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というわけで早速行動を開始することにしたわけだが、まず最初にやることと言えば現状を把握することである。というわけで周囲をぐるりと見回してみたところどうやらここはどこかの地下室のようで窓のようなものは一切なく出入り口の扉が一つあるだけであることがわかった。そしてその扉の上には看板のようなものが掲げられておりそこにはこう書かれていた。
『ようこそいらっしゃいました。ここは私の屋敷の地下にある調教部屋でございます』
「いやいやいや何ですかこれ!?意味がわからないんですが!?」
思わずツッコミを入れてしまったが無理もないことだろうと思う。いきなりこんな場所に連れてこられた挙げ句、勝手に変な設定を追加されているのだから混乱するのも無理はないというものだ。しかし、だからといってこのまま黙っているわけにもいかないだろうと思い直し、とにかく状況を確認しようと思い直して部屋の中を調べてみることにするのだった。
まず最初に調べたのは壁に取り付けられている棚である。その中には様々な道具が置かれていたが全て女性用のものばかりだったことからこの部屋の主の目的が何なのか大体想像がついた気がしたものの敢えて気付かないフリをしてスルーすることにした。次に目についたのは大きな姿見鏡であった。そこに映っていた自分の姿を見た瞬間、私は言葉を失ってしまった。何故なら今の私の姿は全裸だったからだからだ。しかも全身がベトベトしていて臭いもキツく、とても不快な状態になっていたためである。私は慌てて近くにあったタオルで体を拭くとそのまま服を着て部屋を出たのだった。
その後、屋敷の中を探索してみることにした私は一階の部屋から順に見て回ることにしました。その結果わかったことは、ここが普通の屋敷ではないということくらいでしょうか。何しろ、置いてある物がことごとく怪しげな物ばかりだったからです。例えば、部屋の隅に置かれている本棚には何冊もの本が収められていますが、その全てが魔導書でした。しかも、どれもこれも強力な効果を持つものばかりで中には禁術指定されているものまであり、もし間違って発動させてしまったら大変なことになるだろうと思いました。他にも、机の上に置かれている小瓶の中には怪しい色の液体が入っており、ラベルには『媚薬』と書かれているのを見て背筋が寒くなりました。その他にも色々とありましたが中でも一番気になったのが壁に設置された大きな金庫でした。見るからに頑丈そうな造りになっていて、とても壊せそうにありません。試しに力いっぱい押してみたのですがビクともしなかったので諦めました。
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