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魔王さま二本立て!!
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おれが宿屋につくと、宿屋の屋上で喧嘩をしている料理長がいた。相手は二刀流の少年である。剣戟の音が派手に響きわたる。
「うるさい。静かにしろ」
(音が響いてるよ。寝てる人が起きちゃう)
幸いまだ燃えているところは屋上だけだ。おれは滝のような水を魔力で呼び出す。
「流されてしまえ」
(場所移動しようね)
おれが出した水は火だけでなく、料理長と二刀流をまとめて町の広場まで流していった。消火完了!夜中に騒ぐ悪い子にはお仕置きだな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おれは広場についた。二刀流の少年が、広場の女神像の前で気絶している。料理長が鎌を振り上げて、トドメを刺そうとしていた。
「それ以上戦う必要はない」
(もうやめてあげてー。少年はボコボコよっ)
「こいつ勇者だァ。今ここで消しておかないと…」
料理長の背後から、黒いオーラが見える。そこの少年は勇者だったのか、なるほど。料理長のトラウマだもんね勇者。視界から消したくなったかぁ。
今から料理長を正気に戻さないといけない。二分の一の確率で、おれがコロコロされるが。
「早く正気に戻れ」
おれは料理長に魔力を込めた猫だましを食らわせた。料理長が混乱から目覚める。目覚めた拍子に料理長は少年をふんだ。少年がうめいた。かわいそう。
「魔王さま!何か地面が柔らかい」
「足元を見ろ」
(勇者踏んでるよー)
「うるさい。静かにしろ」
(音が響いてるよ。寝てる人が起きちゃう)
幸いまだ燃えているところは屋上だけだ。おれは滝のような水を魔力で呼び出す。
「流されてしまえ」
(場所移動しようね)
おれが出した水は火だけでなく、料理長と二刀流をまとめて町の広場まで流していった。消火完了!夜中に騒ぐ悪い子にはお仕置きだな。
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おれは広場についた。二刀流の少年が、広場の女神像の前で気絶している。料理長が鎌を振り上げて、トドメを刺そうとしていた。
「それ以上戦う必要はない」
(もうやめてあげてー。少年はボコボコよっ)
「こいつ勇者だァ。今ここで消しておかないと…」
料理長の背後から、黒いオーラが見える。そこの少年は勇者だったのか、なるほど。料理長のトラウマだもんね勇者。視界から消したくなったかぁ。
今から料理長を正気に戻さないといけない。二分の一の確率で、おれがコロコロされるが。
「早く正気に戻れ」
おれは料理長に魔力を込めた猫だましを食らわせた。料理長が混乱から目覚める。目覚めた拍子に料理長は少年をふんだ。少年がうめいた。かわいそう。
「魔王さま!何か地面が柔らかい」
「足元を見ろ」
(勇者踏んでるよー)
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