気まぐれな婚約者に振り回されるのはいやなので、見守ります

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ティアが死んだという情報は、私の耳に届いた。

「死んじゃった……あの子も死んじゃったんだ……」

どうして死んだのか……考えてみると、なんとなく分かる気がした。彼女は恐らく、最初から殺されやすい性格だったのでしょう。誰かから恨まれるとか……そう言う体質だったんでしょう。結局は……。


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「令嬢の死を調査する！！！」

エリスが公爵令嬢ティアの死因解明に全力を挙げると言うのも、最初は謎だったが、後になってその理由が分かった。そして……友達と言うのはよく分からない関係なのだ。

「エリス様も随分変わったよな……どんな趣味なのか、何を考えているのか、よく分からなくなってきたな」

「考えてもよく分からない……まあ、そんなものだろうね……」

「何をぼさっとしているの！！！」

そして、怒りやすくなった……性格の変化だろうか。とにかく、エリスがどんどん変わっていくのだ。

「どうする……もう、どうしようもないかしら？？？」

私も変わる……そして、ボリス様も変わるんだ。


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「テロメアと申します……王家直属の調査官であります……」

テロメアと名乗る男……新たなプレイヤーがエリスの前に現れた。

「調査官？？？あなたは、この事件の捜査責任者なの？？？」

「いいえ、私は独立した調査官でありまして……しかしながら、この程度の事件だったら、すぐさま解決してご覧にいれましょう……」

テロメアはやけに自信たっぷりだった。

「まあ……そうおっしゃるのならば……いいかな？？？」

いいのか悪いのか……結局分からないが、捜査してくれるのであれば、彼女にとっては都合がよかった。

「これで、早いところ勝負がつきそうね……」

エリスの期待はどんどん大きくなっていった……。