第一王女アンナは恋人に捨てられて

岡暁舟

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「私も…あなたと同じように考えているの」

 思わず暴露してしまう…その方が楽なのだ。良くないとは思っている。立場的にこんなことを言ってはダメ…そうかもしれない。正直になってはいけない、感情を隠さないといけない…誰が、誰のために閉じ込めるの?

 私は一生小さな世界に閉じ込められて育つの?自分で何も考えず、言われたままだけのことをするの?それだと、人間ではなくなってしまうでしょう…。

「そうですか…奇遇ですね」

 だから難しいことは考えないで…自分が自分らしく生きていこうと考えた。


「ねえ、ここにいる看守の皆さん!」

 私に出来ること…ロビンソン殿が私を暗殺しようと企てるわけがない。万が一、そうだとしたら私は彼に殺されてもいいと思っている…。


「ここにいる私を証人として…ロビンソン殿を解放してください!」

 私はこう訴えた。看守たちは最初ざわついた。無理もない…第一王女が罪人を解放しろと言っているのだから。当然、そんなことをしたらお父様からお叱りを受けるだろうし。

「さあ、早く!被害者のこの私が言っているのですから!牢獄の責任者をだしてください!」

 私が声をかけると1分ほどで責任者の男性が姿を見せた。

「王女様…本気でおっしゃっているのですか?」

「本気も本気です。だって…ここで冗談を言う必要はないでしょう?」

「まあ、そうですけれども…」

 私は責任者を説得した。暗殺経過はでっち上げで、仮にそうだとしても本人が許しているのだからこれ以上拘束する必要はないと伝えた。



 これがアンナにとっては最低限の罪滅ぼし?

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