微妙な距離感

微妙な距離感

3限目

    3限目は数学だった、俺は数学が大の苦手

科目だ。いつもテストの点数は欠点ギリギリ

はっきり言って数学て社会に出ても使わない

じゃん。

俺「あー、一体何なんだよ微分、積分て。」

チン「ほんとそうだよな、でも彼女みてみろよ、めっちゃ問題解いてるぞ。」

  なんであんなにスラスラ解けんのなんかキ

モい

いや、人を妬むよりこれ解かないと

俺「チンこれどう解くの？」

チン「俺に聞くなわかるわけないだろ。」

俺(クソ、マジで分かんねー、もう彼女に聞こうかな、いや断られたら立ち直れない。)

チン「お前、彼女に聞いたら？」

俺「嫌だ。」

チン「なんで？」

俺「なんでも」

少しは俺の心をよんでくれよ、無茶なこと言

ってんのはわかるけどよ。

俺「はぁ」

まったく、数学できるのは羨ましいよ

髪の毛めっちゃサラサラなんだな。

チン「おい、あんま彼女のことばっか見てないで問題解け。」

俺「はっ、べっ別に見てねーよ。」

チン「嘘つけ、顔真っ赤だぞ。」

俺「うっ」

何なんだよこの感じこれが恋なのか、俺は

自分の顔が真っ赤だと思うと顔をあげられな

かった。

  結局、俺は問題の解き方がわからないまま

授業が終わってしまった。