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しおりを挟むザァ…ザァ…。
波の音が静かに鳴り響く。夜空に輝く月光に照らされた容姿は、何処か美しく、また、儚くて寂しそうな感じだった。
ある日の朝
「アイビー?朝よー?」
「んん…眠い…」
「ほら!起きて!ピクニック行こ!」
「ん…行く!」
私の名前はアイビー。人間の世界では幻の存在とされる、人魚の種族。
名前は、お父さんがつけてくれたみたいだけど、お父さんは居ない。なんで?って聞いても教えてくれない。
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