34 / 62
第三章 執着のテンシ
第32話 草原エリア
しおりを挟む
――再び時は遡り、救出ゲームがスタートして間もない頃。
緑の平野が続く広大な『草原エリア』に、ゲーム参加者の生徒達がチームごとに固まり、空を仰いでいた。その中の一人、鳴無リツも浮遊する執着のテンシを見上げながら、攻略方法を考えている。
相棒の能力のおかげでリツ自身は浮く事も可能だが、彼女以外のチームメイトは誰も自力で空中まで辿り着けない。ゆえに、ミッション開始前とクリア後の手助けができるのはリツだけだ。
そのためリツは最初、チームメイトを順番にテンシの元まで連れて行こうと考えた。しかし、一人ずつ運ぶより、テンシ達に降りてきてもらう方が効率的かつ、安全だと結論付ける。
「少し待っててくださいっす!」
リツはチームメイトにそう言うと、契約時に奈ノ禍からもらった四葉のクローバーを二つに分けた。そうして、それぞれをギターとスタンドマイクに変形させる。
リツは一度、深呼吸してからギターをかき鳴らす。そして数秒の前奏の後に、歌い始めた。優しくて柔らかい歌声が、草原に響き渡る。まるで子守歌のような唄に、テンシ達の意識は徐々に遠のいていき、それと同時にゆっくり降下していく。
リツの歌声のおかげで、暑い檻の中にいる奈ノ禍や他の生徒の契約相手達に、余裕が生まれる。
降下中に奈ノ禍は体内から周囲を見渡していた。リツの歌声とギターの音色の効果で、彼女の演奏が届く範囲のテンシ達も軒並み下降している。その事に他の生徒達は困惑しているようだった。
それらを一通り目にした後、奈ノ禍はリツ達が皇掠学園に転入してくる数日前の出来事を思い出す。
「――やけに急じゃない? なんかワケアリとか?」
運営から鳴無リツの話を転入間近に聞かされた奈ノ禍は、怪訝そうな顔で問いかける。すると運営は、元々リツの契約相手になる筈だったセイレーン族の『長』の行方が結局、つかめなかったからだと説明した。
「……あーしは誰が相棒でも全然、構わないんダケドさ。Aクラスの相手と組めるようなコが、Dの相棒で良いワケ?」
奈ノ禍の問いに、「能力的には相性が良いから問題ない」とだけ、運営は答える。その時の運営のどこか含みのある物言いに、奈ノ禍は少し引っ掛かりつつも、特に何も聞かなかった。
「――奈ノ禍サン? 奈ノ禍サン! 大丈夫っすか?!」
リツの声にハッと我に返った奈ノ禍は、反射的に「ごめん」と言ってからニコッと笑う。
「ちょっと考え事してただけだから大丈夫だよ★」
「ほんとっすか? 無理だけはしないでくださいね」
「うん。ありがと。ほんじゃまぁ、ミッションを進めよっか」
「はいっす! えっと、それじゃあ……奈ノ禍サン、無事ゲームをクリアして、また一緒に歌ってくださいっす!」
「うん。勿論だよ★」
リツと奈ノ禍の心が一つになった瞬間、檻の扉が開き、一つ目のミッションをクリアした。
その後も、リツと奈ノ禍は順調にミッションを突破していき、難なくゲームをクリアする。檻の中でもリツはギターを奏でながら歌い、今度はテンシの無力化に成功した。更にリツの演奏はまたしても、彼女の歌声が聴こえる範囲に効果をもたらし、チームメイトも全員、無事にゲームをクリアできた。
本来ならルールを破った時点で毎回、警告や何かしらのペナルティが発生している。だが、何事もなくゲームが終了したため、奈ノ禍は首を傾げ、チームメイトと話すリツを見つめた。
(意図的にやったワケじゃなさそうだから許された? それとも彼からすれば、ミナっち達以外には興味がなくて、他は何してよーがどうでもいいとか? あるいは……Dクラスの能力をリッツーがどこまで進化させられるか、あいつが観察するために見逃された……?)
「奈ノ禍サンもお水どうぞっす」
険しい顔で考えを巡らせる奈ノ禍にリツは、ヨウセイ達が届けてくれた水入りのペットボトルを差し出す。いつの間にか目の前にいたリツに、奈ノ禍は少しだけ驚きつつも、「ありがと」と言ってそれを受け取る。
二人は同時にゆっくりと水を飲み、先にペットボトルから口を離した奈ノ禍は、汗だくのリツを見た。
そもそもリツの性格上、ルールを破るような行為は絶対にしない。その上、チームメイトにこっそりお礼を言われた際にも、リツはきょとんとしていた。彼女のその表情を見て、リツは何も気づいていないのだと、奈ノ禍は確信する。
それゆえ、リツに余計な不安は抱かせまいと、意図せずルールに反していた事は黙っておこうと決めた。
それから時間は進み、ゲーム終了のアナウンスが流れる。
執着のテンシのゲームは初参加のリツをはじめとした、生徒達がほっとしたのも束の間。遠くから他チームの生徒達の悲鳴やテンシの笑い声が微かに聞こえ、それが徐々に近づいてきた事で空気が張り詰める。
「もしかして……ルール説明の時に言ってたアクシデントが、向こうで起きてるんじゃないっすか……?」
「多分そうだと思う。だからなるべく遠くに――」
「だったら加勢しに行かないと!」
「は……?」
奈ノ禍は相棒をなるべく危険な目に遭わせたくない。それに加え、他チームの生徒から発生したアクシデントの対処など、リツがする必要はないと考えている。
だから奈ノ禍は一刻も早く、リツをアクシデントから遠ざけたい。けれども、リツは他チームだろうと助けに行く気満々だ。奈ノ禍はリツが言いそうな台詞を予想してはいたが、実際に口にされ、間の抜けた声が出てしまう。
「リッツーは……どーしていつも、他人を助けようとするの?」
「そんなの……助けられるなら、助けたいからに決まってるじゃないっすか。流石に全員を助けられるなんて思ってない……。ただ、助けられるかもしれない人まで、見捨てるなんてできないだけっす!」
真っすぐなリツの目に見つめられ、奈ノ禍は瞳を揺らす。
(あー……やだなぁ。真っすぐ過ぎて、眩しくて……弱い自分は飲み込まれてしまう。そんな弱い自分がイヤになる……)
奈ノ禍は心の中で自己嫌悪に陥りながら、リツから目を逸らす。それでもリツは必死に目を合わせようと、奈ノ禍の手を取る。
「そ、それに……皆で協力して戦ったり、助け合った方が、全員で生き残れる確率も上がると思うんす。だから……」
「あ~も~……分かったよ……。ま、リッツーの言うコトも一理あるし? ……逃げるより、戦おっか。一緒に」
リツに押され、奈ノ禍はとうとう腹を括った。一理あると思ったのも本心だが、リツとは違って後ろ向きな理由だ。
逃げたところで、他の生徒が全滅すれば結局、自分達が戦わなければならない。そうなるくらいなら、誰かしらと共闘できる可能性が残っている内に、戦っておいた方が良いと思ったからだ。
奈ノ禍のそんな思惑など当然、知らないリツはうれしそうに「奈ノ禍サン、ありがと」と微笑んだ。その優しい表情が眩しくて、奈ノ禍は思わず顔を逸らし、手は繋いだまま、喧噪の方へと歩き出す。
「リッツー、無茶だけはしないでね。あと、状況がはっきりするまでは飛び出さないコト。いい?」
奈ノ禍はクローバーを大鎌に変形させながら、リツにそう告げる。それに倣い、リツも大鎌を手にしつつ、「了解っす!」と元気よく返事をした。
少し離れた場所で、リツと奈ノ禍のやり取りを眺めていた少女が一人。リツとは違うチームのゲーム参加者、圷乙和だ。彼女は小さなため息をつくと、リツ達と同じ方向にテクテクと歩を進める。
「あら。乙ちゃまも加勢に行くのね。リツちゃまの事、嫌いじゃなかったの?」
乙和の契約相手でハポンバル三姉妹の次女、スリプはクスクス笑いながら耳元で囁く。彼女のその言葉に、乙和は首を傾げる。
「きらい……? 別にきらってないよ? ただ、あの子の言動が理解不能なだけ」
「ふーん……理解不能なのに、リツちゃまと同じ事をしようとするのね」
スリプは周囲を軽く見渡し、自分も加勢に行くべきかと迷っている生徒達を目にすると、またクスクスと笑う。そんな生徒達の脇を通り過ぎた乙和は、スリプを一瞥する。
「リツちゃんのお歌のおかげで、楽にクリアできたでしょ? だからそのお礼をするだけ」
「あら。きっと、意図的に手助けしてくれた訳じゃないのに、わざわざお礼をするのね。リツちゃまの歌なんてなくても、乙ちゃまなら余裕でクリアできたのに?」
「うん。もらった恩は返すって決めてるからね。それでもお礼はするよ?」
乙和は淡々とそう答え、スリプはどこかうれしそうに「ふーん」と適当な相槌を打つ。それから彼女達は、小走りで先を進むリツと奈ノ禍の後を、ゆっくりとマイペースについていく。
緑の平野が続く広大な『草原エリア』に、ゲーム参加者の生徒達がチームごとに固まり、空を仰いでいた。その中の一人、鳴無リツも浮遊する執着のテンシを見上げながら、攻略方法を考えている。
相棒の能力のおかげでリツ自身は浮く事も可能だが、彼女以外のチームメイトは誰も自力で空中まで辿り着けない。ゆえに、ミッション開始前とクリア後の手助けができるのはリツだけだ。
そのためリツは最初、チームメイトを順番にテンシの元まで連れて行こうと考えた。しかし、一人ずつ運ぶより、テンシ達に降りてきてもらう方が効率的かつ、安全だと結論付ける。
「少し待っててくださいっす!」
リツはチームメイトにそう言うと、契約時に奈ノ禍からもらった四葉のクローバーを二つに分けた。そうして、それぞれをギターとスタンドマイクに変形させる。
リツは一度、深呼吸してからギターをかき鳴らす。そして数秒の前奏の後に、歌い始めた。優しくて柔らかい歌声が、草原に響き渡る。まるで子守歌のような唄に、テンシ達の意識は徐々に遠のいていき、それと同時にゆっくり降下していく。
リツの歌声のおかげで、暑い檻の中にいる奈ノ禍や他の生徒の契約相手達に、余裕が生まれる。
降下中に奈ノ禍は体内から周囲を見渡していた。リツの歌声とギターの音色の効果で、彼女の演奏が届く範囲のテンシ達も軒並み下降している。その事に他の生徒達は困惑しているようだった。
それらを一通り目にした後、奈ノ禍はリツ達が皇掠学園に転入してくる数日前の出来事を思い出す。
「――やけに急じゃない? なんかワケアリとか?」
運営から鳴無リツの話を転入間近に聞かされた奈ノ禍は、怪訝そうな顔で問いかける。すると運営は、元々リツの契約相手になる筈だったセイレーン族の『長』の行方が結局、つかめなかったからだと説明した。
「……あーしは誰が相棒でも全然、構わないんダケドさ。Aクラスの相手と組めるようなコが、Dの相棒で良いワケ?」
奈ノ禍の問いに、「能力的には相性が良いから問題ない」とだけ、運営は答える。その時の運営のどこか含みのある物言いに、奈ノ禍は少し引っ掛かりつつも、特に何も聞かなかった。
「――奈ノ禍サン? 奈ノ禍サン! 大丈夫っすか?!」
リツの声にハッと我に返った奈ノ禍は、反射的に「ごめん」と言ってからニコッと笑う。
「ちょっと考え事してただけだから大丈夫だよ★」
「ほんとっすか? 無理だけはしないでくださいね」
「うん。ありがと。ほんじゃまぁ、ミッションを進めよっか」
「はいっす! えっと、それじゃあ……奈ノ禍サン、無事ゲームをクリアして、また一緒に歌ってくださいっす!」
「うん。勿論だよ★」
リツと奈ノ禍の心が一つになった瞬間、檻の扉が開き、一つ目のミッションをクリアした。
その後も、リツと奈ノ禍は順調にミッションを突破していき、難なくゲームをクリアする。檻の中でもリツはギターを奏でながら歌い、今度はテンシの無力化に成功した。更にリツの演奏はまたしても、彼女の歌声が聴こえる範囲に効果をもたらし、チームメイトも全員、無事にゲームをクリアできた。
本来ならルールを破った時点で毎回、警告や何かしらのペナルティが発生している。だが、何事もなくゲームが終了したため、奈ノ禍は首を傾げ、チームメイトと話すリツを見つめた。
(意図的にやったワケじゃなさそうだから許された? それとも彼からすれば、ミナっち達以外には興味がなくて、他は何してよーがどうでもいいとか? あるいは……Dクラスの能力をリッツーがどこまで進化させられるか、あいつが観察するために見逃された……?)
「奈ノ禍サンもお水どうぞっす」
険しい顔で考えを巡らせる奈ノ禍にリツは、ヨウセイ達が届けてくれた水入りのペットボトルを差し出す。いつの間にか目の前にいたリツに、奈ノ禍は少しだけ驚きつつも、「ありがと」と言ってそれを受け取る。
二人は同時にゆっくりと水を飲み、先にペットボトルから口を離した奈ノ禍は、汗だくのリツを見た。
そもそもリツの性格上、ルールを破るような行為は絶対にしない。その上、チームメイトにこっそりお礼を言われた際にも、リツはきょとんとしていた。彼女のその表情を見て、リツは何も気づいていないのだと、奈ノ禍は確信する。
それゆえ、リツに余計な不安は抱かせまいと、意図せずルールに反していた事は黙っておこうと決めた。
それから時間は進み、ゲーム終了のアナウンスが流れる。
執着のテンシのゲームは初参加のリツをはじめとした、生徒達がほっとしたのも束の間。遠くから他チームの生徒達の悲鳴やテンシの笑い声が微かに聞こえ、それが徐々に近づいてきた事で空気が張り詰める。
「もしかして……ルール説明の時に言ってたアクシデントが、向こうで起きてるんじゃないっすか……?」
「多分そうだと思う。だからなるべく遠くに――」
「だったら加勢しに行かないと!」
「は……?」
奈ノ禍は相棒をなるべく危険な目に遭わせたくない。それに加え、他チームの生徒から発生したアクシデントの対処など、リツがする必要はないと考えている。
だから奈ノ禍は一刻も早く、リツをアクシデントから遠ざけたい。けれども、リツは他チームだろうと助けに行く気満々だ。奈ノ禍はリツが言いそうな台詞を予想してはいたが、実際に口にされ、間の抜けた声が出てしまう。
「リッツーは……どーしていつも、他人を助けようとするの?」
「そんなの……助けられるなら、助けたいからに決まってるじゃないっすか。流石に全員を助けられるなんて思ってない……。ただ、助けられるかもしれない人まで、見捨てるなんてできないだけっす!」
真っすぐなリツの目に見つめられ、奈ノ禍は瞳を揺らす。
(あー……やだなぁ。真っすぐ過ぎて、眩しくて……弱い自分は飲み込まれてしまう。そんな弱い自分がイヤになる……)
奈ノ禍は心の中で自己嫌悪に陥りながら、リツから目を逸らす。それでもリツは必死に目を合わせようと、奈ノ禍の手を取る。
「そ、それに……皆で協力して戦ったり、助け合った方が、全員で生き残れる確率も上がると思うんす。だから……」
「あ~も~……分かったよ……。ま、リッツーの言うコトも一理あるし? ……逃げるより、戦おっか。一緒に」
リツに押され、奈ノ禍はとうとう腹を括った。一理あると思ったのも本心だが、リツとは違って後ろ向きな理由だ。
逃げたところで、他の生徒が全滅すれば結局、自分達が戦わなければならない。そうなるくらいなら、誰かしらと共闘できる可能性が残っている内に、戦っておいた方が良いと思ったからだ。
奈ノ禍のそんな思惑など当然、知らないリツはうれしそうに「奈ノ禍サン、ありがと」と微笑んだ。その優しい表情が眩しくて、奈ノ禍は思わず顔を逸らし、手は繋いだまま、喧噪の方へと歩き出す。
「リッツー、無茶だけはしないでね。あと、状況がはっきりするまでは飛び出さないコト。いい?」
奈ノ禍はクローバーを大鎌に変形させながら、リツにそう告げる。それに倣い、リツも大鎌を手にしつつ、「了解っす!」と元気よく返事をした。
少し離れた場所で、リツと奈ノ禍のやり取りを眺めていた少女が一人。リツとは違うチームのゲーム参加者、圷乙和だ。彼女は小さなため息をつくと、リツ達と同じ方向にテクテクと歩を進める。
「あら。乙ちゃまも加勢に行くのね。リツちゃまの事、嫌いじゃなかったの?」
乙和の契約相手でハポンバル三姉妹の次女、スリプはクスクス笑いながら耳元で囁く。彼女のその言葉に、乙和は首を傾げる。
「きらい……? 別にきらってないよ? ただ、あの子の言動が理解不能なだけ」
「ふーん……理解不能なのに、リツちゃまと同じ事をしようとするのね」
スリプは周囲を軽く見渡し、自分も加勢に行くべきかと迷っている生徒達を目にすると、またクスクスと笑う。そんな生徒達の脇を通り過ぎた乙和は、スリプを一瞥する。
「リツちゃんのお歌のおかげで、楽にクリアできたでしょ? だからそのお礼をするだけ」
「あら。きっと、意図的に手助けしてくれた訳じゃないのに、わざわざお礼をするのね。リツちゃまの歌なんてなくても、乙ちゃまなら余裕でクリアできたのに?」
「うん。もらった恩は返すって決めてるからね。それでもお礼はするよ?」
乙和は淡々とそう答え、スリプはどこかうれしそうに「ふーん」と適当な相槌を打つ。それから彼女達は、小走りで先を進むリツと奈ノ禍の後を、ゆっくりとマイペースについていく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる