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「あのね、あなたたちはスミス様に殺されそうになったんですって???」
「はい、その通りでございます……」
「その理由は……どうしてかしら???」
「はい、スミス様に意見を申し上げたら……王子様はすぐさま、人間を粛正しようとするのです……」
「き……貴様たち!!!何を言うか!!!でたらめだ!!!」
「あら、あなた様が何を言っても、証明にはなりませんわよ???」
結局、スミスがどれだけの恐怖政治を行ったのか、それが明らかになってしまった。
「どうして、そんなことを!!!」
「あら、好きでもない人と無理やり婚約させられるんですから。その素性くらい調べるのは当然でしょう???だって、あなた様もそうしていたじゃないですか???」
スミスはすっかり反論できなくなった。まあ、当然の成り行きだったのだろう。
「ああ、それとですね、この情報はあなた様の国に全部ばらまいておきましたからね。ああ、帰ったらどうなることやら……」
「おい、それはどういう……」
「ああ、もう婚約破棄した人をこの国に置いておく必要はないですね。さあ、とっとと出て行ってくれますか???」
「おい……ふざけるな!!!」
「ふざけていません。というか、最初から私を裏切ることしか考えていなかったあなたが悪いんですよ???」
シエラの圧勝……すぐさま王子スミスは自国に帰され、数十万とも思しき民衆の怒りを背負うこととなった。スミスはそのまま国内の内戦に巻き込まれることとなり、何かの間違いで殺されることとなった。
一方、シエラはスミスのいなくなった隣国に乗り出し、文字通り平和的手段で併合することに成功した。真の意味で理想的な世界を構築する……シエラは新しい国家の初代女王となった。
「はい、その通りでございます……」
「その理由は……どうしてかしら???」
「はい、スミス様に意見を申し上げたら……王子様はすぐさま、人間を粛正しようとするのです……」
「き……貴様たち!!!何を言うか!!!でたらめだ!!!」
「あら、あなた様が何を言っても、証明にはなりませんわよ???」
結局、スミスがどれだけの恐怖政治を行ったのか、それが明らかになってしまった。
「どうして、そんなことを!!!」
「あら、好きでもない人と無理やり婚約させられるんですから。その素性くらい調べるのは当然でしょう???だって、あなた様もそうしていたじゃないですか???」
スミスはすっかり反論できなくなった。まあ、当然の成り行きだったのだろう。
「ああ、それとですね、この情報はあなた様の国に全部ばらまいておきましたからね。ああ、帰ったらどうなることやら……」
「おい、それはどういう……」
「ああ、もう婚約破棄した人をこの国に置いておく必要はないですね。さあ、とっとと出て行ってくれますか???」
「おい……ふざけるな!!!」
「ふざけていません。というか、最初から私を裏切ることしか考えていなかったあなたが悪いんですよ???」
シエラの圧勝……すぐさま王子スミスは自国に帰され、数十万とも思しき民衆の怒りを背負うこととなった。スミスはそのまま国内の内戦に巻き込まれることとなり、何かの間違いで殺されることとなった。
一方、シエラはスミスのいなくなった隣国に乗り出し、文字通り平和的手段で併合することに成功した。真の意味で理想的な世界を構築する……シエラは新しい国家の初代女王となった。
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