メイドの方が可愛くて婚約破棄?

岡暁舟

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「そんな……そこまでいうなら、この場で死んでしまいなさい!」

令嬢マリアに貴族の面影はなかった。いや、貴族の体裁を保つことだけを考えていたのかもしれない。

「マリア?なにをする気なんだ?」

「ここは私の屋敷……どうなっても全て私の責任……」

マリアに輝きはなく、精神的なモンスターであった。

「おいおい……バカな真似は良しなさい……私を誰だと思って……」

「あなたには関係ないでしょう……」

馬鹿力……令嬢とは思えない力で、マリアはスミスとベッキーを抑え込んだ。

そして、不倫のベッドにくくりつけた。

「なにをする気だ!!!!!!」

モンスターの耳に彼らの声は響かなかった。

「さようなら、私のちっぽけな思い出……」

マリアは静かに呟いた。

「やめテェっ……」

最後に響いたのは、おそらくベッキーの声だったと思われる。そこそこ綺麗な声だった。マリアの記憶に残るほどには。

「………………」

立ち尽くすマリアの前に、屋敷が炎に包まれた。
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