愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

葉月

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健、半休をとる ①

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今日は健は半休をとり、帰ることになった。
 その理由は『熱で倒れかけた』からだ。
 あとで聞いた話によると、昨日から熱っぽかった健だが、朝には下がっていたので出勤し、接客していたら目眩がし無理しているところを、山下に見つかったようだ。
 
「健、どうして無理したの?」
 バックヤードで帰る用意をしていた健の様子を見に来ていた優斗が心配そうに見つめる。
「明日休みだから、ある程度の仕事を今日中に終わらせたくて…。優斗とゆっくりしている間に、仕事の電話かかって来て欲しくないしな」
「だからって無理したら、もともこうもないよ。俺も帰って看病したいけど、人少ないから定時に上がるのがやっとなんだ…。健、ごめんね」
 申し訳なさそうに、優斗は俯いた。
「優斗が謝ることじゃないよ。体調管理ができてなかった俺の問題」
 健が優斗の頭をくしゃくしゃと撫でる。
「何か欲しいものがあったら、メッセージいれてね」
「ああ」
 そういい帰っていく健を、優斗は心配そうに見送った。


有馬には連絡しておいたから、緊急な要件以外、連絡はないはずだ。
優斗は気にしてくれていたが、買えるものは買えるうち買って帰ろう…。

 健は百貨店の地下で、惣菜や果物を。百貨店から少し行ったところにある薬局で風邪薬と解熱剤を買った。

今日は大人しくしておくか…。

 もし優斗が今のと同じ立場なら、『タクシーで帰ること!』と言うところだが、健はで電車と徒歩で部屋まで帰った。
 そのせいか、部屋に着いた時は熱で意識が朦朧となっていた。

やり過ぎたか…。

 景色が二重になるも、なんとか寝室に入り、ベッドに倒れ込んだ。

惣菜…冷蔵庫に入れないと…。
その前に、何か食べて…薬を飲まないと…。

 そう思うが、体は動かない。

最近、ろくに寝てなかったからな…。

 瞼がゆっくりと閉じ始めた時、

ーーピンポーンーー

 エントランスのベルが鳴る。

誰だよ、こんな時に。
宅配…何か頼んだっけ…?
宅配会社の人…すみません。
いつもはしないんですが、今日だけは居留守、させてください…。
宅配ボックスに入れて下さっていたら、後で取りに行きます…。

 心の中で謝罪し、瞳をそっと閉じたが、また、

ーーピンポーンーー

 ベルが鳴る。
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