悪役令嬢の滅し方

悪役令嬢

「これ以上私に関わろうとするのでしたら、あなたは死ぬことになりますよ？？？」

「どうしてそんなことを言われないといけないんでしょうか。私は別に悪いことをしているわけではない。むしろ、あなたの方が悪いと思うのですが」

「なるほど。いちゃもんをつけて、私を悪役に仕立てて、それで婚約破棄するつもりですか。あなたには全く責任がないと言うことになるのでしょうか。でも、それは大きな間違いだと思います。私は何も悪くないのですから」

「別にそういうことを言っているわけではありません。ですが、あなたに対しては私もいろいろ考えないといけないと思うんですよ。あなたの対応があまりにもひどすぎるわけでございますから。ほら、そうやってむやみにものを投げないでくださいよ。私にぶつかったらどうするんですか？？？」

「そんな事はどうでもいいじゃありませんか」

「どうでもよくありませんよ。あなたはそれで良いと思っているのかもしれないが、私にとっては、それは暴行になるわけですから。そもそも、そういう考え方しかできないこと自体が問題だと言っているんです」

全くの平行線でございました。この令嬢をなんとかしないといけない。それが私の考え方でした。

「さぁさぁ、このような議論はもう意味がないのかもしれないから、やめることにしましょう。あなたもそれで良いと思っているんでしょう。それでは、さようなら」

令嬢が後ろを振り向いた瞬間、私はそのまま攻撃を加えることにしました。

「どうして、こんなことに……」

「そんなこと、私にはわかりませんよ。私はただ自分が合っていると思うことをやっているだけのことですから……」

そして、今日も平和な日。