魔法使いは婚約破棄に口出しをする

岡暁舟

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魔法使い

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「どうして、婚約破棄なの?????」

こんな感じで、私に質問してくる。

「そこに私の意志は介在しない。そうだな……これが魔法によるものだとしたら????」

「ふざけないで!!!!」

私は真剣に答えている。相手の理解が追い付いてないだけのことなのだ。まあ、そんなことを言っても、信じてはもらえないだろうけども。

「あなたって人は!!!殺すわよ????」

「ならば、殺してみるがいいさ」

「言ったわね????」

「ああ、言ったさ」

「後悔はないの???」

「そんなものは、元からないね」

「そうなんだ。それでは!!!」


相手は本気で私を殺そうとした。ナイフが突き刺さってしまった。だがしかし、私は死んでいない。

生きている。

「あなたはゾンビなのかしら?????」

まあ、このような疑問が生じるのも当然のことだろう。

「ああ、そんな物じゃない。私は神様から生きることを約束された人間なのだ」

「何を言っているのか分からないわよ!!!!」

「分からなくていいさ。それにしても…君の不貞を許すことはできないなあ……。いくら美しいからと言って、他の男を近づけてはダメじゃないのかな?????」

「そんなこと、あなたには、関係のないはなしでしょうが!!!!」

「そんなことはないんだよ。私にとっても、非常に重要な問題なのだよ。だから……このまま見過ごすわけにはいかないのだ。分かってくれるね?????」

「分からないわよ、そんなこと……」

「まあ、いいさ。好きにするがいい。私はいつでも、君の魂を追いかけるつもりだから……」

「どういう意味よ……」

相手は段々怖くなってきたみたいだった。

「そうだねえ……そのままの意味かな?????」

「だから、それが分からないのよ!!!!」

「ああ、そうなのか?????またまた、困ったなあ…………」

まあ、どっちにしても、私は魔法使いに任せるしか、仕方のない運命なのだ。何かもがいて解決する問題ではない。だからこそ、こうして、生きる必要があるのだ。






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