神々に寵愛され祝福と共に~のんびりと快適生活~

神ൢ座ൢ

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第一章 異世界に転生し、居場所を求める

17.

『すまない人間の方よ。我は長き渡る呪詛により、自我を失い暴れる寸前で有った。其方等をもう少しで死なせる所だった』

「「「「「「!!?」」」」」」

「きょ、狂化状態だった狼が!い、いや。どうでも良い!し、失礼ですが貴方様は魔狼王。フェンリル様でしょうか?」

 突然彼等の方に向き話し掛けた魔狼王。突然の声に全員が萎縮し、勇気ある者が代表で魔狼王に尋ねた。

『うむ。人間からすると我はそう呼ばれていたな。其処に居る少年のお陰で我は救われた。感謝だけでは足りぬ』

「人を襲わなくて良かったね?ほんとに面倒事は勘弁してよね?」

『マナギア…ゴホッ』

「ちょ、アル!?」

「しょ、少年は一体何者なんだ?いや、待て。後方から何かが来る!」

血濡れた姿に咳するアルを更に心配し、俺は樹木に身を預け休む。団員は後方から接近している事に気付いた。

「いや、あれは…団長と副団長です!!」

「マギア!何故血濡れているだい!?」

「漸く辿り着いたの?俺達より遅いよね?アルを休ませるから、其方は任せたよ?」

「ふぅ…。お前達は何故此処に居る?5日の休暇を与えた筈だろう?」

「うわぁ…。マギアなのか?返り血浴びてんじゃねぇかよ?ん…?あの馬車は…」

オルディズ様は血濡れで樹木に休むと、焦り確かめる様に触って、安堵するとジェイコブ様は前方を見た。

「団長!副団長!無事でしたか!?馬車にはイシュタリカ殿下がいらっしゃいます」

「はぁ?兄上だと?兄上が居るの…うわっ!?」

「可愛い我が弟よ!中々帰って来ないから心配で来ちゃったよ!」

『『『『『『出た…過保護!!』』』』』』』

 オルディズ様が言い終える時馬車から、瓜二つの彼が素早く抱き着き、生存確認する様に触れられていた。

「随分と見せ付けてくれるね?する事を先に済ませて欲しいんだけど?お前達みたいに暇じゃないんだよ?」

「マギアすまない。兄上僕は無事です!そろそろ離してくれると助かるよ。ジェイ安堵せずに助けろ!」

「オズ。おまっ!?折角避けてたのに!イシュタリカ殿下離さないと嫌われますよ?」

「!!」

 助けを呼ばれたジェイコブ様は呆れて、彼に言葉を発現すると素早く、離れる其の光景に全員が呆れていた。

「いやぁ失敬!しかし魔狼王が生きているね?どういう事なのか知りたいのだけど?」

『我は本来粛清されるべき存在である。其処で休む少年により、我の言葉が届いた様で解放してくれた』

「勘違いするなよ魔狼王?助けた訳じゃない」
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