妹の婚約者の瞳

岡暁舟

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私を見ているのか?

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「どうして、いつもいつも???????」

彼は今日も語りかける。決して口には出さない。でも、ずっと私のことを見ている。

「だって……好きになってしまったものは仕方がないですからね……」

「ああ、そうなんだ……」

私は何も語らない。彼もまた、何も語らない。

この適度な隙間が、帰って二人の距離を縮めようと積極的に動いている。

勇気??????

私に勇気がないから??????


「お姉ちゃん、綺麗になったね????」

綺麗になった……別に、私は何もしていない。

「あなたが汚くなったんじゃないの????」

「!!!!!」

自分で何を言っているのか、よく分からない。でも確かに、私は美しくなったのか????


「やっぱり、あなたのことが好きみたいです…………」

そんなことを言われても、私は何もできない。

今日もただ、彼のことを見ているだけ。

それでいいの?????

自分に問いかけてみる。

でも、その答えはまだ分からない。

仕方ないでしょう?????


私は自分から悪者にはならない。

後は、時が経つのを待つだけ。

彼が私の瞳に入った時……そしたら、私は彼を受け入れるかもしれない。

でも……恐らくそれは大部先のこと。


その前にさようならが来るかもしれない。


誰かの幸せが消えて、誰かの幸せが芽吹く時……。

いつだろうか??????
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