微妙な距離感

微妙な距離感

6時間目①

 6時間は古典である5時間目が自習だったか

らほとんどの人は古典の宿題を提出してい

た。そうほとんどの人が。

先生「5時間目自習だったんでしょう何してたの？」

チン「いやー、友達と話が盛り上がっちゃて、あはは」

先生「あははじゃない、珍しくコイツも遅れずに出しているのに」

先生は丸めた教科書で軽く俺がノートを貸し

た女の子の頭を叩いた

ギャル子「珍しくてなんなのよ先生」

先生「そのままの意味だ、お前は提出物はちゃんと出すが期限内に出せたことの方が少ないだろ」

ギャル子「ぐっぅ」

先生「まぁいい後でちゃんと提出物出して帰れよほら後ろが詰まっている」

チンより後の出席番号の人たちがまだかと首

を長くして待っている

チン「は～い」

やっと進んだ何やってんだチンのやつ、俺は

教卓にノートを提出して自分の席に戻ってい

ると彼女がすごい剣幕で考え事をしていた。

俺(何考えてんだ、あんな真剣な顔で)

俺は席について少し考えた

俺(そういえば今日彼女のことばっか考えているけど名前なんて言うんだろ、放課後チンにでも聞こ)

俺は教卓に続く龍の尾みたいになっている生

徒の列をボーと眺めていた