【完結】それでも僕は貴方だけを愛してる 〜大手企業副社長秘書α×不憫訳あり美人子持ちΩの純愛ー

葉月

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ドライブ ①

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 瑞稀のヒートが終わるまで、二人は愛しあった。
 欲望のままでも、本能のままでもなく、お互いがお互いを愛しく思い、晴人は瑞稀を優しく優しく抱き、瑞稀は晴人の愛に包まれた。
 
 二人で風呂に入り癒され、瑞稀の体を心配した晴人が、作った朝食をベッドまで運び、二人で食べる。
 晴人も瑞稀も休暇を前倒しにし、家でパンケーキを焼いたり、瑞稀の大好きなりんごパイを焼いたり、晴人の好きなおはぎを作ったり。
 いつもの料理ではなかなか作らない、スイーツを作った。

 そして今日はレンタルカーを借りて、朝早くからのドライブデート。
 目的地は晴人が決めたが、瑞稀にはそこに着くまで秘密。
 こんなデートは初めてで、ワクワクする。
 それに瑞稀は晴人との会話を楽しみながら、運転する晴人の横顔を眺めていたかったのだ。

 レンタカー会社が開店するとすぐに来店し、淡い黄色のコンパクトファミリーカーを借りる。
 以前、この車のCMを見た瑞稀が「かわいい」と呟いていたたのを、晴人は覚えていたからだ。
 
 BGMはボサノバ&ジャズ系の癒しの曲。
 高速を降りしばらくすると、海沿いの道にでた。
 対向車線の大きくはない道路。
 歩道には犬の散歩をしたり、ジョギングをする人がいたり、車道の隅にはスポーツ用の自転車に乗り、何人か縦に並んで走る人たち。
 窓を開けると、潮風と波の音が車内に入ってくる。
 快晴で海の水面もキラキラ輝き、穏やかな時間が流れていく。

「すごく綺麗…」

 瑞稀がうっとりすると、

「瑞稀の方が綺麗だよ」

 運転しがら晴人が言うので、瑞稀はぼっと顔を赤くする。

「冗談でもでもそんなこと言われたら、恥ずかしくなります!」

 頬を膨らませながら。前を見ながら運転する晴人を見る。

「嘘じゃないよ。本当のこと」

 信号待ちで車を停めた晴人は、膨らんだ瑞稀の頬を突く。

「絶対からかってます!」

 ますます瑞稀が頬を膨らますと、

「あはは、本当に可愛い」

 今度は頭を晴人は撫で、信号が青に変わったので、車を発進させた。

 晴人に『綺麗だ』や『可愛い』と言われるのは嬉しい。
 でも言われっぱなしは、自分だけ恥ずかしくなってしまう。

晴人さんは、いつも余裕。
よし、僕だって!

「晴人さんは、優しくて、カッコいいです!晴人さん以上に素敵な人はいません!」

 いつも思っていることだが、恥ずかしくてなかなか言えなかったことを言ってみた。
 全部本当のことだけど言葉にすると、言った本人の方が恥ずかしくなる。
 先ほどよりますます自分の顔が赤くなるを自覚し、

自爆したかな?
 
 瑞稀は少し反省する。
 それでも晴人の照れたレア顔が見たい。
 なのに晴人は、

「ありがとう」

 と、恥ずかしがることなく、涼しい顔をしいて、瑞稀の言葉をそのまま受け取る。
 思惑と違った晴人の反応に、

「もう、カッコ良過ぎてずるいです!」

 瑞稀は残念がる。

「あははは。本当に瑞稀は可愛い」

 楽しそうに晴人は笑った。
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