[完結]不吉な双子と呼ばれた妹ですが、巫女になって兄をざまぁします〜迷信を打ち破ったら、なぜか溺愛されました〜

桃源 華

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第5章 双子の救済と溺愛の果て

第49話 しかし民衆は妹を『救済の巫女』と支持

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王都からは次々と非難が
押し寄せていた。
「血筋を汚す背徳だ」
「王国の恥だ」
――そんな言葉を載せた抗議文が、
毎日のように館へ届けられる。

しかしその一方で、領内では
まったく逆の光景が広がっていた。

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

「エリナ様が正妃になるって
本当かい? やったぞ!」
「これで神殿に押し込められた
ままじゃなく、領主様と共に領を
治めてくださるんだ!」
「巫女様が私たちを救って
くださったんだ、今度は俺たちが
支える番だ!」

市場では商人が声を上げ、村の広場
では農夫たちが鍬を掲げる。
かつて「不吉」として忌み嫌われて
いた双子は、今や民にとって希望
そのものだった。

神殿での施しの日。
エリナが子どもにパンを手渡すと、
群衆から自然に声が湧き上がる。

「救済の巫女さま!」
「双子の迷信なんて嘘っぱちだ!」
「我らが信じるのは、このお方だ!」

涙を浮かべて手を合わせる老婆。
跪き、感謝を告げる青年。
子どもたちは「巫女さま!」と
叫びながら彼女の裾を掴む。

エリナは戸惑いながらも、静かに
祈りを捧げた。
――けれど心の奥で確かに感じていた。
自分の存在が、兄よりも強く人々
の心を動かしているのだ、と。

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

その熱気は、やがて広場に集まった
群衆の大合唱となった。

「エリナ様を正妃に!」
「救済の巫女を領の象徴に!」

その声は館へと届き、アルトリウス
は窓辺で拳を握った。
「……見ろ、エリナ。これが民の声だ。
お前はもう“妹”ではない。
――この領を導く女神だ」

だが同時に、王都からの圧力も
日に日に強まっていた。
支持する民と、排斥を叫ぶ貴族。
二つの波が衝突するその時、
王都から使者が到着するという
報せが届く――。

♊️キャラクター紹介♥:.。
≡目次からどうぞ🗝
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