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後編
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「ねえ、お姉様???あの……こう言う相談は野暮だと思うのですが……」
そう言って、ローズは私の元に再びやって来るのでした。
「どうしたの???何か心配事でもあるのかしら???」
「いえね、心配事ってわけじゃないんですけど……あれ、お姉様の手にはめられた指輪はどうしたんですか???」
「ああ、これ???気になる???そうか……うーんとねえ……説明するとすごく長くなってしまうんだけど……まあ、婚約したのよ、隣国の王子様とね」
「王子様ですって!!!」
実を言いますと、私たちが今いる国は、隣国によって統治されることになってしまいました。それは単純に戦いに負けたから、ということなのですが。まあ、だから仕方のないことですね。
「ひょっとして……お姉様は最初からこうなることを知っていたのですか???」
「……さあ、何のことかしら???」
「お姉様……とぼけてますか???」
「別に、とぼけてなんかないわよ。私はいつでもありのまま……何も着飾ってなんかないし……いや、本当に普通のままだと思うけど???」
「へええっ……どう考えてもそうは見えないんですけどね……」
「そうなの???まあ、いいじゃない。どちらにしたって、もうあなたはお終いじゃない、ローズ???」
「あれ、やっぱり、お姉様は私のことを裏切ったのですか???」
「いや、だからさ、別に最初から裏切るとか、そんなこと考えてなかったし。結果としてこうなってしまったんだから……仕方がないんじゃないの???あなたも王子様の妃なんだから、もう少ししっかりしなくちゃダメだったわね???」
私は最後にこう言って、ローズと分かれました。
ローズの運命がどのようになったのか……私には分かりません。ただ、私の前にはもう二度と姿を見せなくなりました。
その一方で、私は可もなく不可もない幸せを手に入れて、日々を送っております。
目先の利益よりも、長く安定した利益を……。まあ、簡単な話ですけどね。
そう言って、ローズは私の元に再びやって来るのでした。
「どうしたの???何か心配事でもあるのかしら???」
「いえね、心配事ってわけじゃないんですけど……あれ、お姉様の手にはめられた指輪はどうしたんですか???」
「ああ、これ???気になる???そうか……うーんとねえ……説明するとすごく長くなってしまうんだけど……まあ、婚約したのよ、隣国の王子様とね」
「王子様ですって!!!」
実を言いますと、私たちが今いる国は、隣国によって統治されることになってしまいました。それは単純に戦いに負けたから、ということなのですが。まあ、だから仕方のないことですね。
「ひょっとして……お姉様は最初からこうなることを知っていたのですか???」
「……さあ、何のことかしら???」
「お姉様……とぼけてますか???」
「別に、とぼけてなんかないわよ。私はいつでもありのまま……何も着飾ってなんかないし……いや、本当に普通のままだと思うけど???」
「へええっ……どう考えてもそうは見えないんですけどね……」
「そうなの???まあ、いいじゃない。どちらにしたって、もうあなたはお終いじゃない、ローズ???」
「あれ、やっぱり、お姉様は私のことを裏切ったのですか???」
「いや、だからさ、別に最初から裏切るとか、そんなこと考えてなかったし。結果としてこうなってしまったんだから……仕方がないんじゃないの???あなたも王子様の妃なんだから、もう少ししっかりしなくちゃダメだったわね???」
私は最後にこう言って、ローズと分かれました。
ローズの運命がどのようになったのか……私には分かりません。ただ、私の前にはもう二度と姿を見せなくなりました。
その一方で、私は可もなく不可もない幸せを手に入れて、日々を送っております。
目先の利益よりも、長く安定した利益を……。まあ、簡単な話ですけどね。
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