愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

葉月

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紹介したい人達がいるんだ ①

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結局、あの後『水牛モッツァレラとスモークサーモンのピザ』も食べた。
2人で3枚。
優斗のお腹ははち切れそうだ。

「次、どこか行きたいところある?」
健が聞くと、優斗はもじもじしながら
「行きたいところというか、会って欲しい人達がいるんだ…」
健を見上げた。
「会ってほしい人達?人達ってことだから、何人かいるってこと?」
「2人。俺も健の事、自慢したいから」
「『自慢したい』。いい響きだな。緊張するけど、早速行きますか」
「うん」
2人は手を繋ぎ、歩き始めた。




ピザ屋から電車で一駅。
お洒落な雑貨や服がたくさん入っているビルが並ぶ場所。

「あ!ここ!」
「ここ?」
「そう、ここ。ここが仕事場なんだ」

そこにある一件のビルの一階に、優斗は健の事を紹介したい人達がいる。
その店の外観は下半分はシックな木製、上半分は大きなガラス張り。
開けられているドアから中に入れば、ブラックウォールナットのフローリングに天井からはアンティークな照明がオレンジ色の光を放ち、外から入る日光と混ざり合っているようだ。
そこはセレクトショップのようで、メンズ、レディース、そして少しばかりのキッズの服が置いてあった。
その服たちをよくよく見ると……

「あれ?この服、この前、優斗着てなかった?」
「着てたよ。あと、持ってる服は、この服と、この服と、この服とこの服と……」
と、次々と優斗が服を指さす。
「ちょっとまって、ここにある服、ほとんど優斗持ってるじゃん」
「うん。俺の私服、9割ここの服。だって……」
優斗が話を続けようとした時、
「いらっしゃいませ…って、優斗じゃない‼︎会いたかったわよ」
レジの奥からは、手入れされたストレートの黒髪はボブヘヤーで、指先にはシンプルなネイルが施され、シャープな目鼻立ちが目を引く、黒い瞳が綺麗な正統派の美女が出て来て、満面の笑みで優斗を抱きしめた。
「え⁉︎優斗が来たの?嬉しい‼︎」
バックヤードからヒョイと顔を出したのは、栗色の瞳と長いまつげ、柔らかそうな髪が魅力的な可愛い女性で、彼女も優斗の方に駆け寄り抱きしめる。

「あまり、顔を出してなくて、ごめんね」
二人の美女に抱きしめられ事に優斗は全く気にする様子もない。
「‼︎優斗、これどういう事だ?」
その状況を見て、初めは驚き、そして次に苛立ちを感じた健が、棘のある声で優斗に問いかけるが、優斗は全く動じてない。
むしろ満面の笑みで、
「あ、こちら、俺の姉さん達」
優斗から離れない二人の女性を、健に紹介した。
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