愛され南田くんは、寂しがり屋の甘えたです 〜無自覚甘えたが止まりません〜

葉月

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健、半休をとる ③

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「もしかして、お前……、酔ってる…?」
「ビール……何本飲んだっけな…?忘れた…。
忘れたがビール数本ぐらいで、酔わない、酔わない」
 にへら~と笑うが…。

忘れるぐらい飲んでるって…。
勘弁してくれよ…。

「酔っ払いは帰ってくれ…」

俺は、早く寝たい…。

「え~。でもさ、帰ったら、優美に怒られるからさ、帰れないんだよ」
「大輔《お前》が怒られようと、怒られまいと、俺には関係ない」
「そんな!俺が怒られるんだぞ!可哀想だと思わないのかよ…」
「関係ない。それに大体どうしてここで有馬が出てくるんだ?」
「優美からお前が体調不良で早退したから、優斗くんが帰ってくるまで、看病してあげてって連絡があったからに決まってるだろ?」
「決まってるかどうかは、知らないがな」
「優美のやつ…俺のことは放ったらかしのくせにさ、健のことは気にかけて、すぐに連絡するとか…。ありえん…」
 大輔が拗ねる。
「そういうお前だって、有馬のこと放ったらかしだろ?」
「そんなこと言ってもさ、なんて連絡したらいーかなんか、わかんねーって…。一応…帰国した時連絡はしたけど…、その後ないしさ…。俺、どうしたらいいと思う?」
「知るかよ。自分で考えろ」
「親友が悩んでるのに…、薄情者め…」
 うるうるした目で大輔が健を見る。

あ~、めんどくせ~。

「そんなこと言いにき来たなら、帰れ…」

こっちは、限界なんだ。

「だから帰ったら、俺が優美に怒られんの。人の話聞いてた?」
 ふざけてはいるものの、『えー、信じらんな~い』と言いたげに大輔が健を見、健は本気でイラっとした。

真面目に話してたら、余計に体力使う…。
もう、大輔《奴》の好きなようにさせるか…。

「はいはい、俺が悪かった。で、何してくれんの?」
「とりあえず何か食べた方がいいから、『リゾット』作ってやるよ。プロが作るリゾットだぞ。美味しいに決まってる」
 『よろこべ!』と大輔は胸を張る。
「ありがとう…、ってお前、店は?」
「定休日。だからマルコ家族とバーベキューしてたんだよ」
「え?じゃあ、マルコ家族とのバーベキュー抜け出して来たってこと?それってまずくないか?」
「招待してもらってたのに、途中で抜け出すんだからな。そりゃ…。でも、まー、招待客は俺だけじゃなかったし、マルコは心の広い奴だから『優美ちゃんからの頼みなら、行ってやれ』って」
 大輔は持参したエプロンをつける。
「ということなので、キッチン借りるぞ」

なんだか悪いことしたな…。

「できたら持って来てやるから、大人しく、寝てろよ」
「大人しく待ってる。それと……」
「ん?」
「有馬からの頼みとはいえ…、来てくれて、ありがとう」
 健が礼を言うと、大輔は目を丸くし、そして、
「どういたしまして」
 フッと微笑み、寝室をでた。
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