30 / 202
ドライブ ①
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瑞稀のヒートが終わるまで、二人は愛しあった。
欲望のままでも、本能のままでもなく、お互いがお互いを愛しく思い、晴人は瑞稀を優しく優しく抱き、瑞稀は晴人の愛に包まれた。
二人で風呂に入り癒され、瑞稀の体を心配した晴人が、作った朝食をベッドまで運び、二人で食べる。
晴人も瑞稀も休暇を前倒しにし、家でパンケーキを焼いたり、瑞稀の大好きなりんごパイを焼いたり、晴人の好きなおはぎを作ったり。
いつもの料理ではなかなか作らない、スイーツを作った。
そして今日はレンタルカーを借りて、朝早くからのドライブデート。
目的地は晴人が決めたが、瑞稀にはそこに着くまで秘密。
こんなデートは初めてで、ワクワクする。
それに瑞稀は晴人との会話を楽しみながら、運転する晴人の横顔を眺めていたかったのだ。
レンタカー会社が開店するとすぐに来店し、淡い黄色のコンパクトファミリーカーを借りる。
以前、この車のCMを見た瑞稀が「かわいい」と呟いていたたのを、晴人は覚えていたからだ。
BGMはボサノバ&ジャズ系の癒しの曲。
高速を降りしばらくすると、海沿いの道にでた。
対向車線の大きくはない道路。
歩道には犬の散歩をしたり、ジョギングをする人がいたり、車道の隅にはスポーツ用の自転車に乗り、何人か縦に並んで走る人たち。
窓を開けると、潮風と波の音が車内に入ってくる。
快晴で海の水面もキラキラ輝き、穏やかな時間が流れていく。
「すごく綺麗…」
瑞稀がうっとりすると、
「瑞稀の方が綺麗だよ」
運転しがら晴人が言うので、瑞稀はぼっと顔を赤くする。
「冗談でもでもそんなこと言われたら、恥ずかしくなります!」
頬を膨らませながら。前を見ながら運転する晴人を見る。
「嘘じゃないよ。本当のこと」
信号待ちで車を停めた晴人は、膨らんだ瑞稀の頬を突く。
「絶対からかってます!」
ますます瑞稀が頬を膨らますと、
「あはは、本当に可愛い」
今度は頭を晴人は撫で、信号が青に変わったので、車を発進させた。
晴人に『綺麗だ』や『可愛い』と言われるのは嬉しい。
でも言われっぱなしは、自分だけ恥ずかしくなってしまう。
晴人さんは、いつも余裕。
よし、僕だって!
「晴人さんは、優しくて、カッコいいです!晴人さん以上に素敵な人はいません!」
いつも思っていることだが、恥ずかしくてなかなか言えなかったことを言ってみた。
全部本当のことだけど言葉にすると、言った本人の方が恥ずかしくなる。
先ほどよりますます自分の顔が赤くなるを自覚し、
自爆したかな?
瑞稀は少し反省する。
それでも晴人の照れたレア顔が見たい。
なのに晴人は、
「ありがとう」
と、恥ずかしがることなく、涼しい顔をしいて、瑞稀の言葉をそのまま受け取る。
思惑と違った晴人の反応に、
「もう、カッコ良過ぎてずるいです!」
瑞稀は残念がる。
「あははは。本当に瑞稀は可愛い」
楽しそうに晴人は笑った。
欲望のままでも、本能のままでもなく、お互いがお互いを愛しく思い、晴人は瑞稀を優しく優しく抱き、瑞稀は晴人の愛に包まれた。
二人で風呂に入り癒され、瑞稀の体を心配した晴人が、作った朝食をベッドまで運び、二人で食べる。
晴人も瑞稀も休暇を前倒しにし、家でパンケーキを焼いたり、瑞稀の大好きなりんごパイを焼いたり、晴人の好きなおはぎを作ったり。
いつもの料理ではなかなか作らない、スイーツを作った。
そして今日はレンタルカーを借りて、朝早くからのドライブデート。
目的地は晴人が決めたが、瑞稀にはそこに着くまで秘密。
こんなデートは初めてで、ワクワクする。
それに瑞稀は晴人との会話を楽しみながら、運転する晴人の横顔を眺めていたかったのだ。
レンタカー会社が開店するとすぐに来店し、淡い黄色のコンパクトファミリーカーを借りる。
以前、この車のCMを見た瑞稀が「かわいい」と呟いていたたのを、晴人は覚えていたからだ。
BGMはボサノバ&ジャズ系の癒しの曲。
高速を降りしばらくすると、海沿いの道にでた。
対向車線の大きくはない道路。
歩道には犬の散歩をしたり、ジョギングをする人がいたり、車道の隅にはスポーツ用の自転車に乗り、何人か縦に並んで走る人たち。
窓を開けると、潮風と波の音が車内に入ってくる。
快晴で海の水面もキラキラ輝き、穏やかな時間が流れていく。
「すごく綺麗…」
瑞稀がうっとりすると、
「瑞稀の方が綺麗だよ」
運転しがら晴人が言うので、瑞稀はぼっと顔を赤くする。
「冗談でもでもそんなこと言われたら、恥ずかしくなります!」
頬を膨らませながら。前を見ながら運転する晴人を見る。
「嘘じゃないよ。本当のこと」
信号待ちで車を停めた晴人は、膨らんだ瑞稀の頬を突く。
「絶対からかってます!」
ますます瑞稀が頬を膨らますと、
「あはは、本当に可愛い」
今度は頭を晴人は撫で、信号が青に変わったので、車を発進させた。
晴人に『綺麗だ』や『可愛い』と言われるのは嬉しい。
でも言われっぱなしは、自分だけ恥ずかしくなってしまう。
晴人さんは、いつも余裕。
よし、僕だって!
「晴人さんは、優しくて、カッコいいです!晴人さん以上に素敵な人はいません!」
いつも思っていることだが、恥ずかしくてなかなか言えなかったことを言ってみた。
全部本当のことだけど言葉にすると、言った本人の方が恥ずかしくなる。
先ほどよりますます自分の顔が赤くなるを自覚し、
自爆したかな?
瑞稀は少し反省する。
それでも晴人の照れたレア顔が見たい。
なのに晴人は、
「ありがとう」
と、恥ずかしがることなく、涼しい顔をしいて、瑞稀の言葉をそのまま受け取る。
思惑と違った晴人の反応に、
「もう、カッコ良過ぎてずるいです!」
瑞稀は残念がる。
「あははは。本当に瑞稀は可愛い」
楽しそうに晴人は笑った。
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