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19 初めてカフェで飲むキャラメルフラペチーノ
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「わあぁ~!あそこのお兄ちゃんとお姉ちゃん、らぶらぶだぁ~!!」
しばらく歩いていると、1人の小さな女の子が結菜と陽翔を指差して楽しそうにきゃきゃっと言った。
結菜は女の子に言われてやっと、自分の今の状況を詳しく理解できた。
けれど、ここまでやってしまったものはもう取り返しがつかなくて、結菜は顔を真っ赤に染め上げたまま陽翔にくっついていた。
学校から徒歩20分。
彼がおすすめだというブックカフェに到着した結菜は、彼に座っているように言われた2人席に座った瞬間に、真っ直ぐと伸ばしていた背筋をぐでっと緩めて机に顔面から突っ伏した。
「………死にたい………」
ぼそっとこぼすのは、あまりの羞恥心からくる本音だ。
「………死なれたら困る」
帰ってきた彼に、背中越しに唐突に話しかけられ、結菜はぴゃっと背筋を伸ばした。
「ほい、キャラメルフラペチーノ」
「あ、ありがとうございます」
「ん」
彼から手渡されたキャラメルフラペチーノをじっと見つめながら、結菜はきらきらと瞳を輝かせた。
キャラメル色の見るからに甘そうなコーヒーに、渦巻きに乗せられたホイップクリーム。上には艶々輝く可愛らしいキャラメルソースがかかっている。
美味しくないわけがない。
直感が結菜を幸せな気分にしてくれる。
美味しい食べ物を目の前にすると、不思議と結菜の感情はその美味しそうなものに釘付けになってしまう。なんと単純なんだろうかと自分が嫌になりながらも、結菜は彼に目線で飲んでもいいかと問いかける。
「ねえ、今日は夜親父さんいる日?」
けれど、彼から帰ってきたのは不思議な質問だった。
結菜は目をぱちぱちとさせた後、こくんと1つ頷いた。
「はい。今日は父がいる日です。母も兄も、この日だけはちゃんといます」
「そっか」
彼はどうぞと手で示しながら、自分の手にあるフラペチーノを飲んでいた。チョコレート色の深みのあるコーヒーに、渦巻きに巻かれたホイップクリーム。上にはたっぷりとココアがまぶされていてチョコレートソースもかかっている。
「………いただきます」
手を合わせてから、結菜はストローからキャラメルフラペチーノを一口飲んだ。
「!!」
口の中にぶわっと広がった焦がしキャラメルの甘さに、目を見開く。鼻を抜ける芳醇なコーヒーの香りに惜しみなく使われたミルクがとってもマッチしていた。キャラメル好きにはたまらない一品に、結菜は頬を押さえて幸せを噛み締めた。
初めてカフェで飲むキャラメルフラペチーノは、とても甘くて幸せな味がした。
*************************
読んでいただきありがとうございます🐈🐈⬛🐈
しばらく歩いていると、1人の小さな女の子が結菜と陽翔を指差して楽しそうにきゃきゃっと言った。
結菜は女の子に言われてやっと、自分の今の状況を詳しく理解できた。
けれど、ここまでやってしまったものはもう取り返しがつかなくて、結菜は顔を真っ赤に染め上げたまま陽翔にくっついていた。
学校から徒歩20分。
彼がおすすめだというブックカフェに到着した結菜は、彼に座っているように言われた2人席に座った瞬間に、真っ直ぐと伸ばしていた背筋をぐでっと緩めて机に顔面から突っ伏した。
「………死にたい………」
ぼそっとこぼすのは、あまりの羞恥心からくる本音だ。
「………死なれたら困る」
帰ってきた彼に、背中越しに唐突に話しかけられ、結菜はぴゃっと背筋を伸ばした。
「ほい、キャラメルフラペチーノ」
「あ、ありがとうございます」
「ん」
彼から手渡されたキャラメルフラペチーノをじっと見つめながら、結菜はきらきらと瞳を輝かせた。
キャラメル色の見るからに甘そうなコーヒーに、渦巻きに乗せられたホイップクリーム。上には艶々輝く可愛らしいキャラメルソースがかかっている。
美味しくないわけがない。
直感が結菜を幸せな気分にしてくれる。
美味しい食べ物を目の前にすると、不思議と結菜の感情はその美味しそうなものに釘付けになってしまう。なんと単純なんだろうかと自分が嫌になりながらも、結菜は彼に目線で飲んでもいいかと問いかける。
「ねえ、今日は夜親父さんいる日?」
けれど、彼から帰ってきたのは不思議な質問だった。
結菜は目をぱちぱちとさせた後、こくんと1つ頷いた。
「はい。今日は父がいる日です。母も兄も、この日だけはちゃんといます」
「そっか」
彼はどうぞと手で示しながら、自分の手にあるフラペチーノを飲んでいた。チョコレート色の深みのあるコーヒーに、渦巻きに巻かれたホイップクリーム。上にはたっぷりとココアがまぶされていてチョコレートソースもかかっている。
「………いただきます」
手を合わせてから、結菜はストローからキャラメルフラペチーノを一口飲んだ。
「!!」
口の中にぶわっと広がった焦がしキャラメルの甘さに、目を見開く。鼻を抜ける芳醇なコーヒーの香りに惜しみなく使われたミルクがとってもマッチしていた。キャラメル好きにはたまらない一品に、結菜は頬を押さえて幸せを噛み締めた。
初めてカフェで飲むキャラメルフラペチーノは、とても甘くて幸せな味がした。
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