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「うん。俺はそんな瑞稀だから好きなんだ」
改めて『好き』だと言われると、やはり照れてしまい、瑞稀は頬を赤らめ下を向いてしまった。
「可愛い」
晴人が何回も、何十回も何百回も言い続けている言葉なのに、毎回初めて言われたように恥じらう瑞稀のことが本当に愛らしいと思う晴人が、瑞稀の髪にキスをする。
「!!晴人さん!ここ外です!」
小声だが、顔を真っ赤にした驚いたように瑞稀が言う。
「誰も見てなから、大丈夫」
今度は握った瑞稀の手の甲にキスをされ、胸がキュンとする。
愛されていると感じる。
「晴人さん…」
おどける晴人に苦笑いをしつつも、瑞稀はそんな晴人を見るのが好きだった。
「あれ?瑞稀、これどうした?」
腕に残る点滴跡のシールを晴人が指差す。
剥がすの忘れてた…。
「えっと…これは…」
今日あったことを伝えようか、瑞稀は一瞬迷った。
「実は出勤まで時間があったので、病院に行ったんです」
「え!?」
晴人は瑞稀の体調がそんなに悪かったのかと、驚く。
「診てもらったら……」
瑞稀は小さく息を吸い込み、
「夏バテだと言われました」
瑞稀は元気よく言った。
今日くだった診断結果を晴人には告げないと、瑞稀は決めたのだ。
「その時、点滴を打ってもらったんです。夏バテで病院に行くなんて、ちょっと大袈裟ですよね」
困ったよに瑞稀は笑う。
ごめんなさい、晴人さん。
あなたに迷惑はかけたくないんです。
聞いてしまった晴人と両親との確執。
瑞稀のせいで、より悪化させたくなかった。
「ごめん…」
瑞稀は晴人に抱きしめられる。
「瑞稀が体調悪かったの知っていたのに、何もしてやれてなくて本当にごめん…」
「晴人さん…」
抱きしめられた腕から晴人の体温が伝わり、逞しい胸からは心音が聞こえてきそうだ。
こんなに愛されている。
愛されているのに…。
隠し事をし、嘘をついていることに、罪悪感と晴人に対する裏切りのようなものを感じてしまう。
「夏バテなんてたいしたことないです。少し眠ったら、すぐに治ります」
瑞稀は晴人の背中に腕を回す。
晴人さんが僕を守ってくれているように、僕もあなたのことを守っていきたいんです。
いつか妊娠を話せる日が来るよう、それまでに僕が晴人さんとご両親との確執をなんとかしてみせます。
瑞稀は誓った。
改めて『好き』だと言われると、やはり照れてしまい、瑞稀は頬を赤らめ下を向いてしまった。
「可愛い」
晴人が何回も、何十回も何百回も言い続けている言葉なのに、毎回初めて言われたように恥じらう瑞稀のことが本当に愛らしいと思う晴人が、瑞稀の髪にキスをする。
「!!晴人さん!ここ外です!」
小声だが、顔を真っ赤にした驚いたように瑞稀が言う。
「誰も見てなから、大丈夫」
今度は握った瑞稀の手の甲にキスをされ、胸がキュンとする。
愛されていると感じる。
「晴人さん…」
おどける晴人に苦笑いをしつつも、瑞稀はそんな晴人を見るのが好きだった。
「あれ?瑞稀、これどうした?」
腕に残る点滴跡のシールを晴人が指差す。
剥がすの忘れてた…。
「えっと…これは…」
今日あったことを伝えようか、瑞稀は一瞬迷った。
「実は出勤まで時間があったので、病院に行ったんです」
「え!?」
晴人は瑞稀の体調がそんなに悪かったのかと、驚く。
「診てもらったら……」
瑞稀は小さく息を吸い込み、
「夏バテだと言われました」
瑞稀は元気よく言った。
今日くだった診断結果を晴人には告げないと、瑞稀は決めたのだ。
「その時、点滴を打ってもらったんです。夏バテで病院に行くなんて、ちょっと大袈裟ですよね」
困ったよに瑞稀は笑う。
ごめんなさい、晴人さん。
あなたに迷惑はかけたくないんです。
聞いてしまった晴人と両親との確執。
瑞稀のせいで、より悪化させたくなかった。
「ごめん…」
瑞稀は晴人に抱きしめられる。
「瑞稀が体調悪かったの知っていたのに、何もしてやれてなくて本当にごめん…」
「晴人さん…」
抱きしめられた腕から晴人の体温が伝わり、逞しい胸からは心音が聞こえてきそうだ。
こんなに愛されている。
愛されているのに…。
隠し事をし、嘘をついていることに、罪悪感と晴人に対する裏切りのようなものを感じてしまう。
「夏バテなんてたいしたことないです。少し眠ったら、すぐに治ります」
瑞稀は晴人の背中に腕を回す。
晴人さんが僕を守ってくれているように、僕もあなたのことを守っていきたいんです。
いつか妊娠を話せる日が来るよう、それまでに僕が晴人さんとご両親との確執をなんとかしてみせます。
瑞稀は誓った。
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