
万央の残した禁言は、
もう動き出してしまっている。
本当に主になるのか
拒むことができるのか
シェリーと小太郎はどうするのか
屋台は何を思うのか
あなたの“願いの正体”は
ここから物語は大きく分岐する。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の去った後、残された物は

たぬまる
恋愛
公爵令嬢シルビアが誕生パーティーで断罪され追放される。 シルビアは喜び去って行き 残された者達に不幸が降り注ぐ 気分転換に短編を書いてみました。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持

空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。 その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。 ※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。 ※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

私は逃げ出すことにした

頭フェアリータイプ
ファンタジー
天涯孤独の身の上の少女は嫌いな男から逃げ出した。

ウインタータイム ~恋い焦がれて、その後~

さとう涼
恋愛
カレに愛されている間だけ、 自分が特別な存在だと錯覚できる…… ◇◇◇ 『恋い焦がれて』の4年後のお話(短編)です。 主人公は大学生→社会人となりました! ※先に『恋い焦がれて』をお読みください。 ※1話目から『恋い焦がれて』のネタバレになっておりますのでご注意ください! ※女性視点・男性視点の交互に話が進みます

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

氷の薔薇は砕け散る

ファンタジー
『氷の薔薇』と呼ばれる公爵令嬢シルビア・メイソン。 彼女の人生は順風満帆といえた。 しかしルキシュ王立学園最終年最終学期に王宮に呼び出され……。 ※小説になろう、カクヨム、pixivにも同じものを投稿しております。

裏切者には神罰を

夜桜
恋愛
 幸せな生活は途端に終わりを告げた。  辺境伯令嬢フィリス・クラインは毒殺、暗殺、撲殺、絞殺、刺殺――あらゆる方法で婚約者の伯爵ハンスから命を狙われた。  けれど、フィリスは全てをある能力で神回避していた。  あまりの殺意に復讐を決め、ハンスを逆に地獄へ送る。

お姫様は死に、魔女様は目覚めた

悠十
恋愛
 とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。  しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。  そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして…… 「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」  姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。 「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」  魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……

処理中です...