[完結]おっさん、異世界でスローライフ はじめます3〜旅と鍋と猫耳と〜

桃源 華

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第4章:新たな珍客たち

第18話 爆発ハーブ・リターンズ

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ある日の午後。
 村の広場に怪しげな香りが
漂っていた。

「……この香り、前にも……」
 レオンが顔をしかめる。

「にゃふふ~♪ ノアさん、また
新しいハーブ作ったのかにゃ?」
 ミュリは鼻をひくひくさせ、
嬉しそうに跳ねる。

「……爆発の予兆」
 スイは一言つぶやいて、すでに
水桶を用意していた。

「お待たせしました。新作ハーブ
《ハーモニア・リターニア》です」
 ノアが白衣を翻し、きらきらと瓶
を掲げる。

「リターニア? 名前からして
怪しいんだが……」
 レオンは胃を押さえた。

 🐈🐾 🐾 🐾

🐾⋆⭒怪しい効能説明

「効能はですね――吸えば気分が高揚し、料理に混ぜれば食欲増進。さらに
お風呂に入れれば美容効果が!」
「万能すぎにゃ!!」
「絶対ウソよね」
「……副作用?」
「副作用は……ええと……爆発、
ですかね」

「おい! そこが一番大事だろ!!!」
 レオンの叫びに、村人たちが
ざわついた。

 🐈🐾 🐾 🐾

「まあまあ、せっかくだし試すにゃ!」
 ミュリが鍋を引っ張り出す。

「やめろ! 鍋に入れるな!」
「一振りだけにゃ!」

 ぽとり。

 ――ボンッ!!

「ぎゃああああ!?」
 鍋から紫色の炎が吹き出し、
空にハーブの香りが舞う。

「……また広場が焦げた」
「おいノアァァァ!!」

 🐈🐾 🐾 🐾

 だが、炎が消えたあと。
 あたりは妙に華やかな雰囲気に
包まれた。

「なんだか楽しい気分になってきた
にゃ~♪」
 ミュリが盆踊りを始める。

「うっ……身体が勝手に……」
 チャチャが踊りに巻き込まれる。

「よーし! ビビもノリノリだー!」
 ビビは地面をリズムに合わせて
ドガガガ削りだした。

「やめろおおお! 踊るたびに地形
が変わってくぞ!」

「……楽しい……」
 スイまで小さくステップを踏んで
いた。

「おい! お前まで!?」
 レオンは必死にツッコむ。

 🐈🐾 🐾 🐾

暴走する🌿ハーブ

 ノアは冷静にメモを取っている。
「ふむ……予想以上に集団効果が
強い……」

「いや実験してる場合じゃないだろ!!」
 レオンが叫んだ瞬間――。

 ドカーーン!!!

 鍋が再び爆発。今度は広場一面に
花が咲き乱れた。

「おおお! 花畑だ!」
「きれいにゃ~~!」
「……でも火薬臭い」

「見た目は綺麗でも、絶対安全じゃ
ないだろこれ!!!」

 🐈🐾 🐾 🐾

 村人たちも香りを吸い込み、次々
と踊り始める。
「はっはっは! 腰が軽いぞ!」
「若返った気がする!」

「村全体カーニバル状態にゃ!」
「もうだめだ……」
 レオンは頭を抱える。

「……レオンも一緒に」
 スイが無言でレオンの手を引いた。

「お、おい、やめっ……って
おおおおお踊っちまううう!!」

 🐈🐾 🐾 🐾

 翌朝。
 広場は焦げ跡と花びらだらけ
だった。

「……これはもう事件だな」
 レオンはがっくりと膝をつく。

「にゃふふ~、でも楽しかったにゃ♪」
「腰が筋肉痛よ……」
「地形が一段低くなったぞ」
「……水やり増える」

 ノアは悪びれもせず微笑む。
「成功です。次はもっと安全に
調整を――」

「二度と作るなぁぁぁぁ!!!」
 レオンの怒号が村中に響き渡った。

🐈🐾 🐾 🐾 🐈🐾 🐾 🐾
キャラ紹介は、目次≡の⬇️
📘特別編 ミュリの仲間たち
( 。・ω・。)ノ 凸ポチッ
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