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5回目の巻き込まれ

第四話 新しい世界と別れ

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5人が体感した時間は一瞬で光に包まれたと認識した瞬間には周りは、ほの暗い地下室だと思われる場所に移動していた

「ここはどこだ?」
勇吾は言葉を口に出していい気持ちを落ち着けようとしたが、その発言に答えが返ってくるとは思っておらず、不意に帰ってきた言葉にびっくっ 体を強張らせた、

「ここはアルダクス王国です。選定者様方、」
そう発言したのは17.8歳の女性だった、

「選定者?とはなんですか?それにどうして僕たちを・・・」

「仰りたいことは沢山あるでしょうが、まずは我が国の王にお会いしてもらうことはできませんか?そこで、召喚儀式をした理由など諸々の説明をいたしますので、」

と言われた龍崎以外の4人はまずはその話を聞いてから状況を確かめようと話し合いをし女性について行くことにした、

龍崎としては早めに抜け出したいと思いながらも今抜け出してもあとあと面倒になると考え大人しくついて行く事にしたらしい

最初の予想が当たったのか階段は下ることは無くずっと上りが続いていた、しばらく上っていると地上に出れるのか扉から光が漏れていた、開くとダンスパーティーでも出来そうなホールが目の前に広がっていた

「ここは普段はパーティーなどで使用しますが、地下への通路にも通じているのですよ。」
と女性はホールや通路にある物の説明をしながら5人を案内している。様に見えて道を覚えられないように歩かせているのを龍崎は感じ取っていた、

「[あそこは普段から使ってます。的な事言っていたが召喚陣がある場所を使うはずないか、それにしてもそろそろいいんじゃねえかな?さすがに飽きて来たぞ!]」
おっとこれは地図かな?それにしては紙や革では無く石板か!珍しいな、菱形◇の形になっているが実際はどうだかな?それにあれはだいぶ古いし今と同じとは限らないか、

そんなことを龍崎が考えていると女性が扉の前で止まった

「皆様お疲れ様でした、ここが我が国の王が居る部屋です。そして自己紹介が遅れましたが私はこの国の第2王女のアリス・グロット・アルダクスと言います。ではどうぞ~」

龍崎以外の4人は目を開き驚いているが彼女は気にしていない様で気にすることなく扉を開けた、

「ようこそ選定者諸君!私はこの国の王をさせてもらっている。ダリス・グロット・アルダクスというさて説明をする前に済まないのだが一つだけ確認をさせてもらいたい」

「何ですか・・・」

「召喚陣から出て来たと言うことは君たちは選定者と呼ばれるのだが称号の所にこれがあるか確認して欲しいこれは、君たちに協力して欲しい事の中に危険も含まれるのでこれが無いとお互いの為にならないので正直に話してほしい 後ほどこちらでも確認するが自己申告でまずは聞いてみたいどうだろうか?」
それっぽいことを並べているが話の主導権が欲しいのがわかりやすいが、都合がいいのでスルーすることにした。

「僕にはあります。」勇吾

「私にもあるわね。」美彩

「私にもですっ」亜理紗

「・・・コクリ」柚子

「無いな!」
と堂々と発言する龍崎だった、

「・・・・・・・・・え?」

「・・・・・・・・・は?」

「・・・・・・・・・な!」

「・・・・・・・・・・・」

「なるほどお主にはないのかでは、一つ質問だこれからどうしたい?」

「どうしたいもこうしたいも無いが世界を見て回りたいな」

「なるほどでは生活がしばらくできる金と身分証などの保証書を渡すので、彼らの役目が終わるまでしばらくこの国にいてくれんか?」

「いいぞ!ここにいてもどうせ俺にできる事はないからな、だったら自由にしていきたいし」

「ではっそこの者!この者を案内せよ。」

「ん!じゃ~お前らはがんばれよ。」
と気軽な感じであいさつをして扉から出て行こうとする龍崎を4人はどうして教えてくれなかったのかなど質問攻めにするが、ほとんど受け答えせずほとんどを[質問されなかったから]で受け流したかれは最後に後ろ手に、手を振り扉の向こう側へ消えて行った、

残された4人は複雑な顔をしていたが王からの説明の為にも4人で話し合いをし彼の事はひとまず置いて置きまずは自分たちの事に集中する事に決めたようだが、彼の事は気にかけようと話し合いで決めたのだった

「さて、では先ほどの説明をさせてもらおうかのう!」

「ええお願いします。」

と4人は王からの説明に耳を傾け今後の事を4人で話すのであった。
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