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健の実家 ⑧
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「僕ね、自動車のゼリー作るの上手なんだよ」
そう言いながら、斗真は車の型抜きに砂を詰める。
砂場にやってきた3人は、砂がセットからスコップや動物や汽車、船や車などの型抜きなどの中から、思い思いのおもちゃを取り出す。
健はスコップを使いながら、慣れた手つきで砂の山を作る。
優斗は皿の上に型抜きで掌サイズの半円の砂を盛ると、そこに先ほど斗真が拾ってきた落ち葉を添える。
どうやら3人は『おままごと』をすることになっていた。
配役はこうだ。優斗がお母さん、健がお父さん、斗真がお兄ちゃんで弟もいるそうだが、弟は今は保育園に行っていて、家にはいない設定らしい。
「斗真くんは保育園に行かないの?」
優斗が聞くと、
「僕のクラスはお休みなんだ」
そう言いながら、次々と型抜きをしていく。
が……。
型抜きの中に入れる砂の量が足りず、全部形にならず、ちいさな砂の小山ができているだけだ。
それでも斗真の目には全部綺麗にできているように映っているらしく、「これは車で、これはお船なんだよ」と色々説明してくれる。
その姿が可愛くて、優斗は「そうなんだね」と相槌を打っていた。
「ママのお料理は終わったの?僕、お手伝いする!」
斗真はお砂場セットから皿を取り出す。
「僕はカレー作るね」
皿に砂を盛り、その上に砂をかける。
パッと見た感じは、ただ単に皿の上に砂を盛っただけだが、斗真としてはご飯とルーらしい。
「パパは大盛り」
やはり砂の上に砂をかけただけのカレーライス。でも、先ほど作ったカレーより量は多い。
斗真くんの目には、出来立てのカレーが見えてるのかな?
そう思っていると、優斗まで皿の上の砂がカレーに見えてくる。
「僕のはね、パパより、もっと大盛りなんだよ」
皿からはみ出るほど砂を盛り付けた斗真は、砂場セットからスプーンを3つ取り出した。
「パパにご飯ができたよって言ってくる!」
斗真が「パパ~」と呼べば、健は砂の山に穴を開ける手を止め「ん?」と返事をする。2人の姿はまるで本当の親子のよう。
「カレーできたよ」
カレーを斗真が差し出すと、
「どこがライスで、どこがルーなのかわからない…斬新なカレーだな」
そのカレーを見て健は楽しそうに笑い、優斗の隣に座る。
「パパのはね、大盛りなんだよ。でね、僕のはね、も~っと大盛りなんだよ」
「斗真は育ち盛りだもんな」
健は差し出されたカレーとスプーンを受け取る。
「ママのはこれだよ」
優斗も手渡されたカレーを受け取った時、健のスマホから着信音がした。
健はポケットからスマホを取り出し、発信者を確認するが会話をすることなく電話を切り、またスマホをポケットに入れる。
「電話、出なくていいの?」
「ああ。コラボ企画のメンバーで『鈴木』ってやつなんだけど、あいつの話長いから話聞くのは有馬に任せておくよ」
健は仕事の電話がかかってきたのに、さして気にしていない様子だ。
「俺、斗真くんと砂場にいるから、仕事関係ならかけ直した方が、いいんじゃない?」
「緊急なら、また向こうからかけ直してくるから…」
と健が言っている間に、また着信が。
相手はやはり鈴木。
健は『はぁ~』とため息をつき、
「ごめん。ちょっと話してくる」
電話に出つつ、優斗と斗真のそばを離れた。
そう言いながら、斗真は車の型抜きに砂を詰める。
砂場にやってきた3人は、砂がセットからスコップや動物や汽車、船や車などの型抜きなどの中から、思い思いのおもちゃを取り出す。
健はスコップを使いながら、慣れた手つきで砂の山を作る。
優斗は皿の上に型抜きで掌サイズの半円の砂を盛ると、そこに先ほど斗真が拾ってきた落ち葉を添える。
どうやら3人は『おままごと』をすることになっていた。
配役はこうだ。優斗がお母さん、健がお父さん、斗真がお兄ちゃんで弟もいるそうだが、弟は今は保育園に行っていて、家にはいない設定らしい。
「斗真くんは保育園に行かないの?」
優斗が聞くと、
「僕のクラスはお休みなんだ」
そう言いながら、次々と型抜きをしていく。
が……。
型抜きの中に入れる砂の量が足りず、全部形にならず、ちいさな砂の小山ができているだけだ。
それでも斗真の目には全部綺麗にできているように映っているらしく、「これは車で、これはお船なんだよ」と色々説明してくれる。
その姿が可愛くて、優斗は「そうなんだね」と相槌を打っていた。
「ママのお料理は終わったの?僕、お手伝いする!」
斗真はお砂場セットから皿を取り出す。
「僕はカレー作るね」
皿に砂を盛り、その上に砂をかける。
パッと見た感じは、ただ単に皿の上に砂を盛っただけだが、斗真としてはご飯とルーらしい。
「パパは大盛り」
やはり砂の上に砂をかけただけのカレーライス。でも、先ほど作ったカレーより量は多い。
斗真くんの目には、出来立てのカレーが見えてるのかな?
そう思っていると、優斗まで皿の上の砂がカレーに見えてくる。
「僕のはね、パパより、もっと大盛りなんだよ」
皿からはみ出るほど砂を盛り付けた斗真は、砂場セットからスプーンを3つ取り出した。
「パパにご飯ができたよって言ってくる!」
斗真が「パパ~」と呼べば、健は砂の山に穴を開ける手を止め「ん?」と返事をする。2人の姿はまるで本当の親子のよう。
「カレーできたよ」
カレーを斗真が差し出すと、
「どこがライスで、どこがルーなのかわからない…斬新なカレーだな」
そのカレーを見て健は楽しそうに笑い、優斗の隣に座る。
「パパのはね、大盛りなんだよ。でね、僕のはね、も~っと大盛りなんだよ」
「斗真は育ち盛りだもんな」
健は差し出されたカレーとスプーンを受け取る。
「ママのはこれだよ」
優斗も手渡されたカレーを受け取った時、健のスマホから着信音がした。
健はポケットからスマホを取り出し、発信者を確認するが会話をすることなく電話を切り、またスマホをポケットに入れる。
「電話、出なくていいの?」
「ああ。コラボ企画のメンバーで『鈴木』ってやつなんだけど、あいつの話長いから話聞くのは有馬に任せておくよ」
健は仕事の電話がかかってきたのに、さして気にしていない様子だ。
「俺、斗真くんと砂場にいるから、仕事関係ならかけ直した方が、いいんじゃない?」
「緊急なら、また向こうからかけ直してくるから…」
と健が言っている間に、また着信が。
相手はやはり鈴木。
健は『はぁ~』とため息をつき、
「ごめん。ちょっと話してくる」
電話に出つつ、優斗と斗真のそばを離れた。
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