雨のち晴れ

朔羅那弥

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課題

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早速、新規プロジェクトの課題点を話し合う為、会議室へと向かう。

参加者は、副社長の俺と秘書の小鳥遊、
専務の永瀬、部長の立花、課長の月島
このプロジェクトリーダーの日向の6人だ。

それぞれが席に着き、資料に目を通す。

「先日、翠雨大学の仙城教授のところへ、
プレゼンして来ましたが、資料に書かれている課題を突きつけられました。」

資料を元に、小鳥遊が説明していく。

「αの抑制剤の周知方法、使用者の増加、治験者の募集方法.....」
「現状、αの抑制剤は緊急時用のみで、普段から服用するものはあまりありませんし、使用する人も少ない。」
「抑制剤への理解があるαは少ないってことか。」
「仙城教授の研究グループの話では、副作用のない抑制剤は作れるとの話ですが、治験に協力してくれる人員の確保も必要とのこと。」
「作れたとしても、副作用が0に近づけることは出来ても0には出来ないとのことです。」
「確かに、課題は多いな。αの意識改革か。」

小鳥遊の話に、専務、部長、課長がそれぞれ反応を示す。

「αにメリットがないと難しいですよね。」

プロジェクトリーダーの日向も難色を示す

「治験に関しては、副作用が出た際にはそれに対しての保証を出すのはどうでしょうか。」

考えつくものを出してみる。

「いいとは思うが、どの位で出るか分からないのいいのか?莫大になるからもしれないぞ。」
「それくらいしないと、人員は集まらないかと。」
「それはそうだが、まず治験までのαへの周知じゃないか?」
「抑制剤へのメリットですよね。」
「そこをどう説明する?」
「自分を守る為じゃダメですか?」
「でも、αが襲われることはほぼないぞ。」
「番事故しかないよな。」
「必ず合うとも限らないしな。」

はぁ…と全員がため息をつく。

「αも自分を守るって意識を持って欲しいっす。」

項垂れる日向。1番若いがプロジェクトリーダーとして、しっかりしたやつだ。

「αの世界は、αであることがプライドだからね。」

専務の永瀬さん。

「プライドを保つ為の抑制剤って、キャッチフレーズにします?」

軽く話す部長の立花さん

「無理でしょう。尚更、使う気にならないでしょ。」

課長の月島さん。

「プライドが高いからこそ、そんなものは要らないってなりますよね。」

と小鳥遊。

「とりあえず、神宮寺グループにいるαから、抑制剤への意識改革をしてみるか。」

できそうなとこから攻めるしかない。

「そうだね。抑制剤への理解を高める為にも、誰かに講義してもらいたいね。」

と同意してくれる永瀬さん。

「ならば、仙城教授に頼みます?」

小鳥遊が提案する。

「仙城教授は、その分野では権威だから、一番説得ありそうですね。日時と場所を確保します」

月島さんが動き出す。

「PR用の資料をプロジェクトチームで作成します。」

やる気を出す日向。

それぞれが持ち場に戻り、出来ることをし始める。

俺と小鳥遊は、副社長室へと戻った。
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