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離婚
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「もう君と一緒にいることはできない。離婚しよう……」
「あなた……やはり、そう言う結論に至るのですね……」
「仕方がないだろう……」
「ええ、いまさら何を言っても無駄なようですから……」
私は死ぬ覚悟だった。夫を道ずれにするかどうか、そんなことは正直どうでもよかったのだ。だがしかし、これが私の使命なのだとしたら……そんなことを考えていると、すぐさま毒を用意していた。
そして……私は夫が愛用している酒に毒を混ぜた。
「ああ、これでやっと楽になる……」
あなたにとっては楽な人生が、そして、罪を犯したこの私には地獄が待っている……。
そんなこと、あなたの知ったことではないと心得ている。だけども、私にしてみたら、こんな不自由な夫に人生を振り回されたこと自体が許せない……そんな心持ちなのだ。
仕方がないと泣き寝入りするしかない……夫はそんなことも考えず、静かに息を引き取った。
私は夫と長年住み続けた家を出ていくことにした。どのみち、私が背負う罪は未来永劫続くのだ。この場所で逃げられても、神様とやらは、私を探し続ける。
そして、いつか必ず見つかって、私は地獄行になる。
でも、それでも仕方がない。
私はやっぱり生きているのだから……。
これは決して夢ではない。そして、現実なのだ……。
「あなた……やはり、そう言う結論に至るのですね……」
「仕方がないだろう……」
「ええ、いまさら何を言っても無駄なようですから……」
私は死ぬ覚悟だった。夫を道ずれにするかどうか、そんなことは正直どうでもよかったのだ。だがしかし、これが私の使命なのだとしたら……そんなことを考えていると、すぐさま毒を用意していた。
そして……私は夫が愛用している酒に毒を混ぜた。
「ああ、これでやっと楽になる……」
あなたにとっては楽な人生が、そして、罪を犯したこの私には地獄が待っている……。
そんなこと、あなたの知ったことではないと心得ている。だけども、私にしてみたら、こんな不自由な夫に人生を振り回されたこと自体が許せない……そんな心持ちなのだ。
仕方がないと泣き寝入りするしかない……夫はそんなことも考えず、静かに息を引き取った。
私は夫と長年住み続けた家を出ていくことにした。どのみち、私が背負う罪は未来永劫続くのだ。この場所で逃げられても、神様とやらは、私を探し続ける。
そして、いつか必ず見つかって、私は地獄行になる。
でも、それでも仕方がない。
私はやっぱり生きているのだから……。
これは決して夢ではない。そして、現実なのだ……。
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