神々に寵愛され祝福と共に~のんびりと快適生活~

神ൢ座ൢ

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第一章 異世界に転生し、居場所を求める

33.

「其れでは僕達は失礼させて頂きます。本日は迎えに来て下さり、誠に有難う御座いました」

 ロズベル家の当主からの言質を取ると、マギアを引き摺る様に連れ出し、我が家に復帰すると甘い香りが漂った。

「っ…ふ、んぁ、…アル?」

 漸くマナギアが椅子に座り油断すると、僕がマナギアの膝上に跨る。僕は褒美としてマナギアに接物する。

「我慢した褒美だよ?マナギアも一緒に食べよ?」

「うん。アルと一緒に食べるよ?今日は最高の日だね?」

「「頂きます」」

「ん~~~っ!アル美味しいよ!ふわふわに蕩ける甘さ。又作ってくれる?お代わりして良い?」

「マナギア気に入ってくれたのなら。何時でも作るよ?ん~~っ。美味しい!マナギアの言う通りだね?」

 漸くマナギアと至福の時間を嗜めると、バンケーキを食べ合いして、食べ終えた食器は自動的に済ませる。

「アル。明日は腑抜けの所に俺も行くんだよね?チッ…。ほんとに鬱陶しいよね?」

「…多分。邪龍と月詠様の事だと思うよ?マナギアはオルディズ様に何を言ったの?マナギアは僕から離れないよね?」

「余計な事を考えないで?俺が望んで時の彷徨い子を受け入れたんだよ?何も思い出さなくて良い。何も聞かなくて良い。何も見なくて良いんだよ?」

「うん。マナギアが居るもんね?僕が月詠様の息子だとしても。マナギアが僕の存在意義を肯定してくれる。オルディズ様達も信用出来るよ?」

「腑抜け達なら信用して良いよ?俺はアルが全てを失い壊される姿は、もう2度見たくないんだよ?」

 殺戮と汚濁による欲望が充満する僕に、マナギアに抱き締められ、ぽんぽんと頭を撫でられた。

 一方応接室には甘い香りだけが充満し、双子が去る姿を見届けると、漸くオズが言葉を紡いだ。

「父上。訳ありの双子が彼等です。気になる事を口にしたのはマギアが先でした。ジェイも其の場で聞いています」

「其れは緊急の要件か?双子に関するのなら今聞いておきたい。其の場に居たのはオル、ジェイ、イシュの3人だな?」

「はい。アルカナに武器を持たせると、マギアの制止が無ければ止まりません。双子なのですがアルカナが主人格で、マギアが人格だそうですよ?」

「あ~。そういやそうだな。アルカナを止める普通の性格がマギア。幸せと愛を求めるマギアを守る異常な性格がアルカナだったな」

「ふむ…。普段の性格を持つマギアと、異常な性格を持つアルカナ。面白く愛しい双子ではないか!気になる事を全て話しなさい」
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