完 独身貴族を謳歌したい男爵令嬢は、女嫌い公爵さまと結婚する。

水鳥楓椛

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▫︎◇▫︎

「わたしってある意味天才ね」

 舞踏会から1週間後、わたしはなんと地下牢にいた。

 うん、なんで?
 というか、行動早すぎない?

 今日、わたしは宰相さまにオパールを輸入する回廊教えてもらうために、宰相さまのご自宅に伺った。
 念の為に出された飲み物やお菓子には手をつけず、たくさんの宝石を愛でさせていただいた。すると、考えられないくらいにわんさかわんさか違法な宝石が出てきた。一応指摘せずににこにことお話を聞いて、持ち帰ってから報告書にまとめて旦那さま伝手に国王陛下に提出しようと思っていた。
 けれど、いつのまにかわたしは眠っていた。目覚めたらどこかの地下牢。
 うん。時間感覚も吹っ飛んでるわ。

 いや、だからなんで?
 わたしまだ何にもしてないよね?
 というか、宰相という官職持ちとはいえ、公爵夫人に手を出したらまずいでしょ。

「………………はぁー、」

 とりあえず出されたご飯をもきゅもきゅといただきながら、わたしは思考を回転させる。

 今回出された食事は、熱々の牛さんのステーキにふかふかの真っ白なパン、サラダには豪華に胡麻ドレッシングがかかっていて、デザートは季節のフルーツをふんだんに使ったシャーベットだった。

 うん。とっても美味。

 多分わたしにできることはこれでなくなってしまった。
 あぁ、残念だわ。

*************************

読んでいただきありがとうございます🐈🐈🐈

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